新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第20話
さわ子 「あ、無理に私に合わせなくてもいんです・・・要さんが警察官で大変なのは承知してますから。」
要 「なんかデジャヴだな。前にもこんな会話した覚えがある・・・でも本当に会える時間は作ります。その時には・・・。」
まさにその時、無線に警視庁からの緊急通達が入る。
無線通信 『警視庁より通達!!東京都内、町田区に謎の生命体が出現!!尚、本日よりこの生命体をBLWと呼称する!!繰り返す・・・・・・・。』
警視庁からの緊急通達だった。止むを得ずに要はさわ子との会話を中断する。
要 「くっ・・・!!ごめん、さわ子さん!緊急無線が入った!!」
さわ子 「いいのよ。また変なのが現れたの?」
要 「ああ!!この前、相模原に現れた謎の生物だ!!これから出撃に向かうよ!!」
さわ子 「・・・気をつけて!要さん!!」
要 「もちろん!!それじゃ、行ってくるよっ!!」
ケータイを切る要。コーヒーを飲み終えた葉山がひと言問う。
葉山 「今の・・・彼女さんですか?」
要 「ん?まぁ・・・まだ付き合えてはいないけどな・・・素敵な女性だ・・・さぁ、葉山!!直ちに本部へ戻るぞ!!」
ステアリングを握った。
葉山 「ういっす!!」
東京都内で突如として出現したBLW。タイプは2種類のモノが出現していた。
町田区の境では警察が通行止めのエリアを設けて、交通整理にあたる。
一種は、前回出現したアリのような小型タイプ、BLW‐01が複数。もう一種は、頭部の形は変わらないものの、二足歩行タイプのモノが出現していた。腕は四本あり、鍵爪のようになっている。
ビルを殴り、車を歩きながら潰す。
新型BLW 「クカキャアッ!!!」
BLW‐01 「クケケケッ!!」
咀嚼音にも似た関節音を立てながら多数のBLW‐01が跋扈する。
餌食となっていく人々。
市民 「うわああ・・・ぐぎゅおおっ・・・!!!」
警察が出動し、直ちに立ち入り禁止区域が設置される。
M.P.D.BRAVEのメンバーも出撃していく。Jトランスポーターの中へJポリスとJローダー、Jバギー、レイバーズが搬入される。
要 「全員揃ったな!!M.P.D.BRAVE、出撃する!!」
霧島 「これよりJトランスポーター、発進する!!」
鹿島 「了解!Jトランスポーター、発進!!」
Jトランスポーターが加速して離陸。ジェット音を鳴らし、現地へ向かって飛び立つ。
現場に到達したJトランスポーターからJポリスとJローダーが投下されると、続けてレイバーズも降下を開始する。
空中でJローダーがジェイデッカーのボディーへ変形を開始。コアであるJポリスがドッキングモードへ変形しながら合体し、ジェイデッカーとなった。
ジェイデッカー 『ブレイヴ・アップ!!ジェイデッカー!!』
JトランスポーターからJバスターが落とされ、それをジェイデッカーがキャッチする。
Jトランスポーターがその間に市街地の道路へとホバリングしながら少しずつ降下。着陸した後、ハッチからJバギーが出撃する。
葉山 「Jバギー、いきます!!」
アクセルを踏みこんで出撃する葉山。葉山のドライブの下、Jバギーが混沌とした都内市街地を駆け抜ける。
吉崎 「レイバーズ、降下確認!!ジェイデッカー、Jバスター、アクティブ!!」
要 「よし!体制は整ったな!!戦闘を開始する!!」
ジェイデッカー&レイバーズ 『了解!!』
吉崎がフィールド情報を分析する。
吉崎 「現在、市街地には新型のBLW1体と前回レイバーズが仕留めたタイプのBLW‐01が7体が展開中。」
要 「そうか!ジェイデッカーは新型を、レイバーズはアリタイプのBLW‐01の駆逐にあたってくれ!!前回のデータから、アリタイプはレイバーズでも十分に駆逐できることが窺えた。アリタイプを駆逐後、レイバーズはジェイデッカーの援護を頼む!!」
レイバーズ 『了解!!』
ジェイデッカー 『了解、これより戦闘任務に移行する!!』
それぞれが目標対象のポイントに向かい始めた。
ビル群の壁に隠れてガンレイバーがガンリボルバーを構える。道路をガサガサと進撃してくるBLW‐01が2体。すかさずガンレイバーは身を出し、ガンリボルバーを放つ。
ガンレイバー 『当たれやぁっ!!』
ガァン、ガァン、ガァン、ガァンッ!!
ドォォッ!! ドォォッ!! ドォォッ!! ドォガギャアンッ!!
ドォドォドォドォヴァンッッ!!!
BLW‐01 「キャキャキュウッ・・・・。」
弾丸が2体に着弾し、内部で弾丸が爆発。肉片を散らしながらBLW‐01を死に至らしめる。
ガンレイバー 『楽勝、楽勝♪』
一方、3体のBLW‐01が徘徊しているポイント。ショットレイバーがその背後から接近する。
ショットレイバー 『ショットレイバー!!これより目標を駆逐する!!』
ショットレイバーはリニアランチャーを構え、瞬時に3体を順々にロックオンする。
ショットレイバー 『ロック・オン!!撃ち砕く!!』
ディキュゴォンッ!! ディギュドォォンッ!! ディドゥカァンッ!!
ヴォバガッ!! ドォゴォッ!! ヴァガゴッ!!
破裂するかのようにリニアランチャーの銃弾で爆発するBLW‐01。文字通りショットレイバーは目標を撃ち砕いた。
ショットレイバー 『BLW‐01、3体駆逐!!引き続きジェイデッカーの援護に廻る!!』
小規模の瓦礫を踏み越えながら走るJバギー。ジェイデッカーの戦闘域付近で停車する。
吉崎 「レイバーズ、BLW‐01を5体駆逐。ジェイデッカーの援護に廻ります。ジェイデッカーは今現在、BLW‐03と交戦中!!」
特殊車両の支援攻撃が新型BLWに撃ち込まれていく中、ジェイデッカーはJバスターを構え、目標にレール弾丸を撃ちこんでいく。
BLW‐03 「クキョカアアアアッ!!」
ジェイデッカー 『Jバスター、ロック・オン!!』
ジャキッ・・・ディギィンッ、ディギィィンッ!!!
ディドォガァンッ!!! ドォギャズゥンッ!!!
BLW‐03の左右にいたBLW‐01をJバスターで吹き飛ばす。全身が木端微塵になる2体のBLW‐01。照準をBLW‐03に切り替えて、連発しながらJバスターを撃ち込んで攻め入る。
ジャキンッ・・・ディギィン、ディギィン、ディギィン、ディギィン、ディギィインッ!!!
ディギャン、ギャズズズドォドォゴオオオオオオンッッ!!!
新型BLW 「キュアアアアアッ!!!」
Jバスターのレールガンが直撃し、激しくもがくBLW‐03。予想以上に苦しんでいるようだ。
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第20話 作家名:Kブレイヴ