文章修行家さんに40の短文描写お題
01. 告白
顔が赤い。どっちの?どっちも。相手は手で口元を隠し、顔を伏せている。恥ずかしいだと?やめろ、恥ずかしいのは俺だ。俺から言うだなんて。
02. 嘘
そうではないとしてもこちらを煙に巻く言い方であることだけは確かだ。たまには素直に、ストレートに言え。お前の言葉は分かりにくいから。
03. 卒業
あの愛らしい先輩がこの学び舎におられないだなんて。果たしていったい何人の男共が嘆き悲しんだろう。そして、目の前のコイツはどうだろう?
04. 旅
あてどなく、という言葉があるけれど、我らが団長様は常にそれである。ちなみに副団長はあてがなければきっと家から出ることも儘ならない。
05. 学ぶ
一万五千四百九十八回だと?おいおい俺よ。それだけ繰り返したんだったらいい加減どこかで脱出方法を見つけていてもいいんじゃないのか?
06. 電車
この場に不釣合いなメイドと魔法使い。団長様よ頼むから二人にまともな格好をさせてくれ。窓の向こうの人間が驚いて線路に飛び込んだらどうする。
07. ペット
我輩は猫である。名前はシャミセン。この家に大人の来客があった際、皆顔を一瞬歪める。そんなにこの名前は我輩に相応しくないのだろうか。
08. 癖
いつも身振り手振りを交えて話すコイツの動きを止めたら、と考えるも実行はしない。案外コイツの動きは見てて面白い。キスした直後とかな。
09. おとな
3年前から子供ではなくなった。いられなくなった。秤にかけられるのは常に世界だ。子供でいられない。けれど、それでも未成熟なままなのだ。
10. 食事
体を動かす為に必要、それだけの認識。けれど、いつだったかみんなでファミレスに行った時が楽しくて、そこで初めて楽しむものだと知った。
顔が赤い。どっちの?どっちも。相手は手で口元を隠し、顔を伏せている。恥ずかしいだと?やめろ、恥ずかしいのは俺だ。俺から言うだなんて。
02. 嘘
そうではないとしてもこちらを煙に巻く言い方であることだけは確かだ。たまには素直に、ストレートに言え。お前の言葉は分かりにくいから。
03. 卒業
あの愛らしい先輩がこの学び舎におられないだなんて。果たしていったい何人の男共が嘆き悲しんだろう。そして、目の前のコイツはどうだろう?
04. 旅
あてどなく、という言葉があるけれど、我らが団長様は常にそれである。ちなみに副団長はあてがなければきっと家から出ることも儘ならない。
05. 学ぶ
一万五千四百九十八回だと?おいおい俺よ。それだけ繰り返したんだったらいい加減どこかで脱出方法を見つけていてもいいんじゃないのか?
06. 電車
この場に不釣合いなメイドと魔法使い。団長様よ頼むから二人にまともな格好をさせてくれ。窓の向こうの人間が驚いて線路に飛び込んだらどうする。
07. ペット
我輩は猫である。名前はシャミセン。この家に大人の来客があった際、皆顔を一瞬歪める。そんなにこの名前は我輩に相応しくないのだろうか。
08. 癖
いつも身振り手振りを交えて話すコイツの動きを止めたら、と考えるも実行はしない。案外コイツの動きは見てて面白い。キスした直後とかな。
09. おとな
3年前から子供ではなくなった。いられなくなった。秤にかけられるのは常に世界だ。子供でいられない。けれど、それでも未成熟なままなのだ。
10. 食事
体を動かす為に必要、それだけの認識。けれど、いつだったかみんなでファミレスに行った時が楽しくて、そこで初めて楽しむものだと知った。
作品名:文章修行家さんに40の短文描写お題 作家名:由浦ヤコ