新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第20話
ジェイデッカーが再度Jバスターを撃ち込もうとしたその時、突如としてBLW‐03がジャンプし、ジェイデッカーに襲い掛かった。4本の腕がジェイデッカーを路上に押し倒す。
ビュバッ・・・・・・ドォオオオオオオッ!!!
ジェイデッカー 『ぐおおおおああっ!!』
吉崎 「ジェイデッカー、BLW‐03に押し倒されました!!損傷率9.34%!!」
ググググとジェイデッカーを押し続けるBLW‐03。
ジェイデッカー 『くっ・・・・ぬおおおお!!』
ギュゴオオオオオオオオォォ・・・・!!
ジェイデッカーがウィングから青白い炎を噴射しながら、スラスター全開でBLWもろとも上空へと舞い上がる。
ジェイデッカー 『はああっっ!!』
ドォズガアアンッ!!
BLW‐03を突き放し、地面へと落下させる。
ズズズズズウウウンッ・・・!!
巻き上がる粉塵。落下させられても、BLW‐03がゆっくりと起き上がる。だが、起き上がった面前にはレイバーズの姿があった。ガンレイバーとショットレイバーがそれぞれの銃を構える。
グオン! ジャキンッ!
ガンレイバー 『くらいな!!』
ガァンッ!! ガァン、ガァン、ガァンッ!!
ディガキャアンッ!! ディゴドォオオッ!! ディドゥキイイィンッ!!
ドォゴガギャガガゴオオオッッ・・・!!!
BLW‐03 「ケキャアアアアッ!!」
一気に撃ち込まれた弾丸によって、体にダメージを負うBLW‐03。ジェイデッカーがこの隙にJロッドを右脚の側面から取り出し、右手に装備する。スタンガンと同じ要領で相手に強力な電撃をくらわせる警棒だ。無論、電撃の威力は半端ではない。
吉崎 「Jロッド、アクティブ!!」
ジェイデッカーは振りかぶりながらBLW‐03に降下しながら接近して、一気にJロッドを叩きつける。
ジェイデッカー 『おおおおっ!!』
ギュオッ・・・・バキャゴオオオオッ!!!
吹き飛ばされ、再び道路に倒れこむBLW‐03。そこから起き上がって再度ジェイデッカーに飛び掛る。
だがジェイデッカーは飛び掛ってきたBLW‐03にJロッドを叩きつけて、もう一度吹き飛ばす。
ジェイデッカー 『無駄だっ・・・!!』
バキャシャアアアアンッ!!!
コンクリートにめり込みながら叩きつけられるBLW‐03。性懲りもなく、再度立ち上がる。
立ち上がったBLW‐03にジェイデッカーがJロッドを殴りつけて、JロッドをBLW‐03の体に強く押し込む。
ガドォゴオオッ!!!
ジェイデッカー 『超高電流送電っ!!!』
ヴィギャババババババシュウウゥゥゥゥゥッッッ!!!
赤や青、薄黄色の光が、一瞬の間にランダムで光った。
全身が焼け爛れ、白い煙を上げながらBLW‐03が倒れこむ。
グググ・・・・ドォズウウウウウゥゥゥン・・・。
ジェイデッカーはサーチアイで、対象を分析。生体反応無しと断定する。
ジェイデッカー 『目標、生体反応消滅!!駆逐完了した!!』
一応の事態が収拾。駆逐されたBLW‐03は損傷は激しいものの、原形をとどめているサンプルとして科警研に搬送する為、Jトランスポーターへの搬入作業に移行する。
要 「・・・・・デストリアンにBLWの出現。一体この国はどうなる・・・!?」
事後処理班の作業を見つめながら要が独り言のように呟く。
人類を狙うように飛来するデストリアン。その最中、その人類の一部によって生み出された生体兵器の出現。混沌が加速する。
その日の放課後。勇士朗達が、高台の山でたむろしていた。
コンビニで買ったデザートや菓子を食いながら高台の斜面に座る一行。先程の下ネタ男子高校生の空気は無く、落ち着いた雰囲気が流れる。
光 「そーいえば、昨日の京都のロボットの暴走ニュース、マジで唯ちゃんが心配になってメールしたっけなー。」
勇士朗 「ああ。俺も秋山さんが心配になってソッコーで電話したっけ・・・。」
蓮 「ホントだよな〜・・・律っちゃんも無事だったようで・・・・確かその話の流れの途中から下話になったんだよな。」
俊 「光の一言でな・・・・とりあえずはみんな無事だったらしいからな。何よりだ。マイトガインが事態を片付けたって話だぜ。」
光がピーププピーと口笛を吹く横で、蓮がケータイのニュースを見てBLWの事件の事を話題に出した。
蓮 「おい!またよくわかんねー生物がでたんだってさ!警察はBLWとか言う名前で呼ぶ事にしたみたいだけど・・・デストリアンじゃないのかよ?コレ?!」
勇士朗 「ああ・・・デストリアンなら感覚で来るのがわかっていたはずだからな。全く違う奴だ。一体何なのか、俺自身が知りたいカンジだ・・・。」
蓮 「デストリアンじゃなかったら・・・なんだ???」
光 「地底から現れたって言うから・・・地底怪獣の類か?」
俊 「警察はなんかの生体兵器だって言ってるみたいだぜ?どの道、勇士朗の闘う相手が増えちまったな。」
勇士朗 「生体兵器か・・・・ま、なんだっていいさ。出くわした時には闘うだけだ!!俺の意思で、ファイバードとして・・・。」
寝そべりながら空を見つめる勇士朗。ゆっくりと流れる雲がながれていく。
勇士朗 (そうさ・・・俺は闘うんだ・・・世界の痛みと・・・。)
つづく
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第20話 作家名:Kブレイヴ