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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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 聖奈はそう呟きながらも、ゾンビに向かって撃ち続けた。弾倉内の全ての弾薬を撃ち尽くしたがゾンビは倒れなかった。すると、ふと、聖奈は何かを思いつき、『グロック17』で、ゾンビの膝辺りに照準を合わせ、発砲した。2発程撃ち、ゾンビの膝の真後ろに見事に命中した。すると、ゾンビは膝を付いた。玲はその隙を逃さず、ゾンビを蹴り飛ばした。するとゾンビは仰向きに倒れた。玲はそのゾンビから距離をると、焼夷手榴弾をそのゾンビに投擲した。
「ああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜」
 そのゾンビは炎上しながら呻き声を挙げた。すると、玲が燐と聖奈に言う。
「急いでこの部屋から出るわよ!」
 玲はそう言うと、プロジェクター側にある扉から廊下に出た。玲の言葉を聴いた聖奈と燐は、玲が出た扉の反対側の扉、つまり、この部屋に入って来た時に通ってきた扉から廊下に出た。そして、奥の扉にいる玲に向かって行った。玲の近くまで行くと、聖奈は喋る。
「何とか凌ぎましたね」
 聖奈がそう言うと、玲が言う。
「ええ、危ない所だったわ。あの時、聖奈ちゃんが銃撃して助けてくれなかったら、殺られてたかもしれないわ。ありがとうね」
 玲が聖奈にそう礼を言った。すると、燐が言う。
「しかし、ナムオアダフモ機関もとんでもないものを造りやがったな。あんなに強いゾンビは初めてだぜ」
 燐がそう言うと、玲が言う。
「まだ、あんな奴がいるかもしれないわ。今まで以上に気を引き締めて探索しましょう」
 玲はそう言うと、『ベレッタPx4』の装弾を確認し、弾薬を装填し直した。そして、先程の部屋の向かい側にある扉に近づいた。その扉のプレートには、『ライセンス報告受付室』と書かれていた。一方、聖奈は『グロック17』の予備マガジンを装填し、燐も『H&K Mk.23』に弾薬を再装填した。そして、聖奈は扉を挟んだ玲の反対側で突入の準備をし、燐は、廊下や別の扉から何かが来ないか警戒をした。
数秒すると、玲が聖奈にアイコンタクトした。すると、玲はドアノブに手を延ばした。そして、一拍置き、銃口を部屋の中に向けながら、一気に扉を開けた。玲のすぐ後ろに聖奈も続いた。そして、燐は、廊下に銃口を向け、警戒しながら、部屋の中に入って行った。部屋の中は、今までとは造りが違い、壁や天井や床が鋼鉄で出来ていた。そして、部屋の奥行きは3m程で、部屋の一番奥には、何かの端末機の様な物があった。玲はその端末機に近づいた。すると、その端末機にはこう書いてあった。
『ライセンス所得の報告にあたっての必要事項を入力してください。必要事項を入力後、『送信』をクリックすると、会社側への報告が完了します。』


 その表示を見た玲は喋る。
「どうやらこの端末機で、ライセンス所得者のリストを作っているようね」
 玲がそう言った。すると、玲は続けて喋る。
「この端末には、特に重要な情報は無いみたいね。次の探索場所に移動しましょう」
 玲がそう言うと、玲は、周囲の警戒をしながら、『ライセンス報告受付室』を出た。聖奈と燐の二人も玲に続いた。廊下に出ると、三人は周囲の警戒を再び行った。しかし、特に何もいなかった。三人がまだ探索していない所は、『ライセンス報告受付室』の扉から見て、右側の筋向いの扉だけだった。三人は、その扉の前まで来た。その扉の上部には、プレートがあり、『第二制御室』と書かれていた。三人は、先程と同じ様に、慎重に扉の中へと入って行った。
扉の中は、先程と同じ様な、全面鋼鉄張りで、入ってきた扉から約7m奥の場所に、16インチほどのディスプレイがある端末機があった。玲は、その端末機の前まで歩いていった、やがて玲は、端末機の前まで来て、ディスプレイを見た。すると、そのディスプレイには、こう表示されていた。
『第一エレベーターへの電力供給
    実行中
 第二エレベーターへの電力供給
    待機中
 第三エレベーターへの電力供給
    上位プロテクトが掛けられている為操作不能』
ディスプレイの表示を見た玲は言う。
「どうやら、上層棟のエレベーターは第二と第三に分かれているようね」
 玲がそう言うと、聖奈も言う。
「第三エレベーターは、此処では操作出来なさそうですけど、第二エレベーターの操作は出来そうですね」
 聖奈がそう言うと、玲は早速端末機を操作し、第二エレベーターの電力供給を行った。暫く操作していると、以下のようなメッセージが表示された。
『電力供給を行う為のライセンス認証を行います。付属のカードリーダーにLv1以上のライセンスカードキーを認証させてください。』
そのメッセージを見た玲は、懐から、『Lv1ライセンスカードキー』を取り出しながら呟く。
「早速"これ"が使えそうね」
 玲はそう呟きながら、端末機の右側にあるカードリーダーに、『Lv1ライセンスカードキー』を読み込ませた。すると、端末機のディスプレイに、
『認証中……………………………』
の表示が表れた。そして、数秒すると、ディスプレイの表示が次のように変わった。
『Lv1ライセンスカードキーを認証しました。第二エレベーターの電力供給を開始します。』
その表示を見た聖奈は言う。
「これで、取り敢えず第二エレベーターは使えそうですね」
 聖奈がそう言うと、燐が言う。
「だけど確か進入制限があるから、11階と12階しか入れない筈だぜ」
 燐がそう言うと、玲がその言葉に応える。
「ええ、だけど、11階や12階に行けば何かあるかもしれないわ」
 玲がそう言うと、聖奈が言う。
「でも、第二エレベーターって、何処にあるんでしょう?」
 聖奈がそう言うと、玲は応える。
「恐らく、この階の何処かにあるんじゃないかしら。巌達が探索している所辺りにあると思うわ」
 玲がそう言うと、燐が言う。
「……この部屋であたし達が探索する場所は終わりか?」
 燐がそう言うと、玲は、燐のその言葉に応える。
「ええ、ここで私達の分は終了ね。この階に来た時のエレベーターの前まで行きましょう。巌達の方も、探索が終わったらそこに集合する筈だわ」
 玲がそう言うと、三人は扉を開け、廊下に出た。そして、先程乗ってきたエレベーターがある場所まで移動した。


しかし、廊下を10m程進んだ所で、後ろで轟音がした。
「! なんだ!」
 そう叫びながら振り向いたのは燐だった。続いて、聖奈と玲の二人も振り向く。轟音がした場所は、『マルチメディアプレゼンテーション室』のプロジェクター側の扉であり、その扉が破壊されていた。そして、ゆっくりと、"何か"が三人の前に現れた。三人の前に現れたのは、先程、焼夷手榴弾で焼却した、ゾンビだった。そのゾンビは、全身が焼け爛れていたが、動きは先程と同じであり、首から突出している物体の動きも全く鈍くなっていなかった。
「こいつ、まだ生きてたのか!」
 燐がそう言ったが、聖奈は冷静に言う。
「でも、あれだけの銃弾を浴びてたのに、ダメージを受けてる気配がないわ」
 聖奈が燐と玲の二人にそう言った。すると、目の前のゾンビに変化が表れた。
「ゾンビの様子が変だわ。気をつけて!」