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エヴァンゲリオン(カヲシン)詰め込み

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たわむれ



「ねえ、カヲルくん?」
「なんだい?」
「僕・・・前から思ってたんだけどさ・・・」
「うん?」

部屋で二人、ベッドに腰掛けて何をするでなくテレビを見ていた。
ミサトは今日はネルフに泊まり込みだそうで、カヲルが遊びに来ていた。

カヲルはシンジが出してくれた缶ジュースをコクリと飲んで続きを待つ。

「なんで僕ばかり下なのかな?別に僕が上だっていいわけだよね?」

ブホッ!!
カヲルはおもわず飲み物を噴いてしまった。とりあえずハンカチで口元をぬぐう。

「し・・・失礼。・・・え?」

カヲルは聞き間違えかと、ニッコリとシンジを見た。
シンジはおどおどする訳でもなく、だがどこか定まらないような目でカヲルを見ていた。

「そんな決まり、別にした訳じゃないもんね?だったら、僕がカヲルくんを攻めてもいいわけだ。」
「シンジくん?」
「だってずるい。僕だって、カヲルくんが、“あん”とか言うとこ聞いてみたい!」

一体どうしたんだ?
どう考えてもいつものシンジくんじゃない。

そんな事言いながらもジッと見てくるシンジくんの様子は可愛いな、などと少し逸れた事をも思いつつ、カヲルは何気にシンジの持つ缶ジュースを見た。

「・・・シンジくん。それ・・・お酒だろ。」

あきらかに手に持っている缶は、ジュースではなくチュウハイだと思われた。
そういえば飲み物を出してくれようとしたとき、カヲルが来た事に喜んでくれていたのか、あせった様子で冷蔵庫から慌てて取り出し、渡してくれた。
多分、ミサトの分であろう。
幸いカヲルの分はちゃんとジュースであったが、どうやらシンジ自身の分は間違えたまま、気付かず飲んでしまっていたようだ。

「だから僕が上になってもいいと思うんだ。」

シンジはそんなカヲルの問いかけをスルーして、相変わらずとんでもない事を言っている。

「・・・酔っているんだね。さあ、とりあえずそれ、離そう。僕はお水をいれてくるよ。」

とりあえず缶チュウハイをシンジの手からとりあげて近くのテーブルに置いた。
重さからして、さほどは飲んでいないようだ。
そしてカヲルは座っていたベッドから立ち上がろうとした。

「ねぇ、カヲルくん・・・」

だがシンジに腕をつかまれて、再度座らされ、次に両肩を持たれた。

「どう思う?」
「どう思うって・・・。」

とんでもない、自分がシンジに攻められるところなんて想像できない。
こんな可愛いシンジが自分を攻める、だって?

・・・。

・・・だがちょっとクるものもある。
多分、最終的な事は、シンジが実行する事は無理そうだ。
だけど・・・こんな今みたいな積極的なシンジ、そうそうお目にかかる事なんて、出来ないのでは?
途中まではかなり楽しめるのではないか?

カヲルは最上の笑みを浮かべ、答えた。

「うん、シンジくんがそうしたいのなら、かまわないよ?」
「え、本当?いいの!?」
「いいよ。じゃあ、僕は君にゆだねるよ。」
「う、うん・・・。」

シンジはおずおずとカヲルにキスをしてきた。
シンジからしてくる口づけ。
とても新鮮で、ぎこちなくともかなりクるものがある、とカヲルは思った。
ぎこちない手つきも可愛い。

じゃあ・・・
さあ、始めようか。