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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第33話

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  澪 「うん、おかえり!」

  風に吹かれ、夕日に照らされた澪の笑みが勇士朗の心を満たす。勇士朗は澪が待っていてくれて嬉しい気持ちでいっぱいだった。

  勇士朗 「ゴメン・・・待った?」

  澪 「ううん・・・私こそゴメン。突然待っててなんて・・・。」

  勇士朗 「いや、俺としても・・・そう言ってくれてなんか嬉しかったから・・・。」

  二人は恥ずかしさの余り、しばらく無言で並んで歩く。その途中で勇士朗が沈黙を破った。

  勇士朗 「でも・・・澪ちゃんがそう言ってくれてたおかげでまたピンチを切り抜けられた・・・ありがとう。」

  澪 「わ、私は勇士朗君と一緒に帰りたかった・・・一人で帰るのは淋しいから・・・。」

  勇士朗 「澪ちゃん・・・。」

  二人は頬を赤くしながら帰路を歩く。幸せな時間だった。ふと勇士朗が空を見上げると、一番星を見つける。澪も同時に一番星を見つけて声に出した。

  澪 「あ!一番星!」

  あたかも、また一歩距離が縮まった二人を見守っているかのようだった。

  
  つづく