新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第28話
舞人 「エネルギー・パージッッ!!!」
キュアアアアアァッ・・・・ヴァギャガドォズガドォゴォオオオオオオオンッッ!!!
炎上する炎の中、マイトガインは動輪剣を左腰に装着する。そして勝利の青信号を灯した。
戦闘が終了し、現場に残る勇者特急隊。自分の会社の路線が破壊されたこともあり、舞人達は事後処理も含め、現場検証に立ち会う事となった。
舞人 「あーあ・・・これから紬さんと空のデートができるかと思ったのに!がっかりだな〜。」
紬 「残念・・・でも、大手鉄道企業の社長がそんなこと言わないの!」
珍しく、紬は駄々をこねる舞人を軽く叱る。舞人もこの言葉には驚きを隠せなかった。
舞人 「ええ?!紬さんからそう言うだなんて?!!」
紬 「デートの前に自分の会社も大切にしなきゃ!舞人君の会社なんだよ?」
舞人 「え・・・と・・・・ごめん、悪かったよ。」
とりあえず謝る舞人。紬は嬉しそうに笑う。
紬 「ふふふ!わかればヨロシー!私も大企業の令嬢だからその辺の気持ちは弁えているわよ。」
舞人 「紬さん・・・。」
正に年上の女性のアドバイスだ。マイトガイン達も上から舞人に向けてコメントする。
マイトガイン 『一杯食わされたな!舞人!』
舞人 「マイトガイン・・・・ははは!そうだな!」
紬 「ふふふっ!」
その時、ストライクボンバーが安全な場所まで送った紬が何故再び現場付近にいたのかを紬に問いかけた。
ストライクボンバー 『しかし何故、紬嬢が再び戦闘エリアに?』
舞人 「クスッ、その事か!紬さんはお前達が心配になってわざわざ戻ってきてくれたんだ。」
フレアダイバー 『我々が心配になってわざわざ危険な場所へ?!』
紬 「ええ!なんだか心配になってしまって・・・見守らずにはいられなかったの・・・。」
ストライクボンバー 『こいつは恐縮です!!ですが、心配は無用ですよ!!』
ドンと胸を張るストライクボンバー。だが、明らかにダメージを負っていたボディーが説得力を欠けさせる。
フレアダイバー 『その身体でよく言うな、ストライクボンバー!』
ストライクボンバー 『なにぃ?!』
舞人 「ははは!!とにかく、みんなご苦労だった!!ストライクボンバー達はこのまま大阪工場長のいるメンテナンスドックへ向かい、今日はもう休め。マイトガインは俺が現場検証に立ち会っている間、事後処理の協力をたのむ!」
勇者特急隊 「了解!」
しばらくして、要達のJトランスポーターが上空から姿を見せる。それを頃合として、舞人は紬に別れを告げる。
舞人 「・・・よし・・・それじゃ、俺はこれから現場検証に立ち会う!じゃあ、またね!紬さん!!次回のデートの予定、作っておくから!」
紬 「うん!楽しみにしてる♪じゃあ・・・今日は家までデートしてくれない?ストライクボンバー!」
ストライクボンバー 『ええ?!俺すか?!!いいっすよ!!』
紬の突然の振りを見事にOKするストライクボンバー。がくっとなる舞人。
舞人 「な・・・・?!!」
ストライクボンバーはトレーラー特急モードに変形し、紬を乗せてその場を後にした。マイトガインが舞人に一言告げる。
マイトガイン 『今日は何だかんだで食わされまくりだな!』
舞人 「ああ・・・・確かにな!」
舞人は飛び立ったトレーラー特急とアームズ特急をしばらく見送る。そしてくるっと振り向き、現場検証立会いに向かった。
つづく
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第28話 作家名:Kブレイヴ