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ワルプルギスの夜を越え  4・災厄の実と魔女の卵

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それを無くした自分の身の振り方を心配していた
婦人の気晴らしと変わらぬ自分の今後への不安。嫌悪感を憶えながら、同じように悲しみを気張らししようとしているアーディ婦人に従っていた

「?………これは?」

木戸を開けて冷えた空気を吸い込んだ目が見たいのは、輝くソウルジェムだった

「何?教会の中に魔女?どういう事?」

イルザは素早くSGを指輪に返ると飛び出した
回廊の先は明らかな変化を起こしていた。昼間通った堂の通路の先のように真夜中なのに聖堂に続く先に光りが溢れ始めている

「どうして?」

歩幅も広く飛ぶように走る
聖堂に近づく程に強くなる、魔女の香りに戦きながら
走り進む風景は歪み始めていた。グラスを溶かしたように灰鉄と銀に輝く目の痛い世界が、魔女の結界として広がり、イルザを飲み込んだ

「助けて………これ何?!!」

きらめきの石に囲まれうずくまっていたのはヨハンナだった
心騒がす思いに、アルマやナナの無事を祈り夜の聖堂で祈っていた所に出くわしたのだ

「ヨハンナ!!私から離れないで!!」

駆け寄るイルザはヨハンナを抱えて走った

「しっかり付いてきて、魔女を打ち払うわ!!」

青い閃光の中でイルザもまたも戦への装束に身を整えた。



半分の月の下、キュゥべえの目はただ赤く輝いて












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注釈という世界
もうね、ある意味自分を満足させるために書いているみたいなものなんですよ
注釈って
でも理由もなく「こうなんです」ってのはダメなんですよ私
なので、気が向いたら呼んでみてくださいwww


1* マリア様を祀り

祀りのコの字が正しいのかちょっと不安
この字は神道の神にこそふさわしい気がするのだけど、西洋の祭事に当てはまるのか謎で
ところで、ブルボン朝フランスに置いてマリア崇拝はけっこうに盛んでした
産まれてくる子が、キリストのように?というわけではなかったなのですが、何せ乳幼児の死亡率が高かった時代なので、子供に平癒祈願なども兼ねて母マリアに信心する者が多かったのです。
しかし実際のカトリックではマリアは聖母の地位は持っていますが、崇拝の対象とはされていません。
マリアの存在は、母が子を思うところの理想型だったにすぎないのです
そも聖母とは聖なる母という意味ではなく、人格の優れた尊崇される人の母という意味ですから
しかし頃はカトリックの厳しすぎる戒律に反し、プロテスタントが台頭、ルターなどがちょっと前に活動した時期でもありました
色んな信心の形というのがキリスト教世界に発生し始めた時期だったのです
なので厳しいぃぃカトリックも祀りこそしませんでしたが、聖人聖母であるマリアに対する信心がある事までは否定しませんでした
で、まあこの後色々とごちゃごちゃするわけですよ
宗教改革でねー、多分学校でさらっと学ぶんだけど、意味不明ですよね。もっと根の深いものだから学校で学ぶ宗教改革なんて意味ないよーw
ルターもそうだけど、人のお母さんつかまえて、栄誉が足らないとか、信心の対象ではないとか、または女の崇敬を高めるのは危険だとか………世の中の男はご苦労さんな事で色々と無駄なことを考えながら西洋史における信心は進んでいくことになるのです

*2 戦いの仕方が変わった

ざっくりゆうと、戦争の歴史にある戦闘隊形にも流行が有るって事
紀元前のマケドニア軍はファランクスを組む重歩兵縦隊という形で戦闘を押していくという形態がつくられ、一時それが流行ったw然り!!然り!!然り!!
ローマの戦闘形態もこれ、重歩兵型レギオンを組むという形で世界に覇を唱えていったんだけど………
ある年に機動力が重視される事件がおきる
元によるヨーロッパ諸国への大侵略。馬を使った俊敏な機動力戦の前にヨーロッパ諸国は大敗退を喫し後一歩で死滅しそうになった
それ以前にも歩兵隊を使う遠征で十字軍を編成し、イスラムと何度もぶつかったが重層では良い結果が出ずでけっこうめちゃくちゃに負けているのに新しい方法が無く、ダラダラとしていたらこのありさまだよw
そこで馬を使い、それらを組織的に運用する騎士団の編成をする
騎士団が出来た理由は他にも色々あるけど………まあとりあえず(書くと長いのよwww)
まっ、とにかくこうして一騎打ちなど夢の演出もありうる身軽な歩兵団と騎士団による組み合わせが出来る(一騎打ちは夢だと信じてるwww)
ところが、今度はそういう軽い部隊をぶち破る戦いの方法が編み出される
16世紀始めぐらいスペイン方陣(テルシオ)という並びが開発される
1部隊1000人からなり(もっと大きかったり小さかったりもしたらしいけど詳しくは知らない。興味をもったら調べよう!!)、方陣型の四方に弓兵、または鉄砲隊をおくという形になり、しかも指揮官である騎士団を廃止。軍団の指導指揮者が1000に対して10人ぐらいと増えた
それまで我ありきだった騎士団の戦闘方法はあっという間に廃れましたとさー(でもテルシオも1世紀ぐらいで廃れるwその後は重歩兵、軽装歩兵、鉄砲、大砲、付けたり足したりして最終的にはナポレオンの歩兵団の元になったぐらいだろうか?)
本物語ではテルシオの過渡期にあるとしてます。
イルザの父は元々地位の高い騎士ではなかったところに来て、戦闘指揮から外された人という感じですね

*3 騎士団に所属

ドイツ騎士団の成立は古く1199年に教皇府の承認によって成立している。1192作ろう鎌倉幕府の頃ね(最近は1192ではなく1185説が強いらしい)
そして現代も騎士団として存続している
それだけでもすごいと思う
ドイツ騎士団は実はプロイセン公国が成立した頃(1523年あたり)には実権も実体も霞む騎士団になり、一度役目を終えている
本物語が16世紀初頭あたりを狙っているので………イルザの父は本当に過去の栄光に縋っていた人という事になる

*4 オースタン(Ostern)

端的にいえば、イースターエッグのこと
単純にドイツ読みなだけ
SGって卵みたいだとおもいません?それがこの物語を書くきっかけになったと言っても過言じゃないwww
最近は自作している人も多いですが、一級の工芸品でファベルジェのイースターエッグなどは億の値打ちのあるものもあったりします



いろいろ余計な事をwww
やっと話しが動き出したよー、もっと短くしようと悪戦苦闘ですよー
それではまたー!!暖かい目でみてやってください!!