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百合ヒバツナで2作詰め合わせ

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ツナは朝からため息をついていた。
昨日の夜。ハロウィンではどえらいめにあってしまった。
まさか雲雀がお菓子の服を作ってしまうという手の込んだ事をしでかすとは思ってなかったし、想像すらしていなかった。
しかもアレ、渡された下着までお菓子で出来ていたりしたのだ。
なのでツナから蜜が滴り落ち、下着を濡らす度にどんどんお菓子で出来た下着が溶けていきとても恥かしいやら気持ちイイやら何がなんだかわからないマニアックなプレイをされてしまった。
だいたい、恋人とのハロウィンえっちの為にお菓子の服とついでに下着を作らせるなんて誰が想像するだろうか。

誰も想像しない。ありえない。

しかしそのありえない事をやらかすのが雲雀恭弥だった。
ツナが常識に縛られない自由人・雲雀恭弥の事を考えていると、ばしんっ 、といきなり頭に強烈な衝撃。
レオンメガホンで殴られた。

「何すんだよリボーン!」

いきなりわいて出た教師から頭に強烈な一撃を与えられツナはくってかかるが赤ん坊の家庭教師は素知らぬ顔で挨拶してくる。

「チャオっす」

「リボーンっ!!」

耳元で疲れたような風情で力なく怒る生徒を観察し教師は何かを悟ったように頷いた。

「昨日は随分たのしんだようだな。お菓子の服で」

家庭教師である赤ん坊に昨夜の恥かしいハロウィンえっちを覗き見られたような気がしてツナは真っ赤になった。

「なっ、なんでそれをっ」

どもりながら言うツナにリボーンは平然と答えた。

「ヒバリにお菓子の服が作れる職人を紹介したのは俺だからな」

元凶の一人がこんな所に……
ツナは無駄だとわかりながらもリボーンを睨みつけた。

「おまえ、余計な事を」

少し恨みの篭ったようなツナの声などどーでもよいリボーンは自分に好きなように進める。
彼もまた雲雀と同じ位のマイペースな存在だった。

なんで俺のまわりはこんなヤツばっかり……

ツナは密かに涙を飲んだ。そんな生徒の心を知ってはいても知らんぷりな家庭教師はなぜか満足そうに頷く。

「いい出来だっただろう。ちなみにあれはああ見えて普通のクチュリエドレスの倍以上の値段なんだぞ。一晩の楽しみのためだけにそれだけの散財。さすがヒバリだな」

その言葉にツナは呆然。
そんなツナを置き去りにして、彼女の家庭教師はただそれだけ言って去って行ってしまった。
先程の家庭教師の言葉にツナは目眩を感じた。

リボーンが楽しそうに言ってくる位だ。きっと相当なお値段に違いない。

あのお菓子の服、一体いくらするんだ?

「信じられない」

とんでもない人と結婚してしまった。
ツナは今日も泣きそうになりながら雲雀の困った所業に頭を抱えた。