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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第25話

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    ♪ 激しさを抱いて FLY AWAY・・・・

  フレイムソードを収容すると、ファイバードの胸のフェニックスエンブレムが消える。ファイバードの完全逆転により事態は収拾した。




  マイトガインが駆けつけたときには既にデストリアンは消滅していた。そしてファイバードの姿もなかった。エクスカイザーが1人爆発跡地に立っていた。

  舞人 「事態は収拾していたのか・・・!!!」

  マイトガイン 『そのようだ・・・・ん?あれはエクスカイザー!!』

  エクスカイザーの許に着地するマイトガイン。

  エクスカイザー 『マイトガインか。ファイバードがカタをつけてくれた・・・・。事態は収拾した。』

  マイトガイン 『そうか・・・またファイバードの世話になったな・・・。』

  薄暗くなる空を見つめるマイトガイン。その時、人命救助作業していたストライクボンバーとフレアダイバーが呼びかけてきた。

  ストライクボンバー 『ここ一帯の事後処理活動は俺達に任せてくれっ!!』

  フレアダイバー 『隊長とマイトガインは、帰還してください。特に隊長は旋風寺の仕事もありますので!』

  舞人 「・・・・そうか!!なんだか悪いな・・・・それじゃあ、ここは帰るぞ、マイトガイン!!それに、紬さんにも電話をかけ直したいしな!!」

  マイトガイン 『・・・・彼女の存在は、この闘いに必要だな。私の呼びかけにも目覚めなかった舞人が、紬嬢のひとつの電話で勝利につながった・・・・愛の力とでもいうのか?』

  舞人 「マイトガイン・・・・・そうだな。彼女の存在は俺にとって特別なエナジーだ!!マイトガインの言うとおり、愛の力が勝利へのカギになりえる!!本当に紬さんには感謝したい!!」




  桜ヶ丘を目指して舞い戻るファイアージェット。コックピット内では、何故澪の歌が突然聴こえてきたのか不思議な気持ちでいた。それと同時にどこか嬉しげな気持ちもあった。

  勇士朗 「どうして秋山さんの声が聴こえたんだろう・・・?」

  その時ファイバードの意思がその疑問に答えた。

  ファイバード ((勇士朗。恐らく彼女の声から発生するプラスエネルギーと君を想う彼女の想い、そして私自身が持つプラスエネルギーの波長がなんだかのカタチでシンクロしたんだろう・・・。))

  勇士朗 「秋山さんが俺を想ってくれている・・・・・なんかスゲー嬉しい。奴らもなんか強くなっていたけど、その想いがあれば・・・・・俺は闘える。」

  ファイバード ((ああ!!決して奴らに負けるわけにはいかない!!))

  勇士朗 「ああ!!・・・・あ!秋山さんからメールが来てる!」

  眼下に神奈川県の夜景が夕闇のなかに広がる。ファイヤージェットがその上をかっ飛んでいく。

  桜ヶ丘(帰る場所)へと・・・。

  澪達がいる川原。エリザベスを手に澪は蒼く染まっていく空を見つめていた。他のメンバーも蒼そらと夕焼けのコンストラクションを見つめていた。

  その時、ジェット音が近づいてくるのを澪が逸早く感じ取って、すっと見上げる。

  澪 「え・・・・勇士朗君?!」

  蒼空の彼方から来るファイアージェット。

  俊 「・・・どうやら終わったみたいだな!」  

  梓 「みたいですね・・・。」

  俊は先ほどの猫を抱きながら梓とファイアージェットを見上げる。光と蓮も身体を伸ばしてハツラツと腕を動かす。

  光 「よっしゃー!!今日も勝利に終わったー!!」

  蓮 「ああ!!ファイバード強しっってかぁ・・・っ!!」

  ファイアージェットはゆっくりと降下しながら低空をホバリングする。キャノピーハッチが開き、勇士朗が飛び降りて着地する。

    シュッ・・・シュタッッ!!

  勇士朗に駆け寄る澪。笑顔で戦闘から帰還した勇士朗を迎えた。

  澪 「おかえりッ!勇士朗君!!」

  勇士朗 「うん!ただいまっ!」

  澪に続いて、後ろの方から俊達もそれぞれ歩いて来た。

  俊 「勇者のお帰りだな!!」

  梓 「お帰りなさいですっ!勇士朗さん!」

  光 「今日も勝利キメたんだなーっ!!日に日に強くなってきてるんじゃねーか?」

  蓮 「さー、とっとと帰って律っちゃんの家でハンバーグパーチーするぜー!!」

  勇士朗 「へ?!」

  蓮が買って極まりない発言をする・・・かと思いきや律もノリノリだった。

  律 「いっつも街のみんなの為に闘ってくれてるんだ・・・蓮のいうように私の特性ハンバーグごちそうしてやるよ!!」

  勇士朗は一瞬と惑う。できればこの後は澪と二人で帰りたかった気持ちもあったが故に。だが、目の前にいるメンバーの顔を見て、勇士朗は考えを改めて受け入れた。

  勇士朗 「ああ、じゃあ、田井中さんのお言葉に甘えさせてもらうよ!」

  蓮 「おーし、けってーっ!!」

  皆が川原を後にする。律が先頭を歩く中、後ろの方を歩く勇姿朗と澪。勇士朗は澪に歩きながらお礼を言った。無論、今日の歌の事だった。

  勇士朗 「秋山さん、ありがとう。」

  澪 「え?どうしたの、急に?」

  勇士朗 「今日、闘っていいるときにさ、スゴイピンチだった時があったんだ。その時に秋山さんの歌声が聞こえてきて・・・それで何ていうんだろ?エネルギーがみなぎって・・・・上手く言えないんだけど、とにかく秋山さんの歌声で勝てたんだ!!」

  澪自身、信じられない気持ちだった。だが、それ以上に嬉しい気持ちがいっぱいだった。

  澪 「そうだったんだ!!なんか・・・私も上手く言えないんだけど・・・ロマンチックな出来事が起こったんだね!!」

  勇士朗 「ロマンチック・・・。」

  澪 「うん!実は気持ちこめて歌ってたんだ・・・私・・・闘う勇士朗君のイメージを歌詞にして作った曲だから。あ・・・えっと・・・・エールソングだよ!!」

  勇士朗 「エール・・・・。」

  恥ずかしそうに喋った澪。この時、勇士朗はまた一つ澪との距離が縮まったことを実感した。

  律のア・ラ・カルトが待つ律の家に歩を進める一行の頭上に、蒼空に現れた星たちが光っていた。


  つづく