新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第34話
第34話 「BLW多発出現」
夏本番の埼玉県・さいたま市。太陽が照りつける暑い気候の中、BLWが跋扈する。
BLW群 「クケキャキャカアア!!」
BLW‐02、03が、それぞれ2体づつ出現し、計4体が破壊の限りをつくす。
更には、大宮駅を砕きながら新たなBLW、BLW‐08が出現。あばら骨が筋肉質の肉を突き破ってむき出しになっており、両肩と背中から角竜のような突起物が生えていた。3本指の手の巨大な爪が特徴的だ。
ぐわっと下に手をかざして、通行人を鷲掴みにして握り砕く。そしてそれを口の中に入れ込む。
かつてない大惨事に見舞われる所沢市。もはやそこに今までの日常はない。
そんな中、駅の線路とその上空から旋風寺コンツェルンの勇者特急隊が駆けつける。動輪剣を引っさげたロコモライザーとライナーズ、トレーラー特急、アームズ特急がそれぞれ変形を開始する。
ストライクボンバー 『チェエエェエンジッ!!ストライクボンバー!!』
フレアダイバー 『チェエエェエンジ!!フレアダイバー!!』
舞人 「よし!マイトガイン、合体するぞ!!」
マイトガイン 『了解っ!!』
舞人は、ロコモライザーをマイトガインに変形させる装置を作動させる。
♪ 「レッツ・マイトガイン!!」 Bパート
舞人 「レェエエエエエエッツ!!マァアアアイトッガァアアアアインッ!!!」
舞人のその合図とともに、ロコモライザーが変形を開始。機体後部のパーツがスライドし、ウィングが持ち上がって脚部に変形。前進しながら下半身が反転する。同時にライナーズもジェット音を響かせながら左右に着き、左右の腕に変形し始めた。
両腕の接続部からレーザーセンサーが出され、それに導かれるようにドッキングする。
舞人 「マイトガイン、起動ッ!!」
マイトガインの戦闘システムを起動させる舞人。両手首が飛び出し、各部から蒸気が噴出する。胸部が折れ込み、その上部から頭部が現れる。光る眼光。
そして両腕の拳をぶつけて正拳突きをキメル。
BLW‐08の面前に降り立つマイトガイン。言葉を解さぬモノに対して名乗りをあえてあげる。
BLW‐08 「クゴカカカカカッ!!」
マイトガイン 『銀のつばさにのぞみをのせて、灯せ平和の青信号!!勇者特急マイトガイン、定刻通りただ今到着!!!』
BLW‐08 「カキャアアア!!」
間髪入れずに豪腕の腕を振りかざすBLW‐08。マイトガインはこの攻撃をレフトアームでガードする。
ガゴオオォオンッ!!!
マイトガイン 『いきなり掛かってきたか!!はああっっ!!!』
気迫をこめて巨腕を弾き返すマイトガイン。舞人はこの間に指示を出す。
グググウウゥ・・・・
舞人 「このBLWは、俺とマイトガインで引き受ける!!残りの個体をストライクボンバーとフレアダイバーで叩いてくれ!!」
ガアアアアンッッ!!!
ストライクボンバー&フレアダイバー 『了解!!』
一方、同県市内の別のエリアにもBLWが出現していた。浦和区にて、M.P.D.BRAVEとBLWの攻防戦が展開されていた。
そのエリアではレイバーズがBLW‐01の集団と戦闘状態にあった。ガンレイバーがガンリボルバーを撃ち放つ。
ガンレイバー 『でりゃあっ!!』
ガァンッ!! ガァンッ!! ガァン、ガァン、ガァン、ガァンッッ!!
一発、一発を確実に中てていくガンレイバー。使った薬莢を落とし、リロードする準備に移る。その間に着弾した弾丸が、爆発した。
ドォドォドォヴァチュガガガァアアアンッッ!!!
ガンレイバー 『楽勝、楽勝♪次ぎ行くぜっ!!』
ショットレイバーがその後方でリニアランチャーをぶっ放す。
ショットレイバー 『撃ち砕くっ!!』
ディドォゴオッ!! ディドォゴオッ、ディドゴォオオンッ!! ディドゴォオオンッッ!!
ズダギャアアッ!! ドォドォズウウゥッ!! ドォガキャアアアアッ!!!
高速で撃ち放たれるリニアランチャーの弾丸が、BLW‐01を粉砕させる。
ショットレイバー 『目標駆逐!!』
街に這い回るBLW‐01に、ホバリングしながらJバスターで連続射撃をかけて攻めるジェイデッカー。撃ち出されるビームがBLW‐01を正確に撃破していく。
ズドォオオオォッ!!! 、ズドォオオオッ、ズドォオオオッ!!! ズドォオオオオ!!!
ズダキャア、ズヴァドォオオ、グドォガアアッ、ヴァズガアアッ!!!
ジェイデッカー 『埼玉県内の二箇所にBLWが出現・・・・今までにBLWの出現例がない地域だ!!』
ジェイデッカーは加速しながら次のポイントへ赴き、湧き出たBLW‐01をメインカメラのスコープにロック・オンして低空から狙い撃つ。
ピピピピピ・・・・ヴィーッ!
ズドォオオオオオオッ!!! ズドォォッ、ズドォッ、ズドォッ、ズドォオオオオオッ!!!
ヴァギャドオオッ、ドォドォドォギャンッ、ドォガズウウウウウンッッ!!!
BLW‐01を撃破しながら低空を進むジェイデッカー。その前方から、BLW‐03が道路のコンクリートを突き破って姿を現す。
ドグォガアアッッ!!
ジェイデッカー 『何?!くっ!!』
自らの機体を減速させ、Jバスターの銃口をBLW‐03に向ける。その銃口から3発のビームが唸る。
ズドォオオッ!!! ズドォ、ズドォオオオオッッ!!!
ズドォガ、ドォドォギャアアアアアアンッッ!!!
BLW‐03 「クケケケケアアアアアッ!!」
JバスターのビームがBLW‐03の身体に着弾する。皮膚の表面が抉れ、中の肉が露出した。
ビーム仕様になったJバスターの威力は確実に上がっていた。ジェイデッカーは撃ち続ける。
ズドォオオオオ!!! ズドォォ、ズドォォ、ズドォォ、ズドォオオオオッッ!!!
ギャズゥドォッ、ズズズドォガギャガンッ、ドヴァチャアアアンッ!!!
傷口にビームをピンポイントにシュートさせ、BLW‐03の身体を破壊、更には頭部にビームを放ち、口内に直撃・粉砕させた。ドンと倒れこむBLW‐03。
ドォォオン・・・
吉崎 「ジェイデッカー、周辺のBLW‐01及び出現したBLW‐03を駆逐しました!Jバスターはデストリアン戦の時よりもエネルギーを再調整した為、凄い威力を発揮しています!!」
要 「ああ!そのようだ。やはり武装強化は正解だ!!藤堂さんに感謝しなきゃな!!」
ジェイデッカー 『再調整したJバスターはこれほどの威力を発揮するのか・・・・。』
Jバスターの威力の上昇に目を見張るジェイデッカー。そのまま再び加速して残存BLWの駆逐にかかる。
ギュドォオオオオォォ・・・
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第34話 作家名:Kブレイヴ