新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第24話
光 「ふいー・・・・ああー唯ちゃん・・・なんでいつもいないんだ〜。」
俊 「なんだいきなり?!」
梓 「光先輩は、唯先輩が好きなんですか?!」
梓は何だかんだで知らなかった。
律 「知らなかったのか?よく相談持ちかけられるんだ。」
光 「いや〜・・・・。」
でれっとする光。顔からして嬉しそうだ。
梓 「でも、唯先輩はギターにくびったけですよ?」
光 「それはわかってるケド・・・・それでも好きなんだようっ!」
俊 「何、涙目になってんだお前??」
光 「はうあっ!!泣いてない!!」
梓 「なんかオモシロイ人ですねー、光先輩。」
澪 「唯は私達とは家が逆方向だからな・・・しょうがないよ・・・。」
律 「いっそ遊びにいこうぜ?!私達も付き合うからさ!そのほうが手っ取り早いって!!」
光 「お、おう!」
そこへ川原を彷徨っていた子猫が俊の許へと来る。
俊 「おお!子猫!!」
「にゃ〜、みー、みー」
俊は子猫を抱くやいなや、へにゃへにゃになる。
俊 「どこからきたんでちゅか?かわいーなー、おまえ〜!あははは!」
「にゃ〜」
俊 「梓も抱いてみるか?」
梓 「はい!」
俊が梓に子猫を渡す。梓は満面の笑みで抱きかかえる。
「にゃあ〜」
ぺろぺろ・・・
梓 「わ〜ホントかわいいです!!きゃはは、ぺろぺろしてくるっ☆」
「みー、み〜」
梓 「あははは、かわいい〜☆」
俊 「ホントだな!まるで梓みたいだな。」
梓はムスッとなる。俊にも猫呼ばわりされたからだ。
梓 「も〜・・・俊さんまで私を猫呼ばわりですかっ!」
俊 「いや、別に悪い意味で言ったわけじゃないぜ?梓もそれだけ可愛らしいってことだ。」
梓 「え・・・?!」
梓はこの一言でどきっとして赤くなる。子猫も返事するように鳴く。
「にゃ〜」
俊 「おまえもそう思うか?こいつ!」
梓 「もう!このコったら・・・・きゃはっまた舐めてきた!」
俊と梓が揃って子猫とじゃれる。律と光がソレを見ながらボソッと呟く。
律 「ネコがネコとじゃれてる・・・。」
光 「いいーなー俊は・・・。」
澪 「くすっ・・・・。」
この光景に笑みを浮かべながらも澪は思う。
澪 (こんなに平和な風景が目の前にあるのに、光君が言うように勇士朗君は闘っているんだよな・・・今。)
黄昏の空からふと横浜方面の空へ目を向ける澪。
その視線の先の彼方では、ファイアージェットがジェット音を響かせ加速する。2体のデストリアンに向かってフレアミサイルを撃ち放った。
ギュドォオオオオオオオオッッ・・・・ッゴォオオオオッッ!!!
ドォシュシュシュシュウウウウウゥゥ・・・・・ドォドォドォドォドォゴオオオン!!!
デストリアン共 「ギュギャガガガアアアッ!!」
爆煙に巻かれる2体のデストリアン。
その隙に勇士朗はファイアージェットから飛び降りる。
勇士朗 「ファイアー・・・・ジェエエェェェットッッ!!!」
至近距離にいたファイアージェットがファイバードへと変形をはじめる。ファイバードに変形したファイアージェットが横浜に降り立つ。
勇士朗 「でやあっ!!」
光の球体となった勇士郎が、フェニックスのオーラを纏って光球と化して、高速でファイバードの胸部に飛び込む。
ファイバード 『チェエエェエンジッ!!ファイバアアアドッッ!!!』
ファイバードが起動した矢先に、D‐19が、ゴーグル状の目からレーザーを放った。おもむろに直撃を受けるファイバード。
ヴィギュガッ!!
ズガァギャドォオオオオオオッ!!!
ファイバード 『がああああああ!!!』
吹っ飛ぶファイバード。道路をスライドするように吹き飛ばされる。そのまま容赦なくD‐19は、3本の太い爪をファイバードに突き刺す。
ギャゴォオオオオッ!!!
ファイバード 『ぐほおおおぉぉっ・・・・・!!!』
一方のD‐18はそのまま北上するように進撃していく。新横浜駅を横断。線路や地表を破壊していく。その西の方角からはロコモライザーが接近していた。
マイトガイン 『見えた!!デストリアンだ!!』
舞人 「よし!!レエエエッッツ!!マァァイトガインッッ!!!」
BGM ♪ 「レッツ・マイトガイン!!」 Bパート
ロコモライザーの左右にジェット音を響かせてライナーズが就く。ライナーズと共に菱形を形作って空中に並んだ。
ロコモライザーの後部が真っ二つに割れ、各部のジョイントが可動し、マイトガインの脚を形成していく。前進しながら下半身が反転してねじれる。
ライナーズが左右でそれぞれがマイトガインの腕へと変形していく。
ロコモライザーの接合部からレーザーセンサーが放たれ、左右に付いたライナーズの接合部にリンクさせる。そしてレーザーセンサーに導かれるようにドッキングする。
舞人 「マイトガイン、起動ッ!!」
左右両手首が飛び出し、蒸気が噴出。マイトガインの胸部がコックピットと連動して折りたたまれる。頭部が持ち上がり、両眼のカメラアイが発光する。鋼の拳を衝突させて正拳突きを決めた。
D‐18の面前に着地するマイトガイン。登場時の決め台詞を吐き飛ばす。
マイトガイン 『銀のつばさにのぞみをのせて、灯せ平和の青信号!!勇者特急マイトガイン、定刻どおりただ今到着!!!』
D‐18 「キュゲアアアアアアァ!!」
舞人 「牽制する!!フルシューティングッ!!!」
マイトガイン 『了解だっ!!フルシューティングッ!!!』
ヴュギュディガガアアアアアアアアッ!!!
ズダダダキャガアアアアアアアッッッッ!!!
一斉に撃ち出されたマイトガインの射撃武装がD‐18のウツボ状の身体に直撃する。爆炎が上がる中、D‐18はマイトガインに牙の触手を飛ばして襲い掛かる。
ビシュルルルルル!! ビシュシュシュシュシュシュルルルッ!!!
ドォガギャガガガガガガアアアッ!!!
マイトガイン 『何だとっ?!・・・ぐおああああああ!!!』
舞人 「うあああああ!!!」
ズドオオオオッ!!!
鋭利な触手の牙がマイトガインにダメージを与えて吹き飛ばす。さらに触手の顎がマイトガインを捕らえ、投げ飛ばす。
ガガガガッ!!
マイトガイン 『・・・っ!!しまったああっっ!!!』
舞人 「ぐううっ・・・・!!!」
ギュオアアアアア・・・・ドグォオオオオオオッッ!!!
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第24話 作家名:Kブレイヴ