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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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「ああ、恐らくな。ま、それがこの企業の特殊な業務に関係しているとは考えにくいけどな」
 巌はそう言うと、続けて喋る。
「この部屋は、修理道具位しかないようだな。他の場所をあたるぞ」
 巌がそう言うと、4人は、この部屋を出た。そして、『電圧供給室』を出た。『電圧供給室』を出た扉のすぐ左は壁であり、通路は、『電圧供給室』の扉の反対側に延びていた。丁度、先程通ってきた通路が右に折れている形である。4人は、慎重に、その通路を進んで行った。その通路を進んですぐに、右側に扉があるのが見えたが、通路の突き当たりにレバーの様な物が見えたので、先にそれを調べる事にした。十数メートル程進むと、通路は行き止まり、壁には、先程の電圧供給用レバーの様なレバーと注意書きがあった。その注意書きにはこう書かれていた。
『このレバーは、緊急時の電子ロック解除システムです。この施設内で何らかの事故が発生した場合、子のレバーのスイッチを入れる事で、1階から10階までの電子ロックが一時的に全て解除されます。』
その注意書きを見たのび太は言う。
「どうやらこのレバーで電子ロックの解除が出来るみたいですね」
 のび太がそう言うと、巌が言う。
「でも、もう既にレバーのスイッチは入れられてるようだぜ。誰かがこのレバーを操作してたみたいだな」
 巌がそう言うと、真理奈が言う。
「スイッチが入れられてるんなら、早く次の場所を調べたほうがいいんじゃない?」
 真理奈がそう言うと、巌はその言葉に肯定し、4人は、先程の扉に戻った。そして、巌がその扉をゆっくりと開けた。扉を開けた先は、左に通路が延びていた。そして、通路の突き当たりの右側の壁には、またもや扉があった。しかし、その付近で何かが動いていた。そして、その動いていた何かは、近くの扉の向こうに消えていった。それを見た巌は言う。
「今、何かいたな」
 巌がそう言うと、のび太が言う。
「ああ、充分に気をつけて行こう」
 のび太がそう言うと、4人は、慎重にその通路を進んで行った。その通路の長さは、20m程であり、突き当りのすぐ右側に、扉があった。巌は、一拍置いてから、扉を開け、扉の向こうへと行った。
扉の向こうも通路であり、扉を開けてすぐ、右に延びる通路があり、5m程の長さがあった。その通路の突き当りでは左に通路が折れていた。巌とのび太が進行方向を警戒し、真理奈と織恵が後方を警戒する形で、4人は慎重に通路を進んで行った。4人は、5m程進んだ後、左に曲がった。通路は更に続き、その通路は、10m程の長さがあり、突き当りでは、左に通路が折れていた。また、すぐ傍の左側の壁には、扉が一つだけあった。すると、のび太が銃を構え、その扉を開けた。その扉の奥は、金属製の棚が大量に並んでおり、その棚には、何かの資料が置かれていた。のび太がこの部屋に入ったすぐ後に巌達もこの部屋に入り、巌はのび太に話し掛けた。
「ここは、『会議録倉庫』のようだな」
 巌がそう言うと、のび太は巌に尋ねる。
「『会議録倉庫』?」
 のび太が巌にそう訊くと、巌は応える。
「ああ、さっきの扉のプレートに書いてあった。会議録ってのは、会議の内容を記した文書の事だ」
 巌がそう言うと、のび太は納得した。そして、再びこの部屋をよく見た。すると、右奥に、更に扉があるのが確認できた。のび太はその扉に向かった。他の3人ものび太に続いて行った。のび太は扉のすぐ傍に待機し、他の3人が来たのを確認すると、銃を構えながら扉を開け、部屋の中へと入って行った。
その部屋の中は、一台のパソコンしかなく、他には何も無かった。のび太はそのパソコンに向かうと、試しに電源ボタンを押した。しかし、パソコンは全く動かなかった。その様子を見ていた巌は言う。
「もしかしてそのパソコン、ハードディスクが抜かれてないか?」
 巌がそう言ったので、確かめてみると、確かにそのパソコンには、ハードディスクがなかった。
「ハードディスクが抜かれているって事は、何か都合の悪いデータがあって、俺達にそれを見られたくないから、抜かれてるって事か?」
 巌がそう言うと、のび太は言う。
「多分、その可能性は高いでしょうね」
 のび太がそう言うと、のび太は立ち上がり、そのパソコンを後にした。そして4人は、『会議録倉庫』から出て、通路の奥へと進んで行った。
そして、突き当たりにぶつかると、通路は、左に折れていた。4人は左に曲がり、その通路を進むと、5m程の所で、大きな扉があった。その大きな扉の上部にはプレートがあり、そのプレートには、『最高会議室』と書かれていた。4人は気を引き締め、のび太と巌は、『最高会議室』と書かれた扉の向こうを警戒し、真理奈と織恵は、後方を警戒した。
やがて、一拍置き、巌は『最高会議室』の扉を開けた。まずは、巌が部屋に入り、続いてのび太が入る。そして、一拍置き、真理奈と織恵も『最高会議室』に入った。

『最高会議室』はとても広く、先程のび太と織恵が通ってきた『大会議室』の2倍の広さはあった。そして『最高会議室』の奥に"そいつ"はいた。『最高会議室』の奥には、人間ほどの大きさをした生物兵器らしい"もの"がおり、外見はカマドウマのようだった。
「こいつ、さっき予備室で死んでいた生物兵器と同じタイプの奴だな」
 巌がそう言うと、織恵が言う。
「でも、こっちに向かって来ませんよ」
 織恵がそう言うと、巌は応える。
「こちらに気が付いてない可能性がある。どうやら視力は低いようだな。どうする?」
 巌がそう言うと、そのカマドウマはゆっくりと近づいてきた。
「こっちに来ましたよ!」
 織恵がそう叫ぶと、そのカマドウマは更にスピードを上げて4人に向かって来た。巌とのび太はそれぞれ『ブローニングHP』と『ベレッタM92FS』を構え、連射した。しかし、銃弾は悉(ことごと)く回避された。
「弾丸を避けた!?」
 のび太が思わずそう叫んだ。すると、巌が言う。
「ああ、こいつはちょっと手強そうだな。攻撃の手を休めるな、撃ち続けろ!」
 巌がそう言うと、巌とのび太と織恵はハンドガンを撃ち続けた。そして、真理奈は、カマドウマの生物兵器を挟んだ向こう側に移動し、『スタームルガーP89』を撃ち続けた。しかし、カマドウマの生物兵器は銃弾を悉(ことごと)く避け、後ろから来る弾丸は、殻の様な物に跳ね返された。すると、カマドウマの生物兵器は真理奈の方に向かって行った。そして、一瞬停止した後、真理奈に向かって飛び掛ってきた。真理奈は、『スタームルガーP89』を床に投げ、肩に掛けていた『マーベリックM88』を構え、飛び掛って来たカマドウマの生物兵器に撃った。
「SYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
 10発程のペレット弾が腹部に直撃したカマドウマの生物兵器は悲鳴を挙げて倒れた。至近距離からの弾丸の直撃により、カマドウマの生物兵器は仰向けに倒れた。