新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第26話
澪 「私にふるな・・・・う・・・。」
声援 「秋山さーん!!」
澪 「えーと・・・きょ、今日、復活祭でこうしてライヴができることが凄く嬉しく思います・・・じゃあ、みんな聞いてください・・・。」
律のリードで演奏が始まる。
♪ 「HeatGoesBoom!!」Vo.澪
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澪の演奏が終わった。だが会場の女子達の声援と盛り上がりは止まない。一度顔を振り向き、澪は唯、梓、律、紬とアイコンタクトをとって、軽くうなずく。
唯 「声援にお答えして澪ちゃんがヴォーカルの新曲いっちゃいますっっ!!『青春バケーション』です!!歌詞に、『ゴールなんてまだまだ見えない私の青春』ってあるんだけど、よかったらここは会場のみんな一人、一人にあてはめてもらえばいいなって思います!」
声援 「きゃああああああ!!」
♪ 「青春バケーション」 Vo.澪
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更に続けて澪がヴォーカルの新曲が歌われる。何気に澪ものって来たようだ。
澪 「みんなありがとう!!更にもう一曲いきます!!『ぴゅあぴゅあはーと』!!」
声援 「わああああああああああ!!」
盛り上がる会場の中、紬のキーボードが出だしを作って曲が始まった。
♪ 「ぴゅあぴゅあはーと」 Vo.澪
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澪 「みんなありがとう・・・それじゃ、続いて・・・キーボードの紬が歌います!!」
澪から紬にMCがバトンタッチされた。意表を突くライヴ展開に会場が更に盛りあがった。
紬 「えーと・・・私、今回初めてメインヴォーカルをやることになりました、琴吹紬です!みんなからは『ムギちゃん』て呼ばれてます・・・それじゃ、聞いてください!『Honey sweet tea time』!!」
唯と梓のツインギターで曲が始まった。
♪ 『Honey sweet tea time』 Vo.紬
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曲が終わり、歓声があがる。心は繋がっているとはいえど、実際に舞人に聞かせてあげれなかったコトが紬にとって心残りだった。
紬 (いつかは舞人君に実際に聞かせてあげたいな・・・。)
唯 「それではここでゲストの紹介です!!ハカイジュウ災害が起こったとき、イの一番で避難誘導に行動してくれた、桜工の男子高校生たちです!!あ、さくらこうはさくらこうでも、桜ヶ丘工業高校だよ☆いちおー補足ですっ。」
勇士朗達に舞台裏から出てきた和にマイクが手渡された。「え?しゃべるの?」的な素振りでゴトゴトと戸惑う4人。
俊がまず初めにマイクをとった。だが、即行で蓮にマイクが渡された。
俊 「えー・・・伊橋俊です・・・普段は桜ヶ丘工業高校に通っています。ほい。」
蓮 「終わりかよ?!なんかもっと言えよ・・・・えっと三島ぁ・・・蓮ですっ!!ほい!!」
光 「早瀬光ですっ・・・・蓮、お前もなんか言えよ!!」
蓮 「おう!見本みせてやる・・・えー俺達は調度偶然にも桜高の気になるコにアタックかけようとしていた矢先にあの災害に遭遇しましたー・・・ってちがう?」
俊 「(ホントのコト言ってどうするんだ?!)違う!!かせっ・・・えー俺達は・・・。」
光 「おい俊!!」
俊 「なんだ?」
光 「勇士朗、勇士朗!!」
俊 「・・・・・忘れていたっ、すまん!!」
ぐだぐだぶりのボケと突っ込みが会場の人達にかえってウケる。何故か珍しく俊がボケていた。
改めて勇士朗にマイクが手渡された。
勇士朗 「えっと・・・火鳥勇士朗です!!俺達は偶然にもあの状況に遭遇しました。理不尽にもハカイジュウ災害が起こった中、まず俺達にできるコトに無我夢中になりました。とにかく一人でも多く助ける・・・・そう言い聞かせてみんなを誘導しました・・・。」
すると少し会場がざわつき始めた。勇士朗がファイバードになる所を目撃している生徒もいれば、その事を話す生徒、それとは別に勇士朗達がイケメン、あるいは希少な男子ということもあって女子たちが盛り上がり始めたのだ。
勇士朗 (あ・・・もしかして、バレてる?!!)
澪 (そっか・・・勇士朗君がファイバードになる事を知ってる生徒もいるんだった・・・!!どうしよう・・・よっし!!!)
澪はここで咄嗟に勇士朗をMCでカバーした。
澪 「私達は彼らに助けてもらって今こうしていられます・・・本当ありがとう!!!」
澪のMCあって再び勇士朗達に声援が送られた。
澪 「そして・・・あの災害から私達を救ってくれた存在、謎のロボット・ファイバードにも感謝したいと思います!!今でも各地で起こるハカイジュウ災害に駆けつけては街の人達の為に闘ってくれてます!!あの後も何度か私達は再び助けられました・・・・今日のラストの曲となります!!あの時の彼の勇姿を見て生まれた一曲・・・・聴いてください・・・・『太陽の翼』!!!」
紬の力強いキーボードの音と共に演奏が始まった。
♪ 「太陽の翼」 Vo.澪
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勇士朗 (この曲・・・・あの時に聴こえてきた歌だ・・・!!!)
D‐19との闘いで聴こえてきた曲だった。講堂中に澪の力強くアレンジした歌声が響く。
勇士朗 「秋山さん・・・。」
そして再び唯のMCの下にライヴが閉められる。
唯 「えー・・・みんな楽しんでくれたー?」
声援 「わああああああ!!」
唯 「えへへへ・・・ありがとう!きっと天国のみんなにもこの歌声は届いてくれたと思います!!今日は集まってくださり本当、ありがとうございましたっ!!!桜高ばんざーいっっ!!!」
声援 「わぁあああああああ!!!」
声援と共に拍手が巻き起こる。勇士朗も拍手をする中、彼の中のファイバードも感動していた。
ファイバード ((・・・これで彼女達の復興のスタートが出来たんだな・・・・絶望的なコトがあった日からここまでなれる・・・・ヒトの、地球人の力は素晴らしいな!!))
勇士朗 (ああ!!そうだな!!俺も、これからの闘いの励みになった!!)
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第26話 作家名:Kブレイヴ