二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

INDEX|71ページ/95ページ|

次のページ前のページ
 

と書かれていた。ジャイアン達はその扉を開けようと試みたが、電子ロックが掛かっており、全く開かなかった。すると、スネ夫が言う。
「どうやら、電子ロックが掛かっているみたいだね。Lv3のライセンスカードキーが無いと開かないみたいだね」
 スネ夫がそう言うと、ジャイアンが言う。
「ああ、此処はいったん諦めるか、俺様の怪力でも、流石にこの扉は破壊できねぇな」
 ジャイアンがそう言うと、三人は、『ハーブ類精製室』を出た。そして通路の奥にあるエレベーターに向かった。そのエレベーターは、昇降ボタンとエレベーターの扉の間に、カードリーダーがあり、その上には縦10cm、横15cmの小型のディスプレイがあった。スネ夫は、上の階に上がる為のボタンを押した。すると、カードリーダーのすぐ上にあるディスプレイにこう表示された。
『Lv1以上のライセンスカードキーを読み込ませて下さい。』
「…電圧は供給されてるみたいだけれど、Lv1のライセンスカードキーが必要みたいだね」
 スネ夫がそう言うと、ジャイアンが言う。
「11階から上は、ライセンスを持った社員しか入れないって事か。掲示板に書いてあった通りだな」
 ジャイアンがそう言うと、迅が言う。
「これ以上探索する場所もないようですし、一旦、この階まで来たエレベーターまで戻りましょう。探索が終われば、そこに全員集合する筈です」
 迅がそう言うと、三人は、元来た道を戻った。しかし、曲がり角から5m程手前の位置に来た所で、玲達三人が現れた。
「! どうやら、あなた達は無事みたいね。そっちは何かあった?」
 玲が迅達にそう尋ねると、迅は応える。
「ハーブの事について記した資料と、ハーブの精製室以外は収穫は特にありませんでしたが」
 迅がそう言うと、玲が更に言う。
「新手の敵はいた?」
 玲のその言葉を聴いたスネ夫は言う。
「こっちでは、特に出なかったけれど、もしかして、そっちでは何か生物兵器が出たの?」
 スネ夫がそう言うと、玲は応える。
「ええ、ゾンビの頭部を突き破って、首から触手が生えている奇妙なゾンビだったわ。こっちでは何とか倒したけれど、他の所では、何か新手の奴が出ていないかと確かめに来たの」
 玲がそう言うと、ジャイアンは言う。
「そういや、のび太達がB棟の方に行ったままだぜ」
 ジャイアンがそう言うと、聖奈は言う。
「じゃあ、もしかしたら、のび太君達の方でも何かあったかも!」
 聖奈がそう言うと、燐が言う。
「まだそう決まった訳じゃないが、可能性はあるな。早く行こうぜ」
 燐がそう言うと、六人は、『B棟』と書かれた扉の奥に向かった。






AREA9『新型生物兵器』
のび太達は、ジャイアン達のチームと分かれ、『B棟』と書かれた扉を開け、奥に入って行った。入ってすぐ突き当たりで、道は、左右に延びていた。すると、巌が他の三人に言う。
「此処から先は、二人一組になり、二手に分かれて探索するぞ。俺と真理奈が左のルートを、のび太と織恵は右のルートを頼む」
 巌がそう言うと、四人は肯定した。すると、巌はと真理奈は、のび太達と一旦分かれた。巌達が見えなくなると、織恵がのび太に話し掛ける。
「のび太君、じゃあそろそろ行く?」
 織恵がそう言うと、のび太が応える。
「うん。じゃあ僕達も行こうか」
 すると、のび太は、『ベレッタM92FS』を右手に構え、織恵は、『S&W M&P』を右手に構えた。すると、織恵が、のび太に訊く。
「ねぇ、のび太君、銃ってどう扱えばいいの?まだ聴かされてないんだけど」
 織恵がそう言うと、のび太は応える。
「基本的には、射撃対象に照準を合わせて引き金を引けばいいだけだけど、弾倉内の弾薬を撃ち尽くしたら、スライドストップといって、スライドと呼ばれる部分が後退したままその位置で止まる。そして、トリガーガードと呼ばれる部分とグリップの接点辺りに、ボタンがある。そのボタンは、マガジンリリースボタンといって、そのボタンを押すと、マガジンが排出される。その後、予備のマガジンを装填すればいい」
 のび太は、銃の各部分を指差ししながらそう言い、織恵に説明した。すると、織恵がのび太に訊く。
「……大体の使い方は解ったけれど、照準の合わせ方は具体的にはどうやればいいの?」
 織恵がそう訊くと、のび太は応える。
「銃の撃鉄の部分と、銃口の部分の上に出っ張りがある。それはそれぞれ、『リアサイト』、『フロントサイト』といって、その部品と、射撃対象が一直線になるようにすれば当たる筈だよ」
 のび太がそう説明すると、織恵は「ありがとう」と言い、銃を暫く見た後、のび太に、
「じゃあ行きましょう」
 と言った。すると二人は、右側の通路を進んで行った。十数メートル程進んだ所で、ドアノブの付いた扉が見えた。するとのび太は、ドアの陰に身を隠し、織恵に話し掛ける。
「渡井さん、ここは僕が様子を見ます。渡井さんはここで待っていてください」
 のび太がそう言うと、織恵は、
「解ったわ。のび太君気をつけて」
 と言った。そして、一拍置いて、のび太は、扉を勢いよく開け、部屋の中を見た。その部屋は、それなりに広く、10m×20m程の大きさがあった。すると、部屋の奥の方に、三人ほどの人影が見えた。その人影をよく見ると、ゾンビであり、その手には、『FN MINIMI』が握られていた。すると、そのゾンビ達は、のび太に、『FN MINIMI』の銃口を向け、連射してきた。のび太は、ゾンビ達と平行に走り、銃弾を回避した。そして、前転回避をし、前転中に、『ベレッタM92FS』を9連射した。放たれた9発の『9mmパラベラム弾』は、それぞれのゾンビの頭部に3発ずつ命中した。すると、3体のゾンビは絶命し、その場に倒れ込んだ。のび太は、暫く辺りを見回したが、特に動く物はなかったので、織恵を部屋に呼んだ。部屋に入ってきた織恵は、倒れているゾンビを見てこう言った。
「………これは?」
 織恵がそう言うと、のび太は応える。
「ゾンビって奴さ。元々は、知能が低い筈なんだけど、どういう訳か、ナムオアダフモ機関のゾンビは、銃火器も扱えるらしい」
 のび太がそう言うと、織恵が言う。
「じゃあこいつが、のび太君たちが言っていたゾンビって奴なのね」
 織恵がそう言うと、一泊置いて、織恵は続けて喋る。
「銃火器が扱えるって事は、ナムオアダフモ機関で脳改造をしたって事かしら?」
 織恵がそう言うと、のび太は応える。
「どうだろう? 解らないけど、『V(ヴァリアント)-ウィルス』が何か関係してくるのかもしれないな」
 のび太がそう言った。すると、二人は改めて辺りを見回した。その部屋は、折り畳まれた長テーブルやパイプ椅子が大量にあり、それ等は、部屋の隅に立て掛けられていた。すると、のび太が呟く。
「…此処は何ていう部屋なんだろう?」
 のび太がそう呟くと、織恵は応える。
「さっき此処の扉のプレートを見たけれど、『大会議室』って書かれてたわ」
 織恵がそう言うと、のび太は言う。
「じゃあ此処は、今は使っていない会議室って事か」