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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第26話

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第26話 「復活祭!!」


  横浜での戦闘から数日後。桜高復活祭がいよいよ催される。

  朝、平沢家では、勇がエクスGTのエンジンをアイドリングさせながら唯のしたくを待っていた。

  勇 「相変わらず唯は支度おせぇなあ・・・・。」

  エクスカイザー 『いつもそうなのか?』

  勇 「昔から・・・・何かとよくやらかしてスゲー世話が焼けるんだよな〜・・・・でも不思議と悪く思えねーんだよな。ま、そんなところも含めてカワイイ従妹なんだ。」

  エクスカイザー 『確かに彼女からは不思議なまでの陽のオーラを感じる。』

  勇 「陽か・・・・そういえば桜高の事件の後も立ち直りが早かったなぁ・・・あんな事があったにもかかわらず、わずか数日でいつもどおりになっていた。」

  エクスカイザー 『ところで勇、今日はライヴと言っていたが、ライヴとはなんだ?』

  勇 「ライヴってのは舞台の上に立って歌なり、トークショーなり、大勢の人たちに披露する事なんだ。今日は唯の特別なライヴの日なんだよ。あの事件から半年余りが経過した事やその日からの復活を兼ねてライヴやるんだ。」

  エクスカイザー 『歌か・・・確かに歌は聴く者に大きなエネルギーを与えるからな。』

  エクスカイザーと会話しながら待っていると、玄関のドアが開き、唯と憂が出てきた。

  憂 「お姉ちゃん早く、早く!」

  唯 「ふいいい〜!」

  エクスGTに駆け込む唯と憂。後部座席に乗り込むと唯が一言押した。  

  唯 「へはぁ〜・・・・ねぇ、勇兄ちゃん、和ちゃんも送ってってくれる?」

  勇 「え?ああ、別にいいぞ。」

  憂 「お姉ちゃん、ぎー太忘れてるよ!!」

  唯 「ふおおおお!!ぎー太ぁ〜!!」

  再びエクスGTから飛び降りてぎー太を取りに戻る唯。

  勇 「全く・・・・早く取ってきな。」

  憂 「お姉ちゃん・・・・。」

  エクスカイザー 『はははははは。』

  出発すると、エクスGTは、近所の和の家に寄る。玄関から和が出てきた。

  それを確認したエクスカイザーはガルウィング式のドアを開く。助手席に乗っていた唯が外に出る。

  和 「おはよう唯、憂。」

  唯 「おはよう〜!和ちゃん、前に座って良いよぉ〜。私は憂と座るから〜。」

  和 「え?!」  

  唯が勇の隣を和に薦める。これには和も戸惑う。戸惑う和の耳元でコショコショ話す唯。

  唯 (ちゃんと勇兄ちゃんの横に乗せてあげるって言ったじゃん☆)

  和 (でも、いきなりソレは・・・・勇さんだって・・・。)

  勇 「ん?早くしろよ〜?」

  唯 「ほら!いこっ!」

  和 「う、うん・・・。」

  若干恥ずかしそうなそぶりを見せる和。唯はそのまま憂の横に座る。

  和は、助手席に乗り、顔を赤くしながら勇にあいさつする。

  和 「おはよう!勇さん!よろしくお願いします。」

  勇 「あいよ〜。じゃ、いくとするか・・・。」

  シフトノブを1速に入れ、アクセルを空ぶかししながらエクスGTを発進させる勇。

  ふと和は勇の横顔を見た。走りモードに徹しているためか鋭い眼光で前を見ていた。その横顔がより和にはカッコよく映った。

  和 (勇・・・さん。)

  勇 (カワイイな・・・・和ちゃん・・・。)

  勇も満更ではなかったようだ。勇がごくんと息を呑むと、和が勇に問いかけてきた。

  和 「勇さんも今日、唯達のライヴ見て行ってくれるんですか?」

  勇 「おお!そのつもりだよ。それにぶっちゃけ、唯の歌初めて聴くからな!」

  和 「そうなんですか?去年や一昨年のライヴには来てなかったんですか?」

  勇 「まぁな・・・あの時は、コイツの、クルマのチューニングで頭いっぱいだったからな。今思えばちょっと悪いことしたかな・・・。」

  すると後ろから唯がぶーぶーと言ってきた。

  唯 「ホントだよ、もー!歌見に来てねってって言っても来てくれなかったんだもん!!」

  勇 「クルマいじってたら少し手間くって行けれなくなったんだ・・・でも!!今日はしっかりと聞いてくぞー、唯の演奏!!」




  桜高の校門前で律が勇士朗たちを待っていた。

  律 「さっき今に着くってメールきたんだけどな〜・・・・お!キタキタ!」

  蓮 「ういーっす!待ったか?」

  律 「ちょっとな。みんないるな〜?」

  勇士朗 「ああ、ホント半年振りだな。ここへ来るのは。」

  光 「早いな〜・・・・半年って。」

  俊 「あの時の光景が嘘みたいだな・・・。」

  律がメンバー確認すると、1人涼が加わっていた。律が「あれ?」という顔をすると蓮が一言言った。

  蓮 「ああ、1人涼坊が加わった。あの時のメンバーにはいなかったけどいいよな?」

  涼 「ういっス!この前ぶりっス!」

  涼が律にへコヘコ頭を下げる。

  律 「お〜、この前梓にキツイ一言を言われたちっちゃいやつか!」

  印象の受け方のしょぼさにたじろく涼。

  涼 「そ、そうっす!」

  律 「別にいいぜ。とりあえず私達の部室に来なよ。」

  律に案内されながら一行は部室に向かった。

  文化祭さながらの雰囲気が校内に広がっている。一般公開もされ、一般客の姿も既に見受けられる。

  倒壊された校舎も一新され、見違えるように雰囲気が変わっている。

  軽音部のメンバーもライブの準備に取り掛かる。

  待ち望んだ復活ライブに梓も張り切る。

  梓 「いよいよですね!復活ライブ!!」

  澪 「そうだなぁ。ここまでにも色々あったけど、こうしてライブがやれるのは気持ち良いな。」

  部室で機材を運ぶ準備をしていると律と勇士朗達が入って来た。  

  律 「みんなー、ゲストが揃ったぜー!ムギ!お茶っ!」

  笑顔でお茶を淹れる準備をする紬。

  紬 「はいはーい!」

  初めて入る軽音部の部室。勇士朗たちにとっては、こういうイベントでもなければ入る事はできない空間だ。

  澪が笑顔で勇士朗に挨拶する。

  澪 「おはよう!」

  勇士朗 「あ、ああ。おはよう!」

  澪 「今日はみんな来てくれてありがとう。」

  勇士朗 「俺達からもありがとう。こんな俺達をゲストに呼んでくれて・・・。」

  澪 「だって勇士朗君達は私達、桜高生の恩人だから・・・。それにいつも私達を守ってくれてるし。何度助けられたんだろう・・・?ホントにいつもありがとう。」

  勇士朗 「へへへ・・・なんか照れくさいや。機材運ぶの大変そうだよね?手伝おうか?」

  澪 「大丈夫。私達で運ぶから。それに今日は勇士朗君たちはお客さんだからさ・・・。」

  勇士朗 「そ、そっか・・・。」

  澪 「どうぞ席に座っていいよ。お茶とケーキが出るから。軽音部(ここ)の名物みたいなものだからさ。いつも放課後ここでお茶とお菓子を食べながら部活やってるんだ。」

  勇士朗 「そうなんだ・・・・あ!だから放課後ティータイムなんだな!」