キャラメル色の甘い甘い・・・
「でも恥ずかしいこと言うとね、何か普通よりゾクゾクして気持ちよくなっちゃうの。ドイツが上手だからかなぁ?」
・・・あぁ。
イギリスやロシアが喜びそうな、クラウツの「汚いところ」が次々と露見されていく。
クラウツはやはり鬼畜でドSで嗜虐野郎で、全く奴らの予想通りの報告ができそうだ。
イタリアは延々と恋人とのセックス話をし続ける、
身振り手振りもばっちりに、まるで明日のランチを相談するレディのように。
俺から言わせれば、ドSの悪行を、
イタリアからすれば恋人との甘い甘いセックスライフを。
延々と話し続ける。
「あ、あぁ・・・良かったな・・・ヴェネチアーノ・・・」
俺の頭が受け入れたくないと悲鳴を上げ始める。
カチリ、と冷たい感触、
イタリアの笑顔。
クラウツだ。
今は首筋に宛てられた拳銃すら、天使の羽に思えた。
「あードイツー!」
「イタリア、帰るぞ」
「ドイツーハグして、キスしてー!」
パタパタと駆け寄り、イタリアがクラウツに抱きつく。
冷たい感触は既にしまわれ、優しくイタリアを抱き寄せる強い腕になっていた。
「・・・帰ったらな」
「じゃあ兄ちゃん!ディナーありがとね!お邪魔しました〜!」
クラウツの前を手を振りながら走っていく、可愛いイタリア。
物凄い顔のクラウツに睨まれたが、見なかったことにしよう・・・・・・俺は全身の力を失った。
作品名:キャラメル色の甘い甘い・・・ 作家名:もかこ@久々更新