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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第12部 「完」

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それは、リィンフォースも同じだった。
痛みは全く感じないが、少しずつ自分の身体から力が抜けていく感じがした。


「ッ!!な、なんだ…」

「もう、時間なのか…」

「今度は一体なにが…」

「私達は『この時間には存在していない』…、つまり本来この場所に存在していては駄目なのだ…すまない、鳥の王…お前が復活するまで、再びお前は消滅する…」


つまり、自分がミッドチルダの最終決戦の時までまた消滅する…ということなのだろうか。
…この時の記憶が消えた状態で…!!


「…クソッ!!おい映司!!いいか?いい加減自分の欲望を解き放て!!お前もいつまでも同じ時間を繰り返すのは嫌だろ!!?おい映司ぃ!!!!」



「なんかもう、やっぱり無理なのかな…」



「ッ!!ふざけるな!!!!この馬鹿!!!!」


アンクはその場で高くジャンプし、木に実っていた果実を映司の頭におもいきり投げつけた!!
その果実は見事に映司の頭に当たった!!


「ッ!!」
(まさか…そんな筈は…私たちは思念体なんだぞ?)

「はぁ…はぁ…触れた?…まぁいい…」




「…ッ!いってぇぇェェエ!!」


映司は頭を押さえてその場にしゃがみこんだ。
結局、アンクは映司への訴えかけを諦め、その場から立ち去ろうとした。


「…鳥の王?」

「はんッ!…悪あがきはこれが限界だなぁ…あとは、こいつ自身の問題だ…」

「…そうか…」

「…映司…」





いいか?
これはお前自身の問題だ。
結局、俺が何をしても無意味なんだ。

…お前は他人の為に精一杯努力してきた。
あとは、自分の為に努力してみろ。

そして…いい加減自分に素直になれ。
お前の欲望…そろそろ俺に見せてみろ。






「…ははッ!そうだよな、俺、何弱気になってるんだろう、ごめんアンク!まだ俺諦めないから!絶対お前を見つけ出すから!必ず、お前を、見つけ出すからぁッ!!!!」




「上出来だ、映司!」

「ふふッ…全く、お前達は仲が良いのか?それとも悪いのか?どっちなんだ?」

「ふんッ!どっちもだ!!」









映司、後は頼んだぞ。








そして、その場からアンクとリィンフォースは誰にも気づかれることなく、静かに消滅していった…。













−最後に…質問したいことがある−

−なんだ?−

−お前は、『どの時間軸に存在していた』夜天の書の意思なんだ?−

−…ふふっ…一番最初の「10年前の海鳴」で欲望の王に助けられた私だ…−

−…そうか…−