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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第19話

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  紬 「あ・・・ま、マイトガイン・・・・舞人君?!!」

  わぁッと笑顔になる紬。舞人とマイトガインも彼女達を認識していた。

  男 「な、なにいいいい??!」

  マイトガイン 『ご無事ですか?紬令嬢!!』

  舞人 『紬さん!!怪我はなかったか?!』

  外部スピーカーで紬に声をかける舞人。

  紬 「ええ!みんな無事よ!!本当、ありがとうっ!!!」

  舞人 『礼には及ばないよ・・・好きな人を守って当然・・・だろ?』

    ドォガアアアアンッ!!!

  その時、二発目がマイトガインに被弾した。

  舞人 「ちっ!!」

  紬 「舞人君っ!!!」

  ファントムの方向へ振り向くマイトガイン。ファントムの男も外部スピーカーで叫ぶ。

  男 『くそ?!!二発も撃ち込んだのに効かんのか?!!こ、これがマイトガインッ!!!』

  舞人は不敵な笑みを浮かべた後、力の限り叫ぶ。それにつづいてマイトガインがキメ文句を謳う。

  舞人 「そう・・・・そのとおおりっっっ!!!」

  マイトガイン 『銀のつばさにのぞみを乗せて、灯せ平和の青信号!!勇者特急マイトガイン、定刻どおり只今到着っっ!!!』

  男 「どいつもこいつもうるせええんだよおおおおお!!!」

  ファントムの右腕に装備されていたユニットからブレードの刃が飛び出す。そしてマイトガインに攻め入る。

  舞人は急いで周囲に外部スピーカーで退避を促す。

  舞人 『周囲の皆さんはただちに退避してくださいっ!!!ここは危険ですっ!!!』

  マイトガイン 『動輪剣っっ!!!』

    ガキイイイイインッッ!!!

  舞人が呼びかけている間に、マイトガインは左越しに引っさげていた動輪剣を取り外してブレードの攻撃を受け止める。

    ギギギギギ・・・ガアアアアアンッ!!

  男 『っ・・・おあああああ!!!』

    ギュアアアアッ・・・ガギイイイイインッ!!!

  一旦捌かれながら再度ブレードを振りかざすファントム。縦横無尽にブレードを振りまくる。繰り返し動輪剣と激突する。

    ガキイイイン、ガギャイン、ガシュイン、ギギャアアン・・・

  マイトガインに攻めながら男は事の成り行きを語り始める。

  男 『俺はな・・・京都技研をリストラされたんだっ・・・こいつはその復讐よ・・・俺は、ずっと真面目にやってきた・・・だが、何の理由も無くリストラに選定されちまった・・・おかげで俺は野に下るハメになった・・・・ちくしょうがっ・・・なにかせずにはいられなかった・・・持ち前の技術力を使って復讐を決めたのさ!!』

  舞人 「だからといって何も関係ない人達まで巻き込んで良いわけが無いだろう!!!」

    ギャカイイイインッッ!!!

  男 『いいや!!どうせなら全ての人に同じ思いをしてもらう!!!殺したい方題してやるのさぁあああ!!!』

  舞人は戦慄と怒りが同時にこみ上げる。人とはこうも壊れてしまうものなのかと。そして上に立つものが抱えるリスクを垣間見た。

  舞人 「こうもなれてしまうのか・・・人というモノは・・・!!!」

    ガギシャアッ、ギャアンッ、ギャンガアアンッ!!! ギシュイイッ、ギャアアンッ!!!

  剣撃をぶつけ合う2機。マイトガインはいつまでも発動しない動輪剣のエネルギーが気にかかり、舞人に促す。

  マイトガイン 『どうした?!!動輪剣のエネルギーシステムを起動させてくれ!!』

  舞人 「はっ・・・・俺としたことが・・・・!!!」

  舞人は、動輪剣のエネルギーシステムを直ぐに起動させた。刀身が発光し、エネルギーを帯び始める。ぶつかり合っていたファントムのブレードの刃がエネルギーを帯びた動輪剣によって切断される。

    ヴィギイイイイ・・・・シャギャアアアアアンッ!!!

  男 「なんだとぉ?!!」

  舞人 「・・・・理由はどうあれ、人々を悲劇に巻き込むその行為は決して許された行為ではないっっ!!!巻き込まれた人々がどんな悲しみを抱えていくのか考えてみろっっ!!!俺は貴様を許さないっっ!!!」

  マイトガイン 『一気に蹴散らすぞ!!舞人!!!』

    ドォオオオオオオオオオオオォォォ・・・!!!

  バックパックから青白い炎を全開に噴出させて空中へと舞い上がるマイトガイン。

  それを見上げる紬は、ほわ〜っとうっとりしていた。

  律 「こりゃ聡にいい土産話になるぜ・・・。」

  澪 「本当だな・・・・。」

  舞人は、動輪剣のエネルギー設定を130%まで上昇させ、動輪剣の鍔の車輪が高速で回転する。
  マイトガインの必殺技が悪に下される。

  舞人 「縦!!一文字斬っっ!!!」

  空中から一気に降下するマイトガイン。正義の豪剣がファントムの右半身を叩き斬る。

    ギュゴオオオオオォォォ・・・・・

  マイトガイン 『だああああああっ・・・・斬っっ!!!』

    ディギャシャアアアアアアアアアアッッ!!!!

    ズドォゴオオオオオオオオオオンッッ!!!

  ファントムの右半身が爆発して、残った左半身が横に吹っ飛ぶ。

    キュコォアアアアア・・・ッッ!!!

  燃え盛る炎の中、マイトガインは動輪剣のエネルギーをパージさせると動輪剣を左腰に装着して勝利の青信号を灯した。




  戦闘が終了し、周囲に旋風寺コンツェルンの事後処理係や地元警察が展開する。負傷した体で連行されていく犯人の男。

  降下用のワイヤーで降りてきた舞人に紬が抱きつく。

  紬 「舞人君っ!!」
 
  舞人 「つ、紬さん!!」

  紬 「恐かったよぅ・・・・!!」

  そっと紬を抱きしめる舞人。

  舞人 「紬さん・・・・・もう大丈夫だよ。それにこんな形だけど会う事ができた!!」

  紬 「舞人くぅん・・・・。」

  今まで味わった恐怖や合いたかった気持ちを存分に舞人に出す紬。それを一心に受け止める舞人。

  マイトガイン 『やれやれ・・・・見せつけてくれるな、舞人。』

  唯 「ムギちゃん、大胆!!」

  律 「お前もな、唯。」

  唯 「へ?なんのことぉ?」

  律 「なんでもないっ。なあ、澪・・・いっそのこと勇士朗クンにああやってみたらどうだ?」

  澪 「で、できるわけないだろ!!不用意にそんなことしたら・・・・嫌われちゃうよ・・・。」

  律 (以前それっぽいことしてたんだけどな・・・当の本人はすごいよろこんでたみたいだけど。)

  紬の姿を見て、再び清水寺に赴こうとする澪。律も和も澪の気持ちを察する。

  澪 「清水寺・・・・もう一回だけいくぞ。」

  律 「・・・・・はいはい。付き合ってあげましょうかね。」

  澪 「和・・・・ちょっとだけ律と清水寺にもう一回行って来るから待ってて。」 

  和 「わかった・・・丁度マイトガインが目印になってるからここで待ってるわ。」

  澪 「いくぞ律。」

  律 「はいよー。」