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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第34話

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  要 「ご名答だ!!これでBLWは『災害』ではなく、『犯罪』という可能性が高くなった。今まで可能性の意味合いで『生体兵器』と呼んでいたが、これでほぼ確定した!!」

  舞人 「人が作り出し、その人によって人を改造した生体兵器が人を苦しめる・・・・・・・・複雑なまでに皮肉なものだ!!」

  舞人は浮上した新たな可能性に憤りを覚える。そして一刻も早い根本打破を改めて決意した。




  その日の夜。仕事を終えた要は、さわ子と神奈川県のとある夜景スポットに出向いていた。涼しい夜風が、二人を包む。

  さわ子 「綺麗ねぇ・・・それに夏なのに今日は風も涼しい・・・。」

  要 「そうだね。ここは高い所だからかな?今日は確か友達の結婚式だったんだよね?」

  さわ子 「まぁ、二次会の方だけだったんだけど、軽音部だった頃のメンバーが結婚することになってね。それで当時のバンドを再結成してライヴやったんだぁ。」

  要 「へぇ・・・確か・・・ヴォーカルとギターやってたんだよね?」

  さわ子 「ま、まぁね・・・・あはは(これ以上は聞かないで〜)。」

  要 「俺もさわ子さんの歌・・・・聴いてみたいな。」

  さわ子 (ひ〜・・・・それだけはだめなの〜要さんの懐く私のイメージが崩壊するぅ〜)

  さわ子はやむえず話題を強引に変える。

  さわ子 「ところで・・・・今日も現れたのよね?ニュースで見たケド。」

  要 「あぁ。そうだよ。今日も闘ってきた・・・。」

  さわ子の方からBLWの話を持ち出した。すると要の雰囲気が変わりはじめる。

  さわ子 「こんなに綺麗な夜景の下にああいう生き物がうごめいてると思うと・・・なんか怖い。」  
  要 「さわ子さん・・・・。」

  さわ子は、要を見つめ問う。

  さわ子 「いつになれば安心できる日々になるのかな・・・?」

  要 「わからない・・・奴らは嘲笑するように次々と出現する・・・。」

  さわ子 「要さん・・・。」    

  要 「だが、いくら嘲笑されようとも、俺達は全力で闘う!それに守りたい存在も見えている!!市民は勿論の事、君の存在も守りたい!!」

  さわ子 「え・・・?!」

  要は胸中を明かしていく。

  要 「任務中、いつも頭の片隅で君のことが心配になる。もし、任務中に君に危険が及んだらどうする事もできない・・・そう思うと・・・切なくなってくる!!」

  さわ子 「でも・・・え?あ??」

  さわ子はどちらに転がるか不安になる。告白へ繋がるのか、これ以上は付き合えないということになるのかが。だが、あらかじめに守りたいと言っている故に後者に転がることは無いと思うのだが。

  要 「それほどまでに君の存在が、俺の中で大きくなっている・・・・。」

  要は意を決して想いをさわ子に告げる。

  要 「君さえよければ・・・その・・・・お、俺と付き合って欲しい!!シンプルな言い回しでごめん!!だが、これが・・・・俺の気持ちだっ!!!」

  さわ子 「え?あ?え??も、もちろんOKです!!わ、私も要さんの事に惹かれていました!!」

  要 「さわ子さん・・・ありがとう!!」

  さわ子 (きゃあああ!!!逆に告白されちゃったあああ!!!信じられなーいっっ!!)

  満面の笑みを浮かべる二人。眼下に夜景が広がる中、また一つのカップルが誕生した。その二人を空一面に広がる星達が祝福しているように見えた。


  つづく