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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第15話

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  勇士朗 「何も謝る必要は無いよ・・・誰も悪くないんだから。きっと秋山さん達が羨ましかったんじゃないのかな?彼女、親友達を無くしたって言っていたじゃん?ここへ来て一気に爆発してしまったんじゃないかな?」

  澪 「・・・本当にイヤだな・・・デストリアンって・・・本来ならこんなこと起こらなくて済んでいたのに・・・。」

  澪のその言葉に勇士朗の中でデストリアンへの怒りが改めてふつふつとこみ上げる。その時、すすり泣く声が聞こえてきた。唯だった。膝を抱えて泣いていた。

  唯 「うううっ・・・ぐすっ・・・・ううう・・・せっかくみんなの為に気持ちを込めて歌ったのに・・・全然気持ちが届いてなかった・・・私達、間違ってたのかなぁ・・・?ぐすっ・・・。」

  梓 「唯先輩・・・。」

  紬 「唯ちゃん・・・・。」

  放課後ティータイムのメンバーが沈んだムードになってしまう。好きなコの泣いている姿がいたたまれなくなったのか、光が率先して唯を励ます。

  光 「そんな事ないって!唯ちゃん達はよくやってると思うよ!!ライヴで沈んでる空気を引き上げようなんてこんなこと誰にもできるって事じゃないよ!!うん!!確かに中にはさっきのコみたいにネガティブに思えてきてしまっている人だっているかもしれない。ケド、大半は受け入れてくれてるはずだよ。」

  唯 「ぐすっ・・・ぐす・・・本当?」

  自信のある顔でうなずく光。梓も便乗して唯を励まそうとする。

  梓 「そうですよっ!じゃなきゃ、講堂に集まった人達が盛り上がったりしませんよ!!あの人の言ってることはほんの一部の意見です!!唯先輩がくじけちゃだめです!!」

  唯 「・・・・二人ともありがとう・・・でも・・・やっぱりあんな事言われるとやっぱり哀しいよ・・・・。」

  澪 「唯・・・。」

  勇士朗 (こういったところにまでデストリアンの二次災害が及んでいることを改めて感じる。コレと同じことが被害があった街に溢れていると思うと・・・デストリアンめっっ!!!)

  律 「はぁー・・・せっかくみんなで集まったのにシリアスな空気になっちまったなー・・・でも気にしてちゃ前に進めないぜ!!気を取り直そう!!カフェ行こうぜ、カフェー!!」

  部長らしくこの場の空気を納める律。もちろん全然気にしていないわけではない。この後、場所を改めて一行は街中のカフェへと向かった。



  次の日。新歓ライヴ明けの為、この日部活は休みだった。和と唯、そして律の4人で下校する澪。

  その時、澪は笠木の姿をふと目にした。彼女は一人私服姿で街を歩いていた。

  澪 「あ!あれは・・・笠木さん・・・。」

  和 「本当だ・・・時間的にもまだ下校時間だから今日は学校に来てなかったのかしら?」

  律 「けっ!またあの女か!ほっとけー和!」

  唯 「あの人まだ怒ってるのかな?」

  澪 「・・・。」

  澪は、なにか引っかかるものを感じつつ律と歩く。やはりこの前の事が気がかりでならなかった。

  それから数分後。あたり一帯に地震が及んだ。

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオォォ・・・・

  澪 「うあ?!地震だっ?!」

  和 「・・・・大きいわね!!」

  唯 「ひいいいいん!!」

  律 「でやがるのかぁー?!!デストリアンっ!!!」

    ドォキャアアアアアンッッ!!!

  道路が突如と陥没し、新たなデストリアンが出現と同時に咆哮する。

  D‐17 「キュイイイイギギイイイイィィッッ!!!」

  ベージュ色の皮膚に甲殻類のような四本の脚。紅い頭部に一つ目の眼球。4本の鋭い犬歯。それを覆うエリマキ。三本爪の両腕。

  同じ頃、勇士朗は光と俊でいつもの高台に来ていた。そこでデストリアンの出現を察知する。

  勇士朗 「・・・・現れたっ・・・!!!」

  俊 「やっぱり今の地震、そうだったか!!」

  がばっと起き上がった勇士朗は空を見上げて叫んだ。

  勇士朗 「ファイアー・・・ジェエエエエエットッッ!!!」


  つづく