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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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 と言い、通路の先を進んで行った。のび太は突き当たりを左に曲がった。すると、約30m向こうの左側の壁にある扉に入って行った人影が見えた。のび太は瞬時にそれは真理奈を連れ去った奴だと判断し、すぐに追い掛けた。その扉の向こうは、下りの階段があり、のび太はその階段を駆け下りて行った。2階分程下りると、階段が終わり、扉が一つだけ見えた。のび太はその扉を開けた。その扉の向こう側は、巨大な水槽が下にあり、その上を、丁字状の橋が架かっていた。その橋はのび太から見て、左右に延びているタイプの丁字状の橋であり、その丁字状の橋の左側には何も無かったが、右側の方には、扉があった。その丁字状の橋の右側の方に、真理奈を担いだ人物がいた。その人物は今にも、扉を開けそうな位置にいた。
「待て!」
 のび太はそう叫ぶと、真理奈を担いだ人物の足を狙って『ベレッタM92FS』を撃とうとした。しかし、のび太は、腕を引いて身を少し引いた。すると、さっきまで、のび太が構えていた『ベレッタM92FS』があった位置に銃弾が飛んできた。のび太は銃弾が飛んできた位置を向いた。すると、丁字路状の橋の左側に銃を構えた人影があった。その人影は、白衣を着ていたが、のび太のよく知る人物だった。のび太はその人物の名を呼んだ。
「出木杉!!」
 のび太がそう言うと、出木杉は言う。
「のび太君、久しぶりだね。地下の坑道以来かな」
 出木杉がそう言うと、のび太の右側の方で、扉の開閉音がした。その時、真理奈を担いだ人物がその扉を通った。のび太は出木杉から目を離さず、『ベレッタM92FS』の銃口を向けて言う。
「出木杉、何が目的なんだ?」
 のび太がそう訊くと、出木杉は応える。
「それは応えられないね。まぁ、直に判ると思うけどね」
 出木杉がそう応えると、のび太は言う。
「……何で邪魔をしたんだ?」
 のび太がそう言うと、出木杉が応える。
「――今は助けなくていいって事さ。まだ理解できないと思うけどね」
 出木杉がそう応えると、のび太は一拍置いて言う。
「……僕と戦うのか?」
 のび太がそう言うと、出木杉は応える。
「……止めておくよ。やりあったら両方とも深手を負いそうだからね」
 出木杉がそう言った途端、水槽から巨大な水飛沫が上がった。
「! 何だ!」
 のび太はそう言って、水槽を見た。すると、水飛沫と共に、巨大な烏賊(いか)の生物が現れた。
「出木杉! まさかこれは…」
 のび太がそう言うと、出木杉は応える。
「僕の差し金じゃないよ。大体、こんな状況で出したら、僕の方が危ないしね。何かしらの理由で制御を放れた、ってところじゃないかな」
 出木杉はそう言うと、続けて喋る。
「……のび太君、ここは共闘といこうか」
 出木杉がそう言うと、のび太は「ああ」と頷いた。