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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第16話

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  笠木 「・・・ええ。ごめんなさい・・・募っていたものが爆発してしまったのよ。勿論、その後は後悔したわ。」

  澪 「素直に言ってくれればよかったのに・・・。」

  笠木 「それが出来ればこんな事しないわ。でも、頭を怪我してるのは本当よ。」

  律 「じゃぁ、手当てしないといけないじゃんか!!のんきにしてる場合じゃないぜ!!」

  その時、唯の声が聞こえてきた。

  唯 「おーい!!澪ちゃあああん!!」

  澪 「あ!!唯!!和も!!」

  事の顛末を唯と和に説明する澪。笠木の今の気持ちがわかり、唯もホッとしている様子だ。

  和 「よかったわね、唯。」

  唯 「うん!!ほっとしたよ〜。あ、頭怪我してるみたいだからエクちゃんの所、いこ!!」

  笠木 「え?エクちゃん??」

  唯 「あそこに立ってる左側のロボットさんだよ!!怪我治してくれるからさ、おいで!!和ちゃんもいこーよー!」

  笠木 「じゃ・・・お言葉に甘えるわ。痛いから・・・。」

  唯についていく笠木。この光景に澪もほっと胸を撫で下ろす。

  和 「じゃぁ、私行ってくるね?」

  澪 「うん、私も後で行くから。」

  彼女のやった事は色々な意味で振り回されてしまったが、結果が良いものになったことに安堵感を覚える。

  律 「いやー、何だかんだで振り回されたな。」

  澪 「そうだな・・・笠木さん!」

  澪の声に彼女は振り向く。  

  澪 「よかったら放課後、部室に来ない?ティータイムやってるからさ。」

  笠木 「ごめんなさい、放課後はバイトがあるから無理。気持ちだけ受け取っておくわ。」

  立ち去る笠木。そっけない素振りは変わっていない。

  澪 「・・・これがきっかけで新しいクラスに彼女が馴染む事ができればいいな。」

  律 「人騒がせな女だったなー・・・ま、気にせず明日からまた部活だ!!」

  澪 「ああ!!」

  そう言いながら澪と律は、雄々しく立ちそびえるファイバードの許へと駆け出すのだった。


  つづく