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チャーハンを美味しく食べる方法

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虎徹さんの台所を使うのは初めてで、少し緊張する。

「よし!.....。」

俺は気合を入れて作り始めた。チャーハンは作り方が単純でそれほど時間はかからず...30分程度で出来上がった。問題なのは味だ...

「.......不味い。何故だ?」

勇気を出して食べてみたものの味は最悪で、虎徹さんのチャーハンとは比べ物にならない。

「...情けないな」

俺は寝込んでいる虎徹さんのことを考えた。『不味いとか...お前のチャーハンが食えれば元気出るからそんなの関係ねーよ。』彼はそう云ってくれたけど作った側としては不味い料理を食べてほしくない。

「バニー。出来たか?」

「虎徹さん!寝てて下さいって云いましたよね?駄目ですよ寝てなきゃ。」

「いや、だいぶ良くなってきたしな....ほらっ!!」

彼は手を回してアピールしてくる。

「そうですか」

「おっ!出来てるじゃねーか。食べてもいいか?」

虎徹さんはイスに座ろうとするので俺は云った。

「待って下さい、虎徹さん。それ味見したんですけど不味くて......だから.........その」

だんだん声が小さくなって口籠ってしまう。

「大丈夫だって.....モグモグ。うん.....不味い。」

「ですよねw」

「でも、俺はそんなお前の料理が好きだ...それにだな...」

「それに?」

虎徹さんは俺を引き寄せてキスをした。

「っ....あっ.....」「....っふぅ....」

彼の中にあるチャーハンを俺の口の中に入れようとする。俺は反射的に受け取り咀嚼した。

「.....っ」

「これで美味くなったな。」

「ニヤニヤしないで下さい....気持ち悪い」

「何だと?」

「まぁ。美味しくなったのなら良いですけど。」

虎徹さんが『美味しい』と云ってくれるのならこんな食べ方も悪くないと思う