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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第19話

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  ストライクボンバー自らブロッケンに立ち向かう。そして間合いに踏み込んでスパークする右の拳をブロッケンに勢いよく打ち込んだ。

  ストライクボンバー 『スパーキング・クラッシュッッ!!!』

    ギュオッ・・・ヴァギャガドォズゥウウウウウンッッ!!!     

    ヴォヴァガガズズズドォオオオオオオオオッッ!!!

  ストライクボンバーによって二条駅付近の暴走ブロッケンは一掃された。

  映画村周辺。フレアダイバーが暴走するブロッケンの許へ駆けつけた。

    ギュウィイイイイ!! ギュウィン、ギュグガアアンッ!!

  フレアダイバー 『チェエエエンジッ、フレアダイバーッッ!!!』

  到着したフレアダイバーが、暴走する5機のブロッケンに立ち向かう。両肩のマシンガン、フレアデトネイターを撃ち放つ。

  フレアダイバー 『フレアデトネイターッ!!!』

    ディドゥドゥドゥドゥドゥドゥガガガガガガガァァッ!!!  

    ディギャン、ディゴゴガァアア、ギャギャギャガガッガガガアアアンッ!!!

  ブロッケン達に牽制弾が撃ち込まれた。装甲を若干破壊されながらガードして耐え凌いだブロッケン群。フレアダイバーを感知すると一斉に振り向いて襲い掛かる。

    ギュウィイインッ!! ズドドドオオオオ!!!

  フレアダイバー 『京都の街はこのフレアダイバーが守るっ!!ブレストファランカーッ!!!』

  胸部のハッチが開き、二門のガトリング砲が姿を見せる。フレアデトネイターと連動して一斉に発射された。

    バキャンッ・・・ヴァドゥルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥッッ!!!

    ディギャギャギャズドォドォドォドォヴァヴァギャガアアアアアンッッ!!!

  先陣を切っていた1機が蜂の巣にされ、瞬く間に装甲が砕け散って爆発する。これに対し、残った4機が前屈みになって、両肩のビームキャノンを放つ。

    ドゥビイイイイッ!! ドゥビィ、ドゥビイイイイッ!!

    ズズズズウウウウウウッッ!!!

  フレアダイバーは瞬時にハッチを閉じて被弾に対し身構えた。

  フレアダイバー 『くッ・・・・ならば、ツインバスターシリンダーッ!!!』

  両腰に装備されていた、やや大型のシリンダーユニットが持ち上がる。右がビームガトリング、左がビームナパームの砲身となっている。これこそがフレアダイバーの真骨頂たる武装だ。

  フレアダイバー 『これで砕け散るがいいっ!!!』

    ヴィディルルルルルルルルルゥゥゥゥ・・・ヴァドォゴォ、ヴァドォゴォ、ヴァドォゴオオッ・・・・ドゥドゥドゥルルルルルルルルゥゥゥゥ!!!

    ディギャギャギャズズズズディガガガアアアアンッッ!!! ディギュゴヴァ、ドォゴヴァアアアアアアアンッ!!!

  フレアダイバーの重火器によって4機のブロッケンは瞬く間に鉄屑と化した。撃破を完了させたフレアダイバーの眼が光る。



  清水寺近辺。京都技研をリストラされた男が乗るファントムが破壊行動を続けていた。

  男 「くははははは!!!こうして、こうしてェ・・・こうしてやるッ!!!」

    ズギャアアアアンッ!! ドォゴガァアアアアンッ!!! バギャラガアアアアアン!!!

  八つ当たりの如く周囲のビルや家屋を破壊するファントム。男は欲望の限り破壊を続ける。

  男 「ナパーム弾・・・発射アアアア!!!」

    ディギュウゴ、ディギュゴ、ディギュゴ、ディギュゴォオオオ・・・・ズヴァドォドォドォドォガァアアアアン!!!

  戦争の如く市街地に飛び交うナパーム弾。戦時中、アメリカ軍ですら日本の重要文化に敬意を表して攻撃を避けていた京都。リストラを食らった復讐の為に、一人の日本人によって皮肉にも攻撃されている。

  この混乱の中を澪達は逃げる。

  澪 「どうして修学旅行に来てまでこんな目に遭うんだぁ?!」

  律 「知るかぁあああ!!とにかく逃げろおおお!!」

  唯 「恐いよぉおおおお!!」

  和 「・・・・このシチュエーション、三回目ね・・・!!」

  紬 「舞人君・・・!!!早く来てっ!!!」

  目をきゅっと瞑る紬。その想いに応えるようにロコモライザーの中で舞人が叫ぶ。

  舞人 「レェエエエエッツ・マァアアアアイトッガァアアアアアインッ!!!」

  そしてロコモライザーとライナーズが清水寺近辺の上空で合体を敢行する。

    BGM ♪ レッツ・マイトガイン!! Bパート

  3機が菱形上に空中で並ぶ。ロコモライザーの後部が真っ二つに割れ、各部のジョイントが可動。マイトガインの足へと変形していく。そして下半身がねじれて反転する。

  ライナーズがジェット音を響かせて左右に分かれ、マイトガインの左右の腕へと変形をしていく。

  ライナーズの接合部に向けて、縦になったロコモライザーの接合部からレーザーセンサーが放たれ、左右のライナーズがドッキングして両腕となる。

  舞人 「マイトガイン!!起動!!」

  両手首が飛び出し、蒸気が噴出。ボディーがコックピットと連動して折りたたまれる。

  頭部が現れ、両眼のカメラアイが発光する。拳をぶつけ、正拳突きを決めた。




  ファントムはその場をブースタージャンプし、あろう事か澪達の行く手を阻むように着地する。

    ズドォゴオオオオオオ!!!

  粉砕されるビルの下敷きになっていく人々。巻き起こる土煙。

  澪 「嘘だろ?!行く手が阻まれたっ!!」

  律 「マジかよ?!!ちきしょー・・・せっかくの修学旅行が・・・!!!」

  唯 「ひいいいいん!!」

  和 「唯・・・!!」

  紬 「だ、大丈夫よ!!きっとマイトガインが来てくれるわ!!!」  

  励まそうとする紬だが、目の前に起こっている状況に恐怖が心を統べる。

  ファントムのモニター越しに偶然にも紬達の姿が映ってしまう。男は悪魔の行動に出る。

  男 「女子高生??けけけ・・・やってみたかったんだよ・・・女の子を消し飛ばすのっ!!!」

  ジャキッとレフトアームに装備されたナパーム弾を構えるファントム。紬達も自分達に銃口が向けられている事を察知する。

  律 「こっち狙ってんのか?!!」

  澪 「やだっ・・・死にたくないっ!!!」

  唯 「うあああ!!和ちゃぁああああん!!!」

  和 「唯っ・・・!!!」

  彼女達の恐怖が臨界点に達した。その時、紬はきゅっと涙が滲む目を瞑って、力いっぱいの声で叫んだ。

  紬 「舞人くぅうううううううううんっっ!!!」

    ディギュゴオオオオオオッッ!!!

  非情にも撃ち放たれるナパーム弾。確実に彼女達に突き進む。

    ゴォォオオオオオオ・・・・ディギャズウウウウウウウウウウウウンッッ!!!

  巻き起こる爆発と轟音。だが、その後も尚、自分達が無事だという感覚を覚えた。

  恐る恐る目を開ける紬。するとそこにはマイトガインがそびえ立っていた。