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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第19話

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  第19話 「嵐を呼ぶ修学旅行」               


  旋風寺コンツェルンの社長室では、舞人が仕事に打ち込みながら紬と電話で会話していた。

  ケータイを片手に、もう片方の手でノートパソコンのキーボードを打つ。

  舞人 「そうか、紬さん達は明日修学旅行なんだ。」

  紬 「うん。私達の学校は京都に行くことになってるの。」

  舞人 「修学旅行かぁ〜・・・俺も高校生だったら来年行けていたのにな・・・京都か・・・・ふふふっ、奇遇だな!俺も仕事で明日京都に出向くんだ!」

  紬 「わぁっ、そうなのぉ(そっか・・・・舞人君、まだ17歳なのよね。)?!向こうで会えるといいなぁ!」

  舞人 「そうだね・・・しばらく会えていなかったから俺も会いたい。ゴメン、紬さん。」

  紬 「いいのよ。舞人君が大変なのは私もわかってるから。なんたって嵐を呼ぶ勇者だから☆」

  舞人 「紬さん・・・・。」

  紬は、舞人と旧知の仲だけあり、舞人の多忙さは十分わかっていた。

  紬 「今度また会えるとき、食事にでもいこ?」

  舞人が言おうとした言葉を紬が先に言う。一つ上のお姉さんとしてのリードか。

  舞人 「・・・ありがとう、紬さん。今の言葉で俺は更に熱くなれた!!君の存在そのものが俺の力だっ!!!」

  紬 「私も舞人君の事、好きだから・・・・。」

  舞人 「うおおおおおおおおおおおお!!!!」

  神業のような速さでキーボードを打ち始める舞人。瞬く間に仕事が処理されていく。

  紬のケータイ越しに舞人の熱い叫び声が響いてくる。

  紬 「あ、あれ?舞人君?もしもし・・・・・・。」

  舞人 「紬さんっ!!好きだああああああああ!!!!」

  好きな人に好きといわれ、燃える舞人。二人は交際中のため至極当然の言葉ではあるのだが。

  紬は舞人が照れ隠しで叫んでいるのは見抜ききっていた。

  紬 「もう・・・・照れちゃって・・・・カワイイなぁ・・・。」




  翌日。桜ヶ丘高校の3年生一同の修学旅行の日。

  桜高の3年生の生徒・職員をのせて線路を走る700系新幹線。マイトガインの左肩にあたる、300系のぞみの後継車両だ。JR東海の路線と平行して、もう一つの路線がはしっているが、この線路は旋風寺コンツェルンの車両が走る線路である。

  車両内の座席では、唯と律が中ではしゃぐ。

  律 「やっほー!!修・学・旅・行っ!!」 

  唯 「オーイェーイッッ!!」

  座席の上でピョンピョン跳ねる2人を澪と和が注意する。

  澪 「あんまりはしゃぐなよな!みっともない!!」

  和 「唯も少しは落ち着きなさい・・・。」

  紬 「ふふふふ♪」

  律 「おい!!富士山だ!!富士山!!でっけーなあ!!」

  唯 「本当だー!!おっきー!!あ・・・。」

  スナック菓子がボロボロと床に落っこちてしまう。

  和 「もう〜・・・しょうがないわねぇ・・・。」

  澪 「お前らは小学生か!!はぁ〜・・・・やっぱりこの二人の面倒は大変だな。頑張ろうっ和!」

  和 「そうね・・・・お互い頑張りましょ、澪!」

  窓に張り付く唯が、線路の向こう側にも別の線路があることに気づく。

  唯 「あれぇ〜?向こうにも線路が通ってるよ〜?」

  律 「あれは旋風寺コン何とかの路線じゃないか?結構有名じゃん?」

  唯 「あ、そなの?知らなかった。」

  律 「テレビにも出てるじゃん・・・・・ん?!なんだあれ!??」

  旋風寺コンツェルンの路線上に明らかに不自然な列車が走っているのを律が確認する。

  律 「うわっ??!その後ろには空飛ぶ新幹線が??!」

  紬もふと窓を覗き込む。するとそこには、700系新幹線と平行して走るロコモライザーの姿があった。ロコモライザーに追従するように一定の間隔を保ちながら一線を引退した、のぞみとつばさが上空を飛んでいる。

  紬 「あれは・・・ロコモライザーだわ!」

  律 「え?」

  唯 「なにそれ?」

  紬 「マイトガインになる大きな列車の名前よ。その後ろから来ているのがガインライナーとウィングライナー。マイトガインの両腕に変形するの。」

  唯 「ムギちゃん詳しいー!!」

  律 「そっか。ムギ、前にも言ってたもんナ。旋風寺と昔から仲いいって。」

  紬 「うふふふ(そっか、昨日舞人君、京都に行くって言ってたものね。)。」

  ロコモライザーのコックピット内。コントロールレバーを握りながら、線路を突き進んでいくメインモニター映像を見ながらマイトガインと会話する舞人。

  舞人 「調子はどうだ?各ジョイントに強化チューニングパーツを組み込んだらしいが・・・。」

  マイトガイン 『すこぶる快調だ!問題はない!』

  舞人 「そうか・・・仕事の話に変わるが、今日は、京都技研とこの前に俺が話したマイトガインの新たな仲間を引き取りに、いや、迎えにいく!!」

  マイトガイン 『だからといって私で出向いてよかったのか?リムジンや専用ヘリでもよかったんじゃないのか?SPも就くようだしな。』

  舞人 「部下達とは現地合流するよう話してある。いつ何があるかわからない。だからこうして国内出張に出向く際、ロコモライザーとライナーズで行く事にしたんだ。」

  マイトガイン 『なるほどな。確かにな。最近は、開発中のロボットが暴走したり、デストリアン以外の生物が確認されたりしている。どこでなにが起こるかわからないな。そうか、新たな仲間か・・・・私も楽しみだ!!』

  舞人 「ああ。俺も早く見て見たい!!ストライクボンバーとフレアダイバーを!!」

  マイトガイン 『ところで舞人。』

  舞人 「なんだ?」

  マイトガイン 『隣のJR路線の車両に紬嬢が乗っているぞ。サイドモニターカメラで確認した。』

  舞人 「なに?!」

  サイドモニターを見る舞人。ズームアップさせると、確かにこちらを見ている紬が確認できた。

  舞人 「つ、つくづく俺は運命に味方されているようだ・・・・。」

  舞人に気合が自動的に入り、ロコモライザーとリモートコントロールのライナーズを加速させる。

  舞人 「目指すは京都!!いざゆかん!!!ロコモライザー、スピードMAX!!!」

    ギュオオオオッッ!!

  マイトガイン 『おい!舞人!!のぼせすぎだ!!!』

  物凄い加速力で700系のぞみを抜き去っていくロコモライザー。律が目玉をでかくして驚愕する。

  律 「はやっ!!」

  唯 「すごーい・・・・新幹線より速いんだ・・・あ、後ろの飛んでる新幹線も一緒に動いた。」

  律 「はやっ!!!」

  紬 (もう、のぼせやさん・・・。)

  車両越しに紬はなぜか舞人の深層心理を見抜く。以心伝心ともいうべきか。




  一行は無事に京都に着く。班別行動で澪たちは金閣寺を訪れていた。

  澪 「すげー・・・・金色に輝いてるぞ。」

  唯 「あれって本当の金なのかな?」