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もかこ@久々更新
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キャラメル色の甘い甘い・・・

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クラウツがいない時間は、あらかじめ調べた。
イギリスが自信満々に

“奴の強さの秘密を探れば俺達の勝利は確実だ”

なんて話していたっけ。
俺はそんなことを思い出しながら、イタリアの家を訪れた、まだ明るい昼間。
ロマーノは、スペインの家に行って留守だ。
ここに長居はできない。
いつクラウツや日本が来るとも知れない。
日本ってのは、
中国の弟分であるにも関わらず中国をブチのめしアジア一の大国になった東の果ての強国だ。
ちらっとだけ見たことがあるが、
小さくて大人しくて控え目で、オリエンタルな魅力のあるなかなかのカワイコちゃんだった。
そんな子と、
イタリア、芸術や文化で功績を残す、こと戦争に関しちゃ弱くて他の国に侵略されまくりな可愛い弟と、
むっつりスケベのジャガイモ野郎がよろしくやっているらしい。

「イタリアー、来たぜ、開けてくれ」

俺は心配してるんだ。

「フランス兄ちゃん、いらっしゃい!」

お前が、クラウツに酷い目に遭わされてるんじゃないか、と。
むっつりスケベで知られているクラウツが、
弱くて可愛いお前にイヤらしいことをたくさんしているんじゃないかと、心配しているんだよ。

「お前、クラウツと仲良くやってんのか?」
「うん、ドイツは優しいよ。」

客間に通される。
ふんわりと甘いケーキの香りが漂ってきて、俺のために用意されていることを知る。
紅茶も、ケーキを邪魔しないダージリンティーだった。

「ひどいことされてないか?」
「ドイツはそんなんじゃないよ!」

俺達は敵国だ。
俺はクラウツの野郎に一番近いイタリアから情報を仕入れるために来た。
言わば、いや間違うことなきスパイで。
しかしこんなスパイ大作戦よりも、俺はイタリアの方が心配なんだ。

「兄ちゃん、心配なんだよ。
ヴェネチアーノがな、クラウツの鬼畜野郎に可哀想な目に遭わされてるんじゃないか、ってな・・・
しんどくなったら兄ちゃんに言うんだぞ?
兄ちゃん助けてやるからな。」

ついでに領土になればいいと思うんだ。
何だかそれを話した途端、クラウツの野郎が飛んで来そうな気がして言えてないが。

「兄ちゃん、ありがとう。でも俺は大丈夫。
俺ね、本当に幸せなんだ。ドイツが傍にいてくれて・・・新しい友達もできたし。」

新しい友達とやらは、半分はクラウツに脅されて属国化させられた可哀想な奴らだろうな。
クラウツは、容赦がない。
自分の気に入った奴にはいくらでも優しくするが、属国程度には優しさの欠片もない。もちろん敵国にもだ。
イタリアは、クラウツの一番のお気に入りだ。
特別に扱われて、当然なんだ。

「ドイツはね、俺の我が侭聞いてくれるの。
寒いから眠れない、って電話すると、ホットワインを持ってきてくれるんだよ。
それから一緒に寝てくれるんだよ。
そしたら俺、あったかくて眠れるでしょ?
我が侭なんだけどね。かまって欲しかっただけなんだけどね。
でも俺嬉しかった。
ドイツのことが大好き。離れたくないよ。」

そう言うイタリアは本当に幸せそうで、時々恥ずかしそうに、嬉しそうに顔を赤くする。
こんな弟の顔を今まで、俺は見たことがあっただろうか。

「そ、っか・・・じゃあくら・・・ドイツのこと、もっと聞かせてくれないか?食事でもしながら、な。」
「うん!いっぱい話すよ!」

ディナーを用意してある、と席を立ったイタリアを止めて、ウチでの食事を誘う。
可愛らしく頷いて、俺に素直に着いてくる、油断と隙だらけの弟。
今こいつをネタにクラウツの野郎を脅したら、野郎はどこまで譲歩するのだろう。
大人しく降伏するだろうか。
そんなことを考えたが、残念なことにイタリアの笑顔を見ていると、それもできない俺がいるのだった。



「やっぱり兄ちゃんのディナーは最高だね!すっごくおいしいよ〜☆」
「そっか、良かったな。もっと食っていいぞ」
「わぁ〜い!兄ちゃんありがと〜!!」

何て邪気のない笑顔、可愛いイタリア。
このスパイ活動を指示したイギリスを非難したくなると同時に、罪悪感にさいなまれる俺がいた。

「あのね、ドイツね、こないだね、おかしいんだよ!」

弟のお喋りを聞いてやっている、そうだそう思い込むんだ俺、何も罪悪感を感じる必要はないんだ。

「訓練してた日のお昼にね、お弁当3人で食べようってなったの。
俺張り切って作って行ってね、お弁当広げたらね、
日本がフォークとか回す前にドイツ食べててね、二人で笑っちゃったの。」
「あとヴァレンティーノのときにね、ドイツに一番最初にチョコあげようって思ってあげたらね、
何か頭の上で爆発したりドイツすごい顔してたりしたの。
変だよね〜フランス兄ちゃん病になっちゃったんだよあのとき。だって変だったもん。」
「オイオイ、何だよそれ。俺みたいになったら変なのか?」
「うん!」

酷い言われようだが何だか可愛くて何も言えない。
単純にお喋りだ、何の問題もないじゃないか。

「・・・兄ちゃん、怒るかなぁ。」

上目使いに俺を見て、イタリアはふらふらと首を振る。
何か話し辛いことがあるようだ、多分下ネタだろう。

「ん?」
「怒らない?怒らないって約束して?」
「何だよ、言ってみろ。怒らないから。」
「俺ね、ドイツとエッチしたんだよ。男同士なのに、変でしょ。神様、許してくれるかな?」

俺にそんなことを言ってもな。
俺は基本女の子が好きだが、可愛ければ男でも何でもアリだと思う。性には奔放なのだ。
・・・しかしクラウツ、やはり食ってやがったか。

「判んないんだけど、すごくふわふわして気持ちよくって・・・
最初は痛いけど、ドイツがすっごく優しい方が、嬉しくて・・・
忘れられないの。
毎日してほしくなっちゃって・・・おねだりしてばっかりで、ドイツのこと困らせて・・・
でもね、俺・・・あぁ何だか判んなくなって来ちゃった。」

おねだりかぁ、可愛いだろうなぁ。
クラウツの野郎、おいしいところだけ持って行きやがって。
そうだ、何かクラウツの周りはカワイコちゃんばっか集まってやがる、何故だ。
ふと気付くと、イタリアが怯えた目で俺を見つめていた。

「兄ちゃん?お、怒っちゃった?」
「ん〜?怒っちゃいないよ。幸せなんだな。兄ちゃん、何か安心したよ。」

嘘八百とはこのことだ、イタリアは俺の言葉に笑顔を輝かせる。
パァッと微笑んで、話の続きを話すべく口が動き出した。

「それでね、それでね!俺エッチってあんまりしたことなかったから判んなかったんだけど、
俺ってインランみたいなの!」
「あとね、俺って耳と首筋が弱くって、耳舐められたり耳元で喋られたりするとゾクゾクしちゃうの!
でもゾクゾクしてるの知っててドイツわざと耳吸ったりするんだよ!」
「あのねぇ、恥ずかしいんだけどぉ、ドイツ目の前でオナニーしてみせろとかって言うんだよー!酷いよね!
でもねでもね、見られてるとすごい感じちゃうの・・・」
「ドイツって意地悪でね、挿れて欲しくっても挿れてくださいって言わないと挿れてくれないんだよ!
あと、ナカで出したらお腹壊しちゃうのに、ナカで出してください、は?とかって言うんだよー!」