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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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「じゃあ、ナイフのような、火薬を使わない武器を使わなければいけないって事ね」
 玲がそう言うと、玲は、次のN.A.C.B.C.W.の『CODE:006『デストロイヤー』』を参照した。すると、次のように表示された。
『CODE:006『デストロイヤー』
全長(SIZE)
中型
破壊力(POWER)
S
装甲(ARMOR)
C
生命力(VITALITY)
A
敏捷性(AGILITY)
S
知能(INTELLIGENCE)
A
機動力(MOBILITY)
S
量産性(COST PERFORMANCE)
F
弱点部位(WEAK REGION)
頭部
弱点性質(WEAK PROPERTY)
なし
肉体損傷による戦闘力減衰値
-50%
総合評価(GENERAL PERFORMANCE)
S
備考
個体での戦闘能力は群を抜いており、破壊力,生命力,敏捷性,知能,機動力,全てに長け、特に敏捷性が高く、100km/hを維持する事が可能であり、瞬間的には、230km/hを出す事も可能。更に、牙(顎)の力も強く、大口径ライフル弾である、『.50BMG弾』や、大口径のマグナム弾である、『.500S&W弾』さえも通さない、『クラーケン』の異常発達した筋肉組織も破壊する事が可能である。特に、肉体損傷を受けても、戦闘力が低下しないばかりか、逆に増加する傾向があり、生物兵器としての完成度は非常に高い。
後、これは未確認事項だが、一撃必殺の『噛み砕き』は、鋼鉄すらも粉砕する威力がある。
このN.A.C.B.C.W.の最大の欠点として、製造にコストが掛かりすぎるという点がある。しかし、それを帳消しにするほどの戦闘力を持っているので、この欠点はほぼ無視してもいい。
ナムオアダフモ機関が開発した生物兵器の中で、最大の成功作である。』
これを見たのび太は言う。
「こいつは、大通りを通った時に戦った敵だ。間違いなく今まで戦ってきた奴の中で一番強かった」
 のび太がそう言うと、のび太は続けて言う。
「これに書いてある通り、あいつはスピードが物凄く速かった。あの時も、たまたま勝てたようなもんだ。今度戦ったら、また勝てるかどうかは解らない」
 すると、ジャイアンが言う。
「へぇ、バイオハザードが起きてから全く弱音を吐かないお前がそう言うって事は相当の奴だな」
 ジャイアンがそう言うと、聖奈が言う。
「この文章を見てみると、そんなに量産されているようには見えないけど…」
 聖奈がそう言うと、玲が言う。
「だけど、1〜2体ぐらいは生産されている可能性はあるわ。充分に気を付けましょう」
 玲がそう言うと、玲は続けて言う。
「『Lv.1ライセンス』で閲覧できる情報は此処までのようね」
 玲はそう言うと、端末の電源を落とした。そして、玲は言う。
「あんまりもたもたしていられないわ。『Lv.1ライセンスカードキー』があれば、11階と12階には行ける筈だから、早く行きましょう」
 玲はそう言ったが、スネ夫がそれを遮る。
「ちょっと待ってよ玲さん。こんな物があったんだけど」
 スネ夫はそう言いながら、手に持っていた数枚の紙媒体の資料を差し出した。
「これは?」
 と、玲が尋ねたが、スネ夫は、
「言うより見た方が早いよ」
 と言った。すると、玲と、他の全員は、その資料を見た。その資料は、数枚のプリントをステープラーで留めた物だった。その資料の一枚目の表には、『《有機高分子化合生物核酸変異ウィルスについて》』と書かれていた。玲はその資料の一枚目をめくった。すると、こう書いてあった。
『《有機高分子化合生物核酸変異ウィルスについて》
t-ウィルスは、高分子有機化合生物のみが持つ、『新陳代謝』機能を爆発的に高めて促進させる効果があるが、素体の生理機能や抑制機関を破壊して、細胞の増殖を行うので、素体に本来備わっている筈の能力が損失する可能性が非常に高いという欠点を持っている。例を挙げると、人間に投与した場合、新陳代謝機能の促進によって、損傷部位を瞬時に再生出来る他、筋肉組織の増殖による筋力の上昇等がある。しかし、人間の能力とも言える『知能』が大幅に損なわれる。この欠点は、生物兵器開発に置いては非常に致命的であり、高性能な生物兵器を生み出せない一番の理由となっている。
しかし、ナムオアダフモ機関は、『PCIA』と協力し、新たなウィルスを開発した。そのウィルスは、生物が元々持つ能力を保ちつつ、適応できるスピードで細胞を増殖する事が可能となった事で、安定した生物兵器を生み出せるようになった。また、人間に投与すれば、知能を全く損なわずに、身体能力を劇的に上昇させる事も可能となった。このウィルスの名称を『有機高分子化合生物核酸変異ウィルス』と呼び、『High Polymer Organic Compound Nucleic Acid Variant Virus』、略称『ヴァリアントウィルス:Variant Virus』と呼ぶ事にした。
現在この、『V(ヴァリアント)-ウィルス』は、試作段階であり、素体の体細胞組織にどの様な影響を及ぼすのか、詳しい事は解っていないので、あらゆる実験データが必要となる。』
それを見た玲は言う。
「どうやらこれが『V(ヴァリアント)-ウィルス』のようね」
 玲がそう言うと、のび太が言う。
「でも、これはまだ、結構昔のデータみたいですよ。V-ウィルス開発当初のものらしいし」
 のび太がそう言うと、巌が言う。
「確かにな。あのカマドウマの生物兵器や、異形のゾンビは恐らくV-ウィルスで造った物だろう」
 巌がそう言うと、燐が言う。
「遂に核心に近づいてきたって事か?」
 燐がそう言うと、ジャイアンが小声でのび太に囁く。
「………『PCIA』か。のび太、お前はどう思う?」
 ジャイアンがのび太にそう訊くと、のび太は応える。
「う〜ん。だけど、『PCIA』はあの一件で解体された筈。それにあいつ等は僕達から見たら豆粒人間だし。偶然だと思うんだけど」
 のび太がそう言うと、ジャイアンが言う。
「しかし、俺はどうも、只の偶然には思えねえんだよな」
 ジャイアンがそう言うと、のび太は言う。
「でも、もし本当なら、いずれ解るだろうね」
 のび太がそう言うと、ジャイアンは、
「ああ、そうだな」
 と言った。そして、スネ夫が全員に言う。
「で、もう一つ資料があるんだけど」
 スネ夫はそう言うと、手に持っていたもう一つの資料を手渡した。その資料も、数枚のプリントをステープラーで留めた物だった。その資料にはこう書いてあった。
『《V-ウィルス実用化における経緯》