新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第17話
要 「彼が謎のロボット・・・・ファイバードだったのか?!!」
さわ子 「あのロボットは?!去年の文化祭で現れたロボット・・・!!!」
間髪入れずに腕をかざしてフレイムブレスターを召喚する。勇士朗は一気に押し攻める気でいた。
ファイバード『フレイムブレスター!!』
エネルギーを撃ち放った先からフレイムブレスターが飛来。急速合体を実行する。
ファイバード 『フォーム・アップ!!武装合体、ファァイバアアアドッ!!!』
澪 「勇士朗君・・・・ついに公の前でファイバードに。」
律 「火鳥君も腹くくったんだなー・・・・。」
さわ子 「あなた達が言ってた命の恩人て彼だったのね・・・。」
律 「まあね・・・・だけど・・・・。」
澪 「警察の人に見られちゃったんだよ。どうしよう・・・。」
さわ子は平気な顔でグッドサインしながら言う。
さわ子 「それなら心配ないわよ。彼の所属にも似たロボットがいるみたいだから。宇宙から来た謎のロボット的なロボットがね。その辺は理解してくれると思うわよ。」
澪 「そうなんですか?へぇ・・・警察にもいたんだ・・・。」
律 「ていうかあれが・・・・彼氏??すげー、イケメンじゃん!!」
さわ子 「えっと・・・・!!さ、さあ!!早く非難するわよ!!」
要 「さわ子さん!!先に避難していてください!!」
さわ子 「はい!ほら!!2人とも行くわよ!!」
澪と律の腕をひぱって非難しようとするさわ子。澪が振り返りつつ心配そうな眼差しでファイバードを見る。
澪 「勇士朗君・・・!!」
D‐16 「ガバアアアッ!!!」
バキャカアアアアンッ!!! ズバギャガガガアアアアンッッ!!!
腕を振り下ろしてムチのように攻撃するD‐16。コンクリートが砕けて周囲に駐車されていた車両が破壊される。
更に横に振り、ムチ状の多重触手をファイバードにブチあてる。
ビュォッ・・・・バキャィイイイイイィッ!!!
ファイバード 『ぐあああっ!!』
更に縦横無尽に腕を振って攻撃を加えてくる。連続で攻撃を受けてしまうファイバード。
バキャアッ、ドォカアアッ、バキャオオオンッ、ディドォキャアッ!!!
ファイバード 『ぐおおおおお・・・・!!!』
更にそこから触手を伸ばしてファイバードを絡め取って縛り付ける。
ヒュオッ・・・・ビシュルルルルルルルゥゥッ・・・・・ギギギギギギギィィ・・・・
ファイバード 『しまった・・・ぐああああああ!!!』
ギリギリとファイバードを締め付けるD‐16。その時だった。
シュバババババッ!!
突如として触手が切断された。駆けつけたエクスカイザーのスパイクカッターが触手を切断したのだ。
エクスカイザー 『ファイバード!!』
ファイバード 『エクスカイザー先輩!!』
エクスカイザーが加勢に加わる。エクスカイザーは腕をかざしてジェットブーメランを撃ち放つ。
エクスカイザー 『ジェットブーメラン!!』
ドシュドォドォシュウウウウッ!!
ズディギャガガガガアアアンッッ!!!
ジェットブーメランが数発撃ち出され、D‐16に直撃する。
エクスカイザー 『今だ!!ファイバード!!』
ファイバード 『はい!!フレイムソード・・・・・チャアアアアジアアアアアップッ!!!』
フレイムソードを取り出すと同時にチャージアップするファイバード。額が光り輝き、上空に向かって収束した光りが一線に昇る。フェニックスのオーラが発生し、刀身に炎が宿り、燃え滾るフレイムソードを構えて突撃する。
ギュウオオオオオオオオォォォォォ・・・・・
ファイバード 「でやぁああぁ・・・フレイム・スラッシュッッッ!!!」
ズヴァギシャアアアアアアンッッッ!!!
ギュゴアアアアアアアアアァァァァ・・・・・・ドォガキャゴオオオオオオオンッッ!!!
フレイムソードで叩き斬られたD‐16が炎を激しく噴出して爆発する。
ファイバードは、炎が消えたフレイムソードを収容し、胸のエンブレムを消して戦闘を終えた。
戦闘が終了し、3大勇者意志が邂逅する。要、エクスカイザー、そして勇士郎。
傍らではパトカーに乗せられたストーカーの男が連行されていく。
諸事情を知っていたエクスカイザーから説明を受け、要は全てを把握する。
要 「・・・・火鳥クンの肉体にファイバードが融合して・・・なるほど。事情は把握した。」
勇士朗 「そ、そうスか。」
エクスカイザー 『彼らは私の事を把握してくれている。ファイバードの事に関しても心配はいらない。』
要 「俺は君を一般市民としてではなく、1人の勇者と見なそう。勿論この事は警視総監に伝えなければならないが、人の器が人知を超えているといってもいい程の方だ。心配は要らない。」
エクスカイザーも勇士朗を見てうなずく。
勇士朗 「じゃあ俺は今まで通り・・・。」
要 「ああ。今まで通りにデストリアン駆逐に貢献してくれてかまわない。俺はこの場を借りて礼を述べたい!!これまでのデストリアン駆逐に貢献してくれて感謝する!!これからも共に闘おうじゃないか!!」
勇士朗 「ええと・・・・恐縮っス。」
思っても見ない展開に縮こまる勇士朗。すると後ろに居た澪がふと言った。
澪 「勇士朗君。」
勇士朗 「え?」
澪 「よかったね。これで少しは堂々と闘っていけるね!」
勇士朗 「あ、ああ・・・うん。へへへ。」
澪 「本当、今日はストーカーを撃退してくれてありがとう!!」
勇士朗 「秋山さん・・・。」
微笑む澪がいつも以上に可愛く見えた。はっとしながら顔を赤くした勇士朗は要達に一言告げる。
勇士朗 「あ!そ、それじゃあ、俺、彼女達送ってかなきゃならないから今日はココで失礼します!!」
澪 「ありがとうございました。」
要 「ああ!!みんな気をつけてな。」
すると律が要の隣にいたさわ子をからかう。
律 「それじゃあ、さわちゃん、デートの続きがんばってー!!」
さわ子 「な?!ちょ、ちょっとおお!!」
顔が真っ赤になるさわ子。その場を後にする勇士朗達。何かと騒がしい時間が終わり、サイレンが鳴り響く中、再び街は平穏を取り戻した。
つづく
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第17話 作家名:Kブレイヴ