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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第12部 「完」

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………



たまに、変なことを考える。
俺は、本当に はやてちゃん達と会ったのは、これが最初なのだろうか?

なにか…大事な事を忘れている気がする。

そう…なにか…。






………


「…いじ!映司!!」



「……はっ!!」


機動六課のトレーニングスペースで、シグナムと映司は普段通り訓練を行なっていた。
模擬戦でシグナムに一本取られた映司はいつの間にか気を失っていたらしい。


「…痛てて…俺、一体どれぐらい寝ていたの?」

「そうだな…軽く一時間…と、いうところだな」

「そっか…ん?」


映司は自分の体勢に違和感を感じた。
現在、自分を仰向けに寝ている。
そして、すぐ目の前にシグナムの顔がある。
…おまけに、頭の下がやけに柔らかい。


「えっと…シグナム、恥ずかしいから起きて良いかな?」

「えっ……っ!!いやいや…あ、あぁ…そうだな!!映司が起きたのなら仕方ない!!」


シグナムは顔を真っ赤にさせながら映司の身体を起こして上げた。
映司は何故シグナムが赤面していたのか良くわからなかったが、とりあえず体力が回復したので、軽く背伸びをし、再び模擬戦を行う準備をし始めた。


「さて!次はコンボで行くよ!!」

「ふふっ…私にはラトラーターもガタキリバも通用しないぞ!!」

「サゴーゾさえ使えればなぁ…でもしょうがないか!!行くよ、シグナム!!」

「あぁ、来い!映司!!」






………

「はぁ~…疲れたぁ…」

「お疲れさんなぁ、映司くん!!」


あれから数回シグナムと模擬戦を行い、予想以上にコンボ状態の時間が続いたため、映司はまともに歩くことが出来ない状態まで体力が落ちてしまった。

今は丁度夕食の時間帯で、映司は はやてと一緒に食事をしていた。


「シグナムってすごいなぁ…まさかコンボ状態のオーズで数回も模擬戦に勝つなんて…」

「ふふっ!シグナムも同じこと言うてたんよ!私をこれほどまでに追い込んだのは映司くんが生まれて始めてだって!」

「そ、そうかなぁ…ははっ」

「まだアンジュの件も解決してないから、あまり模擬戦で力使わないよう調節してくれな?」

「そうだね…」


アンジュの情報は今だにあまり入ってこなかった。
わかったことと言えば、シグナム達の身体の中に何故かコアメダルが入っているということ。
しかもそのコアメダルは地球では見たことのないもの。
鴻上さんに聞くことが出来れば少しは情報が増えるとおもうのだが…。


あれ…?


「はやてちゃん、前にもこんな事件なかったっけ?」

「へ?…いや、こんな事件は今までなかった筈やけど…」

「そ、そうだよね…ははっ…」



疲れているだけだよね…。
うん…疲れているだけ…。









………




それから、シャマル先生のカレーのお陰で味覚が戻ったり、ヴィータちゃんと真剣勝負したり、色々なことがあった。
でも…不思議なことに、どれも初めての経験って感じはしなかった。
なんでだろう?

そして…あっという間に、時間だけが過ぎていった…。





………


−−−

「はやてちゃんを助ける方法…一体なんですか?ディケイドさん!!」

「あぁ…それはな…」



−−−








「ここが…10年前の海鳴市…」

「ふんっ!本当に移動したのか?」

「まぁまぁアンク、見た感じ本当に10年前に移動した見たいだし…」





−−−





「あなた…一体何者?」

「えっとですね…シャマル先生…あまり詳しい事言えないんですけど…」






−−−


「おい映司!アイス買ってきてくれよ!!」

「ええっ!!?…えっとお金は…」

「もちろんお前持ちだ!!当り前だろ!?」


−−−



「う…あ…あぁ…」

「ちょっと映司さん!あまり身体動かさんほうがえぇよ!!」

「で…でも…これ以上皆に迷惑かけるわけには…」

「身体の感覚ない人がよくそんなこと言えたなぁ!今はゆっくり休むんや!!」

「ご…ごめん…はやてちゃん……」





−−−




「なのはちゃん、ジュース入れてあげようか?」

「あ、はい!ありがとうございます!!」

「それにしてもフェイトちゃんの家ってかなり大きいんだね…3家合同のクリスマスパーティーなのに全員入っちゃったよ…」

「え?そんなに大きいですかね…普通じゃないですか?」

「えっ…そ、そうかな?」
(結構高いマンションだと思うんだけど…海鳴の人って意外に金銭面で苦労はしていないのかな?)



−−−



「はやてちゃんってさ、髪とか伸ばさないの?」

「え、なんでや?」

「だってさ、髪伸ばしたほうが絶対可愛いと思うし!」

「え!!?、そ…えっと…わ、私はこのままでも十分可愛いよ!!うん!!」

「…はやてちゃん…?」

「せ、せや!買い物頼まれてや!映司さん!!リィンフォースも一緒に連れてってや!!」

「え?は、はい!!」





−−−






「リィンフォースさん…今、幸せですか?」

「あぁ…とても…」

「そうですか…じゃ、行きましょうか…」

「あぁ…」







そして…少しづつ俺の意識が消えていった。
その時、ちょっとだけ感じたんだ…。

本当に、一瞬だった。


俺は、今まであった事が…何度も体験していたってことを…。