新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第16話
拳の先から天空に撃ち放たれたエネルギーが、フレイム・ブレスターを召喚させる。召喚されたフレイムブレスターが垂直に飛来。ファイバードと急速合体した。即座にフレイムソードを手にする。
ファイバード 『フォームアップ!!武装合体・・・ファイバードッッ!!!』
一方のエクスカイザーも腕から光りを放ってキングローダーを召喚する。
エクスカイザー 『キィングローダァアアアアアア!!!』
召喚されたキングローダー。空中を走りながらドッキングモードへと急速変形する。
エクスカイザー 『とうっ・・・・・・フォーム・アップッ!!!』
エクスカイザーが収容され、新たな頭部にフェイスガードが装備され、両腕が飛び出し胸に獅子の顔が宿った。
キングエクスカイザー 『巨大合体・・・キングエクスカイザーッッ!!!』
和 「あれなら勝てる!!」
唯 「やったー!!エクちゃんがおっきくなったー!!いっけー!!やっっちゃえー!!」
キングエクスカイザーは唯の声援に応えるかのようにカイザーソードを右脚から取り出す。手に取った直後から斬撃を繰り出した。
キングエクスカイザー 『カイザーソードッ・・・・はぁああああああっ!!!』
ザギャシャアアアアアアアアアンッッ!!!
D‐17B 「ギャゴオオウッ?!!」
カイザーソードの強力な右薙ぎに激しく吹っ飛ぶD‐17B。この一撃で腕と身体の一部が吹き飛んだ。
キングエクスカイザーはフォンッと切先をかざして威圧する。
痙攣しながらD‐17Bは起き上がり、咆哮しながらカギ爪を振るって反撃に転じた。だが、カイザーソードの刀身がこれを阻む。
ガギイイイイインッッ!!!
D‐17B 「ギゴォアアアアァァ・・・!!!」
ギギギギギギ・・・・
力ずくで押そうとするが、キングエクスカイザーはビクともしない。キングエクスカイザーはカギ爪を捌いて、弾き返す。
グググググ・・・ギャアアアアンッッ!!!
キングエクスカイザー 『はぁああああああっ!!!』
ザギャドォオオオオオオオンッッ!!!
カイザーソードを叩き下ろして圧倒。更に渾身の薙ぎでD‐17Bを斬り飛ばす。
ズダギャアアアアアアンッッ!!!
D‐17B 「ギョゴオオオオオッ!!」
後方に吹っ飛ばされるD‐17B。一方で、ファイバードも素早く連撃の太刀を入れて圧倒する。
ファイバード 『せやああああっっ!!!』
ザザザガギャギャアアアアアアアンッッ!!!
D‐17A 「ギゴガアアアアッ・・・・ガアアアアアッッ!!!」
揮われる反撃。これをフレイムソードで受け止める。
ガキィィイイィッッ・・・・シャガンッ・・・!!
ファイバードは攻撃を捌いてそこから跳躍し、D‐17の背後に回って更にもう一太刀を叩き下ろす。
ザギャズウウウウウウウウンッッ!!!
ファイバードは更にそこから後方へとジャンプ。キングエクスカイザーと立ち位置を共にする。デストリアンの2体も同じ位置構図となる。
ファイバード 『来てくれたんですね?エクスカイザー先輩!!』
キングエクスカイザー 『ああ!!共にデストリアンを討つぞっ!!!』
ファイバード 『はいっ・・・フレイムソード、チャージアップッッ!!!』
キングエクスカイザー 『サンダーチャージアップッ!!!』
2体勇者それぞれが剣をかざしてチャージアップを開始する。ファイバードの額のエンブレムが光り輝き、キングエクスカイザーの胸の獅子がカイザーソードの刀身にサンダーエネルギーを注ぎ込む。
ファイバードの額の輝きが一点に集まり一直線に空へ伸びる。同時にフェニックスのオーラが発生し、フレイムソードの刀身に炎が纏われる。
キングエクスカイザーもカイザーソードの切先を上に向ける。
キングエクスカイザー 『サンダァアアアア・フラアアアアアアッシュッッ!!!』
ヴィギュアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
切先からサンダーエネルギーの剣が発生し、天を斬り裂く。ファイバードはシュフィンッと切先を真っ直ぐに標的に向かって向けた。
キングエクスカイザー 『おおおおおおおお!!!』
振り下ろされたサンダーエネルギーの刃がD‐17Bを一刀両断する。
ヒュゴオオオ・・・・・ザァディギャズシャアアアアアアアアアアアアアッッ!!!
フレイムソードの燃える切先から、フレイムエネルギーの炎の渦が撃ち放たれる。
ファイバード 『フレイム・ストームッッ!!!』
ヴィギュリュギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!
サンダーフラッシュのエネルギーの刃で斬り続けられるD‐17Bが激しく爆発する。
ズズズギャギュァァァアアアァァァアアアァ・・・ディギャンッズドォヴァギャドォガアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!
D‐17Aの身体に一転集中してフレイムストームの炎が直撃。その災厄たる身体を一瞬にして爆砕させる。
ディギャドォグゥガヴァギャラドォドォドォゴヴァアアアアアアアアアッッ!!!
カイザーソードを収容するキングエクスカイザー。フレイムソードの炎が治まり、鍔が折りたたまれる。
炎上する炎をバックにファイバードはフレイムソードを収容しながら胸のエンブレムを消す。キングエクスカイザーの胸の獅子が咆える・・・2体勇者が災厄撃破のフィニッシュを決めた。
「ゴゴゴゴォルゴオオォンッ・・・!!」
この勝利を見取った澪と律。澪は笠木に膝枕をして上げながら座っていた。
律 「流石だなっ!!憎きデストリアンを一網打尽だぜっ・・・彼女はどう見てるかは解らないけどな・・・。」
澪 「笠木さん・・・あの二人が仇を討ってくれたよ・・・誤解されたままで何ともいえないケド、これだけは言っておきたい。決して私達は能天気なんかじゃない。本当に学校のみんなのためを想ってライヴやったんだって・・・これだけは天国にも届いて欲しい・・・。」
笠木 「ちょっと・・・勝手に殺さないでくれる?」
澪 「うあああ?!!」
律 「生きてたのか?!!」
むくっと起き上がる笠木。無表情にあたまをぽりぽりかいている。
笠木 「あなたたちを見かけたとき、どんな反応してくれるか見てみたくてね。半分演技してみた・・・。」
律 「こんな時にこんな場所でそんなことするかぁ?!!フツーッ!!!」
澪 「こんなキャラクターだったっけ?あなた・・・。」
笠木 「別に・・・でもあなた達がどんな想いかよくわかった・・・本当に私の捉え方の誤解。いいえ、本音を言えば羨ましかったのよ・・・仲間に囲まれている秋山さん達が。」
律 「だからあんなに突っかかってきたのか・・・。」
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第16話 作家名:Kブレイヴ