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衝動SSまとめ⑤(ZS)

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※チョッパーとサンジ




2012/4/18更新

前回の続きです。








――――――――――――――――――――



この力に感謝する。

痛みを分け合えるこの力に。


大切な人が痛い思いをするのが辛い。
それは自分その痛みを引き受けるよりも。


だから、おれはこの力に感謝するんだ。




燃えるような痛みにも耐えられる。
おまじないと言って痛みを和らげたときの皆の顔。
それだけでおれは耐えられるから。

おれは痛みと同時に気づかれない程度に傷も引き受けていた。


それがチョッパーが乗るまでの日常。



チョッパーが乗ってからは、おまじないだけ続けていた。
この力は秘密にしていたいから。


昔、言われた。

「自分のために誰かが傷つくのはどんな傷より痛い。」

それまでおれは気付かなかった。
痛みや怪我を引き受けて、おれの大好きな人が痛くなくなるなら、それで良いと思っていた。
それで傷つくなんて思ってもいなかった。

この仲間達もきっと傷つく。
いや・・・・怒るな、こいつらは、だから秘密にしたい。





でも、ある日バレてしまった。


自慢の船医に。


泣かしてしまった。
傷つけてしまった。


おれでは治せない傷を。





それからチョッパーは勉強の時間が増えた。
おれが力を使うことなく治せるように。
おれが痛みを引き受けないように。

嬉しい。

ほんとだ。

でもな・・・おれは、皆の魔法使いでいたいんだ。






















「サンジッッッだめだ!!!!!」



「黙ってろチョッパー。」



「でもっ!!!!!!!!」



「分かるだろ。これは俺が受けるべきだ。」


「・・・・・・・っ・・・サンジ、自分を傷つけないでくれよっっ・・」


「今日は見逃してくれ。
大丈夫。うちには名医が居る。痛くない。」



「サンジッッ・・」






「大切な人の大切なものだから。」




end

作品名:衝動SSまとめ⑤(ZS) 作家名:おこた