新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第32話
突然の奇襲に不意打ちを食らわせられるD‐21。エクスカイザーに集中しすぎてファイバードに気づけていなかったのだ。攻撃を受けると同時にエクスカイザーを手放す。
エクスカイザー 『がああっ!!ぐおおお・・・・!!』
ファイバード 『エクスカイザー先輩!!』
エクスカイザー 『わ、私はいい!!奴を駆逐する事に集中するんだ・・・・!!!』
ファイバード 『だけど・・・・!!』
エクスカイザーは何とか身体を持ち上げて立ち上がる。胸部にクラック(ヒビ)が見受けられる。
エクスカイザー 『・・・・とにかく、奴を駆逐する事に専念しろ・・・!!』
ファイバード 『わかりました!!』
フレイムソードの切先をD‐21に向けるファイバード。
ファイバード 『デストリアンッ!!人々の夕餉を壊す貴様を駆逐する!!!』
そう叫ぶと一気に攻め込む。D‐21も闘争本能をむき出しながらファイバードに向かってくる。豪腕をふるって殴りかかる。
グオオオッ・・・・!!!
ギュワッと振るわれた拳をかわし、D‐21の胴体にフレイムソードで逆銅を撃ちこむ。
ファイバード 『っ・・・!!』
ズガギャアアアアアッ!!!
D‐21 「ガアアアアアッッ!!!」
口から唾液を吐き出し、ダメージに苦しむD‐21。だが、ファイバードに振り向き裏拳を轟っと振るう。
グゴオオオッッ!!!
ドガギャアアアアアッ!!!
ファイバード 『ぐああああっ!!!』
吹き飛ばされ地面をスライドするファイバード。吹き飛ばされたことにより、守るはずの住宅地を破壊してしまう。
ファイバード 『ぐ・・・・しまった!!!住宅地が・・・!!!』
無残に破壊されてしまった住宅街。罪悪感を懐きながらもファイバードは立ち上がる。
両脚に格納されているフレアミサイルのハッチを開き、全弾をD‐21に命中させる。
ファイバード 『フレアミサイルランチャーッ!!!』
ドォドォドォドォシュシュシュシュゴゴゴオオオオオオオォォッッ!!!
シュゴゴゴゴオオオオオ・・・・ドォドォドォドォドォドォガガガガギャアアアッッッ!!!
爆炎がD‐21の全身を包む。間髪いれずにフレイムキャノンを展開させ、撃ちこむ。
ジャキンッ、ビギュディィイイイッ!! ビギュドォオオオオ!! ビギュアアアアアッ!!
ズズズズダダゴガギャガアアアアアアッッッ!!!
D‐21 「ガガガゴガアアアアアアッッッ!!!」
そこから一気に低空を加速し、フレイムソードの切先を突き出して突撃する。
ファイバード 『これ以上ここでドンパチする訳にはいかない!!』
ギュオオオオオオオ・・・・・ズグシュアアアアアアアッッ!!!
D‐21 「ヴゴオオオオオオオオッッッ・・・・・!!?」
フレイムソードが、D‐21の腹に下から斜めに突き刺さる!そのまま空中へと少しずつ上昇していく。傷ついたエクスカイザーが上昇していくファイバードに叫んだ。
ファイバード 『比較的建造物が少ない場所で・・・・!!!』
エクスカイザー 『破壊してしまったモノは私が修復する!!そちらは頼んだぞ!!』
ファイバード 『はい!!すいませんっ!!』
相模原市上空に飛び立つ二つの巨体。これを練習中だった唯達が目撃する。一緒に居た光は先ほどの通知メールで現場に向かっていた。
唯 「あれ・・・??なんだろ??なんか空飛んでるのがいる・・・。」
梓 「UFO・・・ですか???」
俊 「ん?違う・・・・あれは、勇士朗だ!!」
ある程度建造物のない場所まで来ると、ファイバードは空中から一気にD‐21を突き刺したまま地上へ急降下する。
ゴオオオオオオオオオオ・・・・・・・・ズズズズズズズグォオオオオオオオオッッッ!!!
ファイバードが、D‐21に上から覆うような形で山の斜面に激突し、激しい土煙が巻き起こる。同時にほとんどの衝撃を受けたD‐21に凄まじいダメージを与える。
D‐21 「ギュゴゴゴゴゴ・・・・・。」
ズシュウバッ!!
フレイムソードを抜き取り、後方へとジャンプし間合いを取る。
そのタイミングでグワッと起き上がるD‐21。身を震わせながら怒りの咆哮を叫ぶ。
D‐21 「ヴァゴゴゴオオオオオオオオッ!!!」
怒り任せに突っ込んでくるD‐21。ファイバードも突撃する。
ファイバード 『でやあああああっ!!』
ズギャドォッッ!!!
先に豪腕がファイバードの腕に激突する。これによって握られていたフレイムソードが弾かれてしまう。弾かれたフレイムソードが回転しながら地面に突き刺さった。
ファイバード 『しまったっ・・・くっ・・・!!!』
D‐21 『グルルルルルゥゥッ・・・・!!!』
唾液をたらし、夕焼けをバックに目を爛々と不気味に光らせながら迫るD‐21。その時、上空からファイヤー・コウがファイヤー・マグナムを放って登場した。
ファイヤー・コウ 「ファイヤー・マグナムッッ!!!」
ドォシュゴオオオッ、ドシュゴオオオッ、ドォシュゴォオオオ、ドシュゴオオオオ!!!
ドォドォドォドォガガアアアアアアッッ!!!
D‐21 「グガアアアァ?!!ガゥッ、ガゥッ、ガガガァッ?!!」
首の付け根に被弾し、体毛が燃え上がる。D‐21は狂ったように後頭部周りをがしがしとかじりまくる。それを尻目に、ファイヤー・コウは俊敏な速さでファイバードの隣に着地する。
ファイバード 『光!!』
ファイヤー・コウ 「サポートに来たぜっ!!!おらおらおらあああ!!!」
ドォシュ、ドォシュ、ドォシュウウウッッ!!! ドォドォドォドォシュウウウゥ!!!
ドォドォドォガアアアアアッッ!!! ズギャガガガァアアアアアアッッ!!!
ファイヤー・コウは、気弾砲を撃ち放つようにD‐21の胸部にファイヤー・マグナムを連続で撃ち放つ。大きさでは圧倒的に有利なデストリアンであるが、ハチやサソリが針で人にダメージを与えると同様、ファイヤー・コウの攻撃はダメージを与えつつあった。
D‐21 「ガッグルゥガアアアアアッッ??!」
ファイヤー・コウ 「しゃぁあああああ!!!ファイヤー・ナックルッッ!!!」
シュダッ・・・・・・!!!
その場から飛び、拳を振りかぶりながらD‐21に殴りかかった。
ドォゴォオオオオオオオオオオンッッ!!! ズドォガァアアアアンッ!!!
D‐21 「ガアアアアウッッ!!!」
腹部にファイヤーナックルが炸裂。唾液を出しながらD‐21は反撃する。だが、ファイヤー・コウにはバットがボールを空振りしたように攻撃が中らない。
ファイバードは好機と判断し、叫んだ。
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第32話 作家名:Kブレイヴ