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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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「この手記に書いてある、『此処のすぐ傍にある、『Lv1研究資料室』』って所の『Lv1研究資料室』ってのは、あそこの扉の奥の事かな」
真理奈が、数メートル離れた扉を指差してそう言った。すると、聖奈が真理奈に言う。
「でも、そこの扉、ロックしてありますよ」
聖奈がそう言うと、真理奈が反論する。
「じゃあ、どんな錠が掛かってるの?」
真理奈がそう言うと、聖奈が言う。
「どんな錠かは、解らないんですけど・・・」
聖奈がそう言うと、真理奈が言う。
「なら、もしかしたら、簡単な鍵で開くタイプの物かもしれないね」
真理奈がそう言うと、燐が言う。
「確かにな、此処の地下自体、表向きは隠してるわけだし、そんなに複雑な錠を付ける必要は無いかもしれないな」
燐がそう言うと、のび太も言う。
「ええ、それに、この地下の管理人の人も簡単に出入りできたくらいですし、やはり、そんなに複雑な錠が掛かっている訳じゃなさそうです」
のび太がそう言うと、真理奈はすでに、『Lv1研究資料室』の扉を調べていた。のび太達は、真理奈の下へ行った。のび太達が近づいてきたのを確認した真理奈はのび太達に話し掛けた。
「この扉、六角形の窪みがあるね。もしかしたら、これが錠かも」
真理奈がそう言うと、聖奈が言う。
「ええ、でも、そんな形の鍵は持ってないんですが」
聖奈がそう言うと、真理奈が言う。
「もしかしたら、六角レンチで開くかも」
真理奈がそう言うと、聖奈が言う。
「流石に、工具じゃ開かないんじゃ・・・・・」
聖奈はそう言った。その時、燐はふとのび太を見た。するとのび太は、地上に繋がる梯子の方向にある、曲がり角を見ながら、ホルスターに装着してあるハンドガンに手を掛けていた。
「のび太、どうかしたのか?」
燐がのび太にそう尋ねた。すると、のび太は応える。
「向こうから、足音がします。もしかしたら巌さん達かもしれませんが、敵だという可能性もあります」
のび太がそう言うと、聖奈と燐の二人も警戒態勢をとった。


すると、向こうから現れたのは、巌と玲だった。
「巌さん!」
のび太はそう叫んだ。すると、巌が言う。
「のび太、無事だったか。銃声が聞こえた後、急いで向かったんだが、思いの外、時間が掛かってな、まぁなんにせよ無事でよかった」
巌がそう言うと、のび太が言う。
「巌さん達はここに来るまでに、ガトリングを持っていて、ガトリングから出ているコードがゾンビの肉体に繋がっているゾンビを見ませんでしたか?」
のび太がそう訊くと、巌は応える。
「ああ、俺達も見た。あれは多分、ゾンビの神経系にコードが繋がっているんだろう。どういう構造をしているか詳しくは解らないが、『ナムオアダフモ機関』が開発した新型の生物兵器だろうな」
巌がそう言うと、聖奈が言う。
「じゃあ、やっぱり、『ナムオアダフモ機関』が新型のウィルスを開発したという事ですね」
聖奈はそう言った。すると、真理奈が喋る。
「ねぇ、何処かに工具室みたいな所ないかな?」
真理奈がそう言うと、玲がその言葉に応える。
「ああ、それなら、向こうの方にあったわ」
玲がそう言うと、真理奈は早速玲の指差した方向へと走って行った。すると、巌がのび太に言う。
「真理奈が何の為に工具室に行くのか解らねぇが、のび太、お前も行ってやれ。あいつ一人じゃ心配だからな」
巌がそう言うと、のび太は頷いて、真理奈の下へと急いだ。
数秒走ると、真理奈に追いついた。すると、真理奈がのび太に気づき言う。
「あれ、のび太君も来るの?」
真理奈がそう言うと、のび太は応える。
「真理奈ちゃん一人じゃ、心配だって事で、巌さんが僕を寄越したんだ」
のび太がそう言うと、真理奈は、嬉しそうな表情をした。
そして、暫く歩くと、『電子工作室』と書かれた扉の傍まで来た。そして、のび太と真理奈の二人はその扉を開けた。その中は、電動ドリルや半田ゴテ等があった。そして、部屋の奥には、『工具室』と書かれたプレートが付いている扉があった。二人は、その扉を開けた。
すると、床から壁から天井まで、あらゆる工具が並べられていた。
真理奈は、幾つかの工具をバックパックに入れた。
「そんなに持っていくの?」
のび太が真理奈にそう言うと、真理奈はのび太のその言葉に応える。
「まぁ、一応念のためね。ドライバーハンドル、各種ドライバービットとモンキーレンチ、鑿(のみ)、L型六角レンチ、後、ラジオペンチにスクレイパーとワイヤースクレイパー、クランクとか」
真理奈がそう言ったが、のび太には、何が何だか解らなかった。
「・・・・・・工具に随分詳しいんだね」
のび太がそう言うと、真理奈が言う。
「まぁ、この扱いはお父さんから教わったから。自転車の組み立て方とか自動車のタイヤ交換の仕方とかね」
真理奈が得意気にそう言った。
「じゃあ、早速さっきの扉に向かおう」
のび太がそう言うと、のび太は、『工具室』から出て行った。真理奈ものび太に続いた。そして、『電子工作室』から出たのび太が目にしたのは、『電子工作室』のすぐ傍にある、『武器庫』と書かれた扉だった。のび太は、真理奈に、
「この武器庫の中も調べてみる?」
と訊いた。すると、真理奈は肯定した。そして、のび太と真理奈は武器庫に入っていった。武器庫の中は、銃火器の入っているロッカーだらけだった。のび太は、休憩がてら、ロッカーの中を漁っていった。一方、真理奈の方も、ロッカーを漁っていった。あまり時間は掛けられないと思ったのび太は、真理奈の下に向かった。すると、真理奈は、一挺のハンドガンと一挺のショットガンを持っていた。のび太の姿を見た真理奈はのび太に言う。
「これ、持って行こうと思うんだけど、いいかな?」
真理奈がそう言うと、のび太が言う。
「自動拳銃の『スタームルガーP89』とブルパップ式ポンプアクションショットガンの『マーベリックM88』か。使い易い銃だからいいと思うよ」
のび太がそう言うと、真理奈は二つの銃をバックパックに仕舞った。そして、二人は、『武器庫』から出て、『Lv1研究資料室』に向かった。