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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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 玲はそう叫び、『ベレッタPx4』を構えた。すると、いきなり、目の前のゾンビは、右腕と左腕が弾け飛んだ。そして、両足ももげ、その場に倒れた。かと思うと、両手両足がもげた場所から、手足の様なものが四本現れた。その手足の様なものは、五本指で、爪は鋭く、腕の長さは1m程あり、色は、人間の肌色よりもやや黒みがかっていた。そして、四足歩行で走行し、小走り位のスピードで、玲達に接近していった。すると、玲は、聖奈と燐の二人に叫んだ。
「狭い廊下ではこちらが不利だわ。取り敢えず、一旦、部屋に下がるわ!」
 玲はそう叫びながら、『マルチメディアプレゼンテーション室』の中に入った。玲のその言葉を聴いた聖奈と燐も、玲に続いて、『マルチメディアプレゼンテーション室』に入る。すると、変異したゾンビが扉を破壊して、部屋に入って来た。その変異したゾンビは、椅子と机を押し退け、玲達に接近していった。玲達三人は、アサルトライフルやサブマシンガンを連射していたが、一向に、変異したゾンビの動きは止まらなかった。燐は、『H&K Mk.23』を仕舞い、『ベネリM4』を構えて発砲した。12ゲージショットシェルから幾つものペレット弾が発射され、変異したゾンビに命中した。ボディや新しく生えてきた腕や鋏触手にも命中したが、一瞬怯んだだけで、変異したゾンビの動きは変わらなかった。すると、聖奈は、『MPS AA-12』を装備し、撃ち続けた。フルオートでペレット弾が連射されるが、それでも、その変異したゾンビの動きは止まらない。すると、玲は、『MP5K』を二挺装備し、ゾンビの生えてきた脚の関節に向かって撃った。
10発程の『9mmパラベラム弾』が命中すると、ゾンビの脚の関節部分が破壊され、脚が動かなくなった。玲は、続いて、『S&W M29』を装備し、まだ動いている3本の脚の内の一本の脚の関節部分を狙い撃った。発射された『.44マグナム弾』は、見事に、脚の関節に直撃し、1発で関節を破壊した。玲は同じ様に、後、2本の脚を、『S&W M29』で銃撃し、その変異したゾンビの脚は全て動かなくなった。そして、玲は、首から露出している鋏の触手の根元部分を銃撃した。3発の『.44マグナム弾』は全弾命中し、触手の動きも停止した。
玲達は、暫くそのゾンビを見ていたが、全く動かない事を確認すると、銃を降ろした。
「なんとか凌いだわね」
 玲はそう言いながら、『S&W M29』の弾倉(シリンダー)を開き、空薬莢を排出し、『.44マグナム弾』を再装填した。
「でも一体、あのゾンビは何だったんでしょうか?」
 聖奈がそう言うと、燐が自分の意見を言う。
「多分、肉体が一定以上の損傷を受けると、進化するゾンビだろうな。玲が、首から出ている触手を撃って、あのゾンビが絶命したところを見ると、どうやら、首から出てきた、あの触手が弱点だったみたいだな」
 燐がそう言うと、玲は言う。
「でも、危ない所だったわ。もしやと思って、首の触手を撃ったから良かったけど、気づくのがもう少し遅かったら、殺られてたわ」
 玲がそう言うと、聖奈が言う。
「……もしかしたら、のび太君達の方でも何か特殊な生物兵器に襲撃されてるかも!」
 聖奈がそう言うと、玲は言う。
「その可能性は大いにあるわね。様子を見に行きましょう」
 玲がそう言うと、3人は、のび太達の探索範囲の所へと急いだ。