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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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「巌さん。やはり、あの事が響いているんですね」
迅がそう言うと、巌は応える。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、前に俺の判断ミスで部下を死なせてしまった事がな。・・・・それ以来俺は、慎重に作戦を熟(こな)したが、臆病になっていたのかもしれないな・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ、しょうがねぇ、あいつ等の所に行くぞ!!」
巌は決心を固めると、今にも行こうとした。しかし、迅がそれを制止した。そして巌と玲に向かって喋る。
「ちょっと待って下さい。役割を分けましょう。私は燐さんの所に当たります。また何かの怪物が来るかもしれませんからね。玲さんは、『AH-1コブラ』の方に行き、巌さんは、子供達の護衛を頼みます」
と、迅が言うと、二人は納得したようだった。すると、三人はすぐに行動に移った。
迅はビルの屋上に上がって行き、巌と玲は、のび太達のいる建物に向かって行った。














その頃、のび太達は建物の中から出られずにいた。
「・・・・・・・あいつらが待ち伏せしてて此処から出れないな」
と、ジャイアンが呟いた。すると、のび太が言う。
「取り敢えず、何か使えそうな物を捜そうよ」
のび太がそう言うと、ジャイアンは肯定し、二人で何か使えそうな物を捜し始めた。
しかし、建物内の殆どが崩れており、瓦礫ぐらいしか見つからなかった。
「無いな・・・」
のび太はそう呟きながらも黙々と捜していた。




















暫くすると、ジャイアンがのび太に向かって話す。
「のび太、これは使えそうだぜ!」
ジャイアンのその言葉を聴いたのび太はジャイアンの方を振り向いた。ジャイアンが持っていたのは、120cm程の鉄筋だった。それを見たのび太はジャイアンに尋ねる。
「それをどう使うのさ?」
のび太のその言葉を聴いたジャイアンは応える。
「ほら、何時だかやっただろ。バッティングで戦闘機を撃ち落とした事」
ジャイアンがそう言うと、のび太は言う。
「あの時のあれね。確かに出来なくもなさそうだけど、何を打つのさ?」
のび太がそう言うと、ジャイアンは応える。
「そこら辺にある瓦礫で充分だろ」
と、ジャイアンが言うと、のび太が反論する。
「誰が投げるのさ?僕は射撃で忙しいし、ジャイアン一人で投げて打つのは命中精度が下がるんじゃないの?」
のび太がそう言うと、ジャイアンは応える。
「う、・・・まぁ確かにそうだが、他に手も思いつかないしな・・・。それに、あん時だって、自分で投げて自分で打った時に当たったし、大丈夫じゃないか?」
と、ジャイアンが言った。
「あの〜僕も居るんだけど」
すると、突然後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。のび太とジャイアンは振り向くと、そこには、スネ夫が居た。
「スネ夫!!来てくれたんだね!!!」
と、のび太は喜びの声を挙げた。すると、スネ夫はやや嬉しそうな顔をして言う。
「ははは・・・・まぁね。僕も逃げてばかりいられないし」
スネ夫がそう言うと、ジャイアンが言う。
「スネ夫も言うようになったじゃねえか」
と、ジャイアンが言った。すると、向こうからまたもや、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「のび太さん!!」
そう言ったのは、聖奈だった。
「聖奈さん!」
のび太もそう叫んだ。そして、聖奈の後ろには、真理奈と巌と玲も居た。
「皆来てくれたんだね」
と、のび太は喜びの声を挙げた。
「・・・・・・本来、俺と玲は来る筈じゃ無かったんだがな。俺に啖呵切ったそっちのカチューシャ付けた女の子に感謝しろよ」
巌がそう言うと、スネ夫が呟く。
「え、聖奈さんが?」
と、スネ夫が言うと、聖奈が応える。
「ええ、只黙ってるのは嫌ですから」
聖奈がそう言うと、真理奈が言う。
「随分しれっと言ったね」
真理奈がそう言うと、ジャイアンが呟く様に言う。
「聖奈さんって、のび太と同じ様な事言うんだな」
ジャイアンのその言葉を聴いた聖奈はジャイアンに訊く。
「え?のび太さんと同じ?」
聖奈がそう言うと、ジャイアンは応える。
「いや、独り言さ。あまり気にしないでくれよ」
聖奈は、ジャイアンのその言葉を聴くと、
「はあ」
と、小さく返事をした。そして、玲が全員に話し掛ける。
「さて、もたもたしてられないわ。早速行動に移りましょう。のび太君と、スネ夫君と、ジャイアン君と私で、向こうの戦闘ヘリと戦うわ。真理奈ちゃんと聖奈ちゃんと巌は、このビルの中で戦闘の準備を済ませて、待機する事。何か質問は?」
玲がそう言うと、真理奈が尋ねる。
「私達が待機する必要はあるんですか?」
真理奈のその言葉を聴いた玲は応える。
「ええ、勿論あるわ。向こうが用意してきた兵器が戦闘ヘリだけとは限らない。あの戦闘ヘリに生物兵器が積んであるかもしれないし、まだ、後ろに控えている兵器もあるかもしれない。あなた達には、周囲の警戒をお願いしたいの」
玲がそう言うと、真理奈達も納得したようだった。すると玲が言う。
「他に無いならもう行くわ。巌、そこの娘達のお守りは任せたわよ。いざという時はお願いね」
玲のその言葉を聴いた巌は返事をする。
「ああ解ってるぜ。任せとけって」
と、巌は玲に言った。
「それじゃあ行くわよ!!」
と、玲が言うと、玲は戦闘ヘリに向かって行った。のび太とジャイアンとスネ夫も玲に続いて飛び出した。




その頃、燐の所には、迅が居た。

「よお、何しに来たんだ?」
燐は迅にそう言った。すると、迅が言う。
「心配して来たのにそれは無いでしょう。燐さん一人では何かあった時に対処仕切れないでしょうから、加勢に来ました。他の皆さんは、のび太君達の方に向かいましたよ」
迅がそう言うと、燐が言う。
「そうか。まぁ妥当だな。・・・・・・・・・・・・・」
燐がそう言うと、迅は燐に尋ねる。
「何かあったんですか?様子が変ですが」
迅がそう言うと、燐は徐に応える。
「・・・・・・・・前にも言ったと思うけど、あたしは元ナムオアダフモ機関の社員でさ。そのナムオアダフモ機関がこんな兵器を所有していた事に驚いてるだけさ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・只な、スネ吉は機械兵器を開発するだけで、生物兵器の類は制作していなかった気がする。これは言い過ぎかもしれないが、裏に何かもっと大きな"何か"が控えているような気がするんだ」
燐がそう言うと、迅は、一呼吸置いて言う。
「・・・・もしかしたら一理あるかもしれませんね。事実、この機関の行動には、少し疑問を感じますし」
迅のその言葉を聴いた燐は迅に尋ねる。
「疑問って?」
燐は迅にそう尋ねると、迅は応える。
「ええ、それはですね、一介の企業にしては行動があまりにも大きすぎる事と、行動が無謀すぎる事ですね」
迅がそう応えると、燐は、
「どういう事だ?」
と、尋ねた。すると、迅は応える。