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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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 織恵はそう言った。やがてエレベーターは11階に着いた。エレベーターの扉が開くと、巌と玲は周囲を見回した。此処の通路は、エレベーターの扉を開けた所から左に延びており、すぐ右の場所には、『B棟』と書かれた扉があった。玲と巌は、周囲に生物兵器がいない事を確認した。やがて、何もいないことを確認すると、玲は全員に言う。
「それじゃ、探索を再開するわ。探索はさっきと同じ3チームに分かれて行うわ。メンバーも入れ替えはしないわ。それでいいわね?」
 玲が全員にそう訊くと、全員は頷いた。すると、巌が言う。
「俺のチームはB棟の方に向かう。のび太、織恵、早速行くぞ」
 巌がそう言うと、巌は『B棟』と書かれた扉を開けて、奥に入って行った。のび太と織恵も巌に続いて奥に入って行った。3人がB棟に入り、扉が閉められると、玲が6人全員に言う。
「此処の方は私達で探索を進めるわ。迅のチームは、後方を警戒して。私達は前方を警戒するわ」
 玲がそう言うと、玲が先頭になり、その後ろに聖奈、燐と並んで前方を警戒しながら進んで行った。後方では、ジャイアン、スネ夫、迅と並び、後方を警戒していた。そのまま10m程進むと、通路が右に折れていた。玲は、壁に身を隠し、一拍置いて飛び出した。しかし、何もいなかった。その通路は15m程延びていて、行き止まりであった。その行き止まりとそのすぐ右側の壁には、扉があった。また、左側の壁には何も無いが、右側の壁の方にはかなり手前の方に扉が一つあった。
「ここからは、3つの扉が見えるわね。まずは、一番近くの扉に入るわ」
 玲がそう言うと、玲は続けて言う。
「私と燐と聖奈ちゃんが部屋に突入するわ。迅とジャイアン君とスネ夫君は部屋の外を警戒して」
 玲はそう言うと、すぐ近くにある扉に向かった。その扉には、『第一物品倉庫』と書かれているプレートがあった。玲は銃口を向けて警戒しながら、扉を開けた。扉の中は、横に長めの部屋であり、棚が並んでいた。その棚には、事務用品や印刷用紙、印刷用インクなど、基本的な事務用具が置かれていた。部屋の左奥には、金庫の様な物があった。玲はその金庫に近づいてその金庫を調べた。その金庫のサイズは、高さ25cm、横幅63cm、奥行き40cmであり、ダイヤル式ではなく、鍵を差し込んで回す事で開錠するタイプの金庫だった。玲は試しに金庫を開けようとしたが、金庫は開かなかった。
「やっぱり開かないわね。他をあたりましょう」
 玲はそう言うと、一通りその部屋を調べた。しかし、単なる事務用具ばかりしかなかった。特に何もない事が判ると、玲と燐と聖奈は『第一物品倉庫』を出た。そして、まだ行っていない方向に通路を進んで行った。



やがて、行き止まりに到達した。正面と右側の壁には扉があり、正面の扉には『ハーブ類研究区画』と書いてあり、右側の扉には、『資料検索区画』と書かれていた。すると玲が言う。
「……正面の扉は、『ハーブ類研究区画』で、右側は『資料検索区画』ね。ここで二手に分かれましょう」
 玲がそう言うと、聖奈が言う。
「ハーブとか、薬剤関係は、私は得意だから、玲さんと燐さんと私のチームが『ハーブ類研究区画』に行く方がいいと思うんですけど、どうでしょうか?」
 聖奈がそう言うと、スネ夫が言う。
「いいんじゃない?僕はコンピュータ関係が得意だから、『資料検索区画』では、力を発揮出来そうだし」
 スネ夫がそう言うと、玲が言う。
「決まりね。私と燐と聖奈ちゃんのチームが『ハーブ類研究区画』に向かい、迅とスネ夫君とジャイアン君のチームが『資料検索区画』に向かう。そして、探索が終了したら、ここに集合する。これでいいわね?」
 玲がそう言うと、全員は玲の言葉に肯定した。すると、玲達3人は『ハーブ類研究区画』と書かれた扉を開けて奥に入って行った。そして、迅達3人のチームは、『資料検索区画』と書かれた扉を開けて奥に入って行った。
玲達は、銃口を正面に向けて警戒しながら進もうとしていた。『ハーブ類研究区画』と書かれた扉を開けた先は、通路が左に延びており、3m程先で突き当たり、通路は左に折れていた。玲と聖奈が正面を警戒し、燐が後方を警戒しながら進んで行った。3m程進み、曲がり角に差し掛かると、玲が曲がり角の奥の様子を見た。通路は凡(およ)そ6m程延びた所で突き当たり、通路は右に折れていた。また、6m延びた通路の右側の壁には、扉が一つあった。周囲を確認しても、特に生物兵器はいなかったが、左側の手前と、右側の奥の方には、死体が横たわっていた。玲は、ゆっくりと手前の死体を調べた。その死体をよく見ると、仰向けであり、腹部には、大きな穴が空いていた。その死体には、内臓や脂肪が抉り取られた様になっていた。
「これは、生物兵器に喰い破られたようね。やはり、ここにも何かいるようだわ」
 玲はそう言うと、右側にある扉に向かって行った。聖奈と燐も扉の前にスタンバイした。そして、一気に突入した。部屋の中は薄暗く、木箱の様な物が乱雑に置かれていた。
「どうやら、ここは倉庫のようですね」
 部屋に入ってきた聖奈はそう言った。そして聖奈は、木箱の中を見た。すると、玲と燐に向かって言う。
「玲さん、燐さん、ちょっと来てください!」
 聖奈のその言葉を聴いた玲と燐は聖奈の傍まで来た。すると聖奈は玲と燐に言う。
「この木箱の中を見て下さい」
 聖奈がそう言うと、玲と燐も聖奈が示した木箱を見た。すると、その木箱の中には、土が盛られており、その上にハーブが生えていた。そのハーブの色は、緑色をしていた。玲は膝をついて屈み込み、そのハーブを一本抜き取り、観察した。すると言う。
「……何の変哲もないただのグリーンハーブのようね」
 玲がそう言うと、聖奈が言う。
「木箱の中にグリーンハーブが植えられているって事は、もしかしたら、別の木箱には他のハーブが植えられているのかもしれません」
 聖奈がそう言うと、燐が言う。
「どうやらそのようだな。これは、レッドハーブみたいだぞ」
 燐はいつの間にか別の木箱を抱えていた。そして、それを床に置いた。3人の目の前には、グリーンハーブが植えられている木箱と、レッドハーブが植えられている木箱が並んでいた。それを見た玲は言う。
「この分だと、他にも幾つかありそうね。この倉庫にある、全ての木箱を一旦ここに集めましょう」
 玲がそう言うと、3人は分担して、木箱を一箇所に集めた。




やがて数分後、幾つかの木箱が集まった。その木箱の中身を確認すると、グリーンハーブが植えられている木箱が3個、レッドハーブが植えられている木箱が1個、ブルーハーブが植えられている木箱が2個、イエローハーブが植えられている木箱が1個、白色をしたハーブが植えられている木箱が1個、黒色をしたハーブが植えられている木箱が1個あり、全てで9個の木箱が集まった。それを見た聖奈は言う。
「ここは、栽培したハーブを保管しておく場所だったのかしら?」
 聖奈がそう言うと、玲が言う。
「どうやらそうみたいね。このハーブを幾つか持っていきましょう」