新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第21話
勇士朗の言葉に理解が出来ない涼。この勇士郎の能力についても蓮が涼に説明する。
蓮 「テレビのニュースで出てるあの怪物だ。そいつが現れたり、そいつの隕石が近づくと勇士朗は、ファイバードの能力で逸早く察知できるんだぜ!」
涼 「そーなんすか?!すっげーっ!!!」
光 「勇士朗出撃ぃっ☆」
唯 「おーいぇーいっ☆」
光 (唯ちゃんが俺のノリに乗ってくれたぁ〜・・・!!)
拳を突き出してノる光に便乗して唯も同じポーズでノる。これに内心で狂喜乱舞する光。
対してクールな俊は、何処へ襲来するのかを立つ勇士朗を見上げながら問う。
俊 「何処へ来るんだ?ココに来るのか?」
勇士朗 「いや、東京の方だ。」
黄昏を見つめながら勇士朗が答える。そして黄昏に溶け込む太陽に叫ぶ。
勇士朗 「ファイアー・・・・ジェエエエエエットッ!!!」
全身から放たれた光が、太陽の方へ放たれた。そして太陽の彼方からやってくるようなカタチで召喚されたファイアージェットが勇士朗の許へと飛来する。
ギュアアゴォオオオオォッ・・・・!!!
一同の間近でホバリングするファイアージェット。ホバリング時の風圧が勇士朗たちの髪をなびかせる。
涼 「す、すす凄いやっ!!!」
律 「間近でみるとやっぱデカイなー!!」
梓 「ホント、凄いです・・・。」
唯 「ふおおおおお!!」
紬 「ロコモライザーと同じくらいに大きい・・・!」
勇士朗 「じゃあ、みんな・・・行ってくる!!」
勇士朗は振り返りながら澪達に一言つげる。
澪 「うん!気をつけて!」
ホバリングの吹き荒れる風の中、綺麗に髪がなびいている澪の姿に勇士朗は一瞬釘付けになった。
俊 「派手にやってこい!」
俊の一声でハッとする勇士朗。不敵な感じの笑みで二ッと応える。
勇士朗 「・・・ん?!あ、ああ!!派手にやってくるぜ!!」
ファイアージェットのキャノピーハッチが開き、勇士朗は飛び上がってコックピットに乗り込む。
ジェネレーターの駆動音が鳴り響く中、各計器類を素早く操作し、モニターを鋭い眼差しで見つめる。そしてキャノピー越しに夕空を睨み、レバーをガチガチッと押し込んでファイヤージェットの加速ブースターを点火させた。
勇士朗 「ファイヤージェット、テイクオフ!!」
ギュイイイイィ・・・・ギュドドォオオオオオッッ!!!
紬 「きゃっ!」
バーニアから青白い炎を噴射させて東京方面へと飛び立つファイアージェット。
巻き起こる風に、髪を押さえる男子勢と髪と制服のスカートを抑える女子勢。
唯がふとエクスカイザーのことを思い出す。黄昏の街並みの方へ振り向く唯。
唯 (あ・・・!!ということはエクちゃんも・・・!!)
仕事が提示で終わり、帰路についていた勇。車内のラジオでBLW関連のニュースが流れる中、エクスカイザーがデストリアン襲来を促す。
エクスカイザー 『勇!!デストリアンが向かっている!!このまま向かうぞ!!』
勇 「なんだってぇ?!って・・・・おいおい!!」
突如渋滞を回避して路地裏へと走るエクスカイザー。さらにはビルの壁をも走っていく。
勇 「おわ?!おわあああああ?!!!」
無茶苦茶に道なき道を疾走するエクスカイザーに驚愕する勇。
勇 「ぐおおおおおお・・・・・・!!!」
エクスカイザー 『安心しろ!!事故ったりはしない!!』
勇 「そーいう問題じゃねーっ・・・・うおおおお!!!」
再び同時多発の襲来が関東地区に重なる。そして勇者達が立ち向かっていく。
ファイアージェットのサブモニターに、落下する隕石が映し出される。
勇士朗 「・・・・・デストリアン・・・!!!」
ガチガチッ・・・!! ギュドォアアアアアアアアアッッ!!!
レーバーを更に押し込み、ファイアージェットをさらに加速させながら勇士朗は加速していく面前の空を睨んだ。
つづく
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第21話 作家名:Kブレイヴ