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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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と言っていた。前々から思っていた事だが、どうやらドラ様は、ススキヶ原というより、『野比 のび太』という小僧に特別な思い入れがあるらしい。


'04年8月4日
今日の10時頃、参謀総長のドラ様に呼ばれた。何かと思ったら、例のウィルスを盗んだ事についてだった。隠蔽工作はそれなりにしたつもりだったが、どうやらばれてしまったらしい。しかし、ドラ様は何の罰則もしなかった。その代わりに、のび太達が侵入してきた際には、戦闘に参加するように言ってきた。勿論最初からそのつもりだったので、反対はしなかった。
まぁ出来れば、『牧野 燐』の奴を見てみたいが。







今日の14時頃、遂に奴らが動き出したらしい。幸か不幸か奴らが宿泊したのは、『ナムオアダフモ機関』と契約しているホテルだった。奴らもまさか市街地に生物兵器を投入しているとは思わないから、驚いただろう。そして、市街地に第一特殊部隊と第二特殊部隊が投入された。どうやら、奴らを始末する任務を与えられたらしい。これで奴らがこの『ナムオアダフモ機関本社』に到着する確率はほぼ不可能になったな。




驚くべき情報が入って来た。どうやら、のび太が一人で数々の生物兵器を討ち倒してきてるらしい。更に、他の奴らも互いに協力しながら此処に向かって来てるらしい。しかも、『F.I.A.S.S.U.F.E.』の連中ものび太達に協力し、『ナムオアダフモ機関本社』に向かって来てるらしい。更に最も驚いたのは、のび太が一人で、あの『デストロイヤー』を撃破したという事だ。報告によれば、『デストロイヤー』は、何かしらの理由により、我々の管制化から断ち切られ、第一特殊部隊の隊員を鏖(みなごろし)にし、のび太達に襲い掛かって行ったらしい。我々ナムオアダフモ機関の精鋭達でも始末するのが困難な『デストロイヤー』を一人で撃破するとは、のび太という奴は相当戦闘能力が高いんだろう。この調子では、奴らが『ナムオアダフモ機関本社』に突入してくるのも、時間の問題だろう。早く対処法を立てなければ。』
その手記を読み終わったのび太は顔を挙げ、喋った。
「どうやら、僕達の事は『ナムオアダフモ機関』の社員達にばれてるみたいですね」
のび太がそう言うと、燐が言う。
「ああ、そしてあたしは、此処の奴に相当好かれてるみたいだな」
燐がそう言うと、のび太は、足元に置いていたCDケースを持ち上げた。
「恐らく、このデータディスクには、『N.A.C.B.C.W.』のデータが入っているんだろう」
のび太がそう呟くと、聖奈が喋る。
「じゃあ、上のパソコンで、内容を見ましょう」
聖奈がそう言ったが、のび太は反論する。
「いや、多分特殊なOSが無いと再生出来ないだろうね。ススキヶ原の学校にあったUSBメモリ内のデータを参照するのにも特殊なOSが必要だったから」
のび太がそう言うと、燐が言う。
「この地下の何処かにパソコンがあれば、その特殊なOSが入ってそうだけどな」
燐がそう言うと、のび太が言う。
「でも、今急いで見なきゃいけない訳じゃ無いし、今は他の皆と合流するのが先決だと思います」
のび太がそう言うと、他の二人は頷いた。すると、のび太と燐と真理奈は、『管理人仮眠室』から出た。そして、通路を真っ直ぐ進んで行った。そして、地上の社員食堂に続く梯子の所まで来た。すると気のせいか、上の方から銃声の様な音が聞こえた気がした。
「・・・・・何か、上から銃声が聞こえるような気がするんですが」
のび太がそう言うと、燐が言う。
「上でも何か起きてるかもしれないな」
燐がそう言うと、上から何かが落下してきた。
落ちてきたのは、真理奈だった。真理奈は、顔を上げると、のび太達に向かって言う。
「大変、敵が来たよ!!」
真理奈がそう言うと、のび太は真理奈に尋ねる。
「敵って、一体上で何があったの!?」
のび太がそう言うと、真理奈は応える。
「私達は、一階のロビーで待機してたんだけど、何処かからいきなり、銃を持ったゾンビが現れて、銃撃してきたの。で、私はここまで逃げて来たの」
真理奈がそう言うと、上から何かが降りてくる気配がした。のび太達4人は梯子から離れて様子を見た。すると数秒後、上から、ゾンビが落下し、着地した。そのゾンビは通常のゾンビに比べて腐敗の度合いが少ない感じがし、腹部には、ガトリングランチャーがあった。そのガトリングランチャーからは、何本ものコードが延びており、そのコードの全ては、ゾンビの肉体に繋がっていた。そのゾンビは、巨大な箱を背負っており、その巨大な箱から弾薬の束がガトリングランチャーに延びていた。そのゾンビはのび太達に銃口を向けると、ガトリングランチャーの銃身を回転させ、連射した。六連銃身が回転し、高速で20mmの弾丸が発射された。のび太達は急いで物陰に隠れた。

何とか間に合い、被弾する事は無かった。そのゾンビは暫く20mm弾丸を撃ち続けていたが、対象に当たらない事を確認すると、射撃を止めた。そして、のび太達に向かって来た。そのスピードはゾンビとは思えない程、素早かった。ゾンビがのび太達に向かって来るのを確認したのび太は、逆にゾンビに向かって行った。
「のび太君!」
驚いた真理奈はそう叫んだ。のび太はそれには応えず、そのままゾンビに向かって行った。のび太がゾンビの目の前まで来ると、ゾンビはのび太に掴み掛かろうとした。するとのび太は、ゾンビの横を通るような形で飛び込み、床に手を付けた直後に脚を上げ、踵でゾンビの頭部を蹴った。その直後、足の甲を使い、そのゾンビの首の後ろに足の甲を引っ掛けた。そして、引っ掛けた脚を使って、跳ね上がった。ゾンビの頭部の真後ろに移動したのび太は、背中のホルスターから『レミントンM870』を取り出し、ゾンビの後頭部に銃口を向け、至近距離で発砲した。多数のペレット弾がゾンビの後頭部に命中し、ゾンビの首は消し飛んだ。のび太は、『レミントンM870』に12ゲージショットシェルを装填した。すると、聖奈と燐と真理奈の3人はのび太の所へと来ていた。その三人を見たのび太は言う。
「なんとか無事に終わったよ」
のび太がそう言うと、真理奈が言う。
「でも、なんでわざわざあのゾンビに接近して行ったの?」
真理奈がのび太にそう尋ねると、のび太は応える。
「ガトリングランチャーを装備していたから、接近戦には弱いと思って、接近戦を仕掛けたんだ」
のび太はそう言った。すると、聖奈が呟く。
「でも、ゾンビまでも銃火器を使うとは思いませんでしたね」
聖奈がそう言うと、燐が言う。
「ゾンビの弱点は遠距離攻撃が出来ない事だったが、こうなると、対処が難しいな」
燐がそう言うと、のび太が全員に話す様に言う。
「先刻の資料の事もありますし、やはり、『ナムオアダフモ機関』が新型のウィルスで、新しいゾンビを造り出したと思われます」
のび太がそう言うと、真理奈が訊く。
「先刻の資料って?」
真理奈がそう尋ねると、のび太は、バックパックから、『《制式配属『N.A.C.B.C.W.』総移行について》』と書かれた資料と、『地下施設管理人の手記』を真理奈に渡した。






暫くすると、真理奈が顔を挙げ、言う。