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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第32話

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  ファイバード 『サンキューッ!!光!!離れてろ!!止めを指すっ!!!』

  ファイヤー・コウ 「オーライッ!!」

  シュバッと右側へ飛んで離脱するファイヤー・コウ。

  ファイヤー・コウのおかげでチャンスを得たファイバード。バッと右手の平を広げて右手を横にかざす。そして額のエンブレムが眩く発光して輝き出し、手の平に球体型のエネルギーが発生し始める。

  ファイバード 『フレイムチャージ・アアアアアアップッッ!!!』

  叫んだファイバードはそのエネルギーをサンスライサーの中央にかざし、押し込んだ。

    ギュコォオオッ・・・・ヴィギリリリリリリリリィィィィ・・・・  

  サンスライサーの中央がチャージ音と共に光り輝く。そして次の瞬間、サンスライサーのレンズからエネルギー過流が撃ち出された。

  ファイバード 『サン・ブラスタァアアアアアアアアッッッ!!!』

    ヴィギュリュドォヴァアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

  サン・ブラスター。右手にチャージしたフレイムエネルギーをサンスライサーのレンズに押し込んで、更にそこからチャージしながら強力なビームを撃ち出す。そのビーム過流は真っ直ぐにD‐21に直撃する。

    ドォアアアアアアアアアアアァァァァ!!!

  D‐21 「ギゴァ・・・?!!」

    ヴァギャドォズシャアアアアアアァァ・・・・ヴァギャガズドォギャアアアアアンッッ!!!    
  サン・ブラスターの強力なエネルギー過流が、D‐21の身体をかき消して大爆発を誘発させた。

  爆発をバックに振り返ってキメるファイバード。胸部レンズのエンブレムが消え、戦闘を終えた。




  後日。テスト期間も無事終了し、演芸会当日を迎える。控え席では演芸会の衣装に着替えた唯と梓が控えている。その両サイドではギー太とむったんがそれぞれの主の横についている。

  唯は梓の肩に頭をよせて寝てしまっている。観客席では、勇士朗達一行と軽音部メンバー、和と憂、純、さわ子、そしておばあちゃんの姿があった。

  アナウンス 「それでは次はユイアズの演奏でーす。」

  梓 「唯先輩、いきますよ!」

  唯 「ほえ?」

  拍手と共にステージに飛び出す唯と梓。おばあちゃんも嬉しそうに拍手している。

  唯 「どーも、どーも!桜高軽音部の平沢唯です!」

  梓 「同じく、中野梓です。」  

  唯 「二人揃って・・・・ユイ!」

  梓 「アズ!」

  唯 「でーす!!それでは聞いてください!『〜ふでペンボールペン〜』!」

  演芸会用にアレンジされた〜ふでペンボールペン〜が演奏される。ギャップの余りに律がガクッとなる。

  律 「そうきたか!!」

  澪 「見てるこっちが恥ずかしくなってくる・・・・。」

  勇士朗 「あははは・・・。」

       ♪ 〜ふでぺんボールペン〜 ユイアズ Ver.

                       ・
                       ・
                       ・

  曲が流れると同時に嬉しそうに手拍子を叩くおばあちゃん。実の孫のようにかわいがってきた唯の成長によろこんでいる様子だ。

  光 「はぁ・・・やっぱりかわいいや・・・唯ちゃん。」

  光は彼女の姿にとろーんとなっていた。傍らでは憂が嬉しそうに手拍子を叩いている。

  演芸会が終了し、惜しくも温泉旅行をもらえなかった唯達。参加賞の品をおばあちゃんに手渡す。

  唯 「さんかしょうでしたー!!」

  おばあちゃん 「ええ?!私に??唯ちゃんがもらえばいいのに・・・。」

  唯 「私、おばあちゃんに恩返ししたかったんだよ!だからこれはおばあちゃんに!」

  おばあちゃん 「そうかい・・・ありがとね。それじゃあ受け取っておくよ・・・ああ!恩返しといえば!!あの時、唯ちゃんの従兄の勇君に助けてもらった恩返しをしたいって思っていたんだけど・・・。」

  エクスカイザーが初めて唯達と邂逅したあの日。勇は身体を張ってC‐05からおばあちゃんを助けていた。その日のお礼を今までできずにいたのだ。

  だが、勇は急な仕事が入った為に、休日出勤をしていた。唯が頭をかきながらその事を告げる。

  唯 「あー・・・今日は勇兄ちゃん、急な仕事で来れなかったんだよー。また今度伝えとくね。」

おばあちゃん 「そうかい・・・ありがとね。それにどうだい?今から私の家で食べていくかい?散らし寿司があるんだよ。もしよかったらお友達も誘って!」

  唯 「ほんとにー?!じゃあ、みんな呼ぼうよ!あずにゃん!」

  梓 「そ、そうですね!」

  


  黄昏の空の下、おばあちゃんの家に滅多にない大人数が入り、団欒のひと時を送る。

  憂がおばあちゃんの家事の手伝いをしながら料理を運ぶ。

  おばあちゃん 「ありがとね、憂ちゃん!ほんと助かるよ。」

  憂 「いいんですよ、いつも家でやってますから。私の方こそ今日は呼んで頂いてありがとうございます!」

  蓮 「かぁーっうんめぇ!!この散らし寿司!!」

  がつがつと荒っぽく食う蓮。ご飯粒があちこちに飛んでいる。律がスピーディーにツッコム。

  律 「おい、あんた溢しまくってるって!!小学生かっ!!」

  蓮 「う・・・。」

  対して俊は礼儀正しく食っていた。ゴクンと飲み込んだ散らし寿司の絶妙な酢の酸っぱさを堪能する。

  俊 「・・・・うん、うまいな・・・酢がまた絶妙だ・・・おばあさんっ、おかわりお願いします!うまいです!!」

  おばあちゃん 「ああ、はいはい、ありがとねぇ〜。まだいっぱいあるからねぇ・・・あなたはあずにゃんさんの彼氏さんかい?」

  俊 「ぶほおおお??!」

  突然のおばあちゃんの発言にお茶を吹きだす俊。梓が慌てて付き合っているわけではない事を説明する。

  梓 「ち、ちがいますよ!!別に付き合ってるとかそういうんじゃなくて・・・。」

  おばあちゃん 「あら!これはごめんねぇ〜・・・なんだか仲良さ気に見えちゃったから。」

  互いに顔を赤くして正座して目を合わせては逸らすシュンアズ。

  俊 (結局こうなったか・・・!!!)

  梓 (ううう〜何だか恥ずかしいぃ〜!)

  紬は散らし寿司を初めて見るようで、いつもの如く庶民の料理に目を輝かせていた。

  紬 「わあああ〜・・・初めて食べる〜・・・おいしいっ!」

  光はご飯粒を付けて、蓮と同様にがつがつと散らし寿司を食いまくっていた。そんな光に唯が布巾を持って顔を向けさせる。

  唯 「ああ、光君、こっち見て・・・。」

  光 「ん?」

  唯 「ご飯ついてるよ〜。」

  光 「んー・・・。」

  光の口許やほっぺたについたご飯粒をふき取ってあげる唯。このシチュエーションは光にとってクリティカルヒットだった。赤くなってふわふわ時間になっている。

  和はこの光景を見守りながら、今の気持ちを澪に喋る。