新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第34話
再びマイトガイン。殴り続けられていたが、一瞬の隙をついてバーニアを噴射させスライドしながらその場を離脱する。十分な間合い圏内に着地するマイトガイン。
舞人 「一瞬の油断でかなりのダメージを負ってしまったな・・・。すまない、大丈夫か??!」
マイトガイン 『なんとかな・・・気にするな、俺も同じだ!さぁ、動輪剣のエネルギーコントロールを頼む!!』
素早い操作で、動輪剣のエネルギーを上昇させる舞人。表示モニター数値が上昇していく。
舞人 「ああ!!動輪剣のエネルギーゲインを上昇させる・・・・・・・・・刀身エネルギー充填率111・・・・124%・・・・・137・・・・140・・・・156!!よしいくぞ!!!」
マイトガイン 『おおおっ!!!』
動輪剣の刀身の付け根の鍔の車輪が高速で回り出し、刀身が更に輝き始める。
ギュドォオオオオオオオオオオオッッ!!!
バックスラスターから一気に青白い炎を噴射させながら上昇するマイトガイン。BLW‐08目掛け一気に上空から斬り掛かる。
舞人 「縦・・・・一文字斬っっっ!!!」
マイトガイン 『おおおお・・・・・斬ッッッ!!!』
ザガシュウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!!
縦に一刀両断されるBLW‐08。更に刀身のエネルギーを解放させる。
舞人 「動輪剣、エネルギーパージッ!!!」
キュォッ・・・ズヴァシャドォガギャアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!
パージされた動輪剣のエネルギーがBLW‐08の身体を爆砕させた。爆炎の中に立ちそびえるマイトガイン。シュインッと腰に動輪剣を装着する。
マイトガイン 『目標撃破!!これにて本日の運行を終了する!!』
勝利の青信号が額に灯った。
一方、浦和区。ジェイデッカー達が奮戦する。大半は駆逐したものの、突如変異したBLW‐03にビームを撃ちつづける。頭が二つ生え、人の腕のようなものが左右に3本、計6本生えている。
コレに左右からレイバーズが援護射撃する。
ガァン、ガァン、ガァァンッッ!!
ガンレイバー 『こいつ・・・・突然頭と腕が生えてきやがった?!!』
ディドォゴォオンッ!! ディドォゴォオンッ!!
ショットレイバー 『BLWが突然変異・・・?!!』
ヴィギュドォオオッ!! ヴィギュドォオオッ!! ヴィギュド、ヴィギュドォオオオオ!!
ジェイデッカー 『これが突然変異の実態なのか?!!』
攻撃を受け続けダメージが蓄積していくBLW‐03。苦し紛れにジェイデッカーに飛び掛る。
BLW‐03変種 「ギュケェエエェッッ!!」
ジェイデッカー 『何?!だが直撃させればいい・・・!!』
ヴィギュドォ、ヴィギュドォォッ!!!
ズズドォオオオオオオッ!!!
BLW‐03変種 「ギュゲァッ!!」
飛び掛ろうとしたBLW‐03がJバスターのビームに撃ち落され、道路に落下する。だが、瞬時に立ち上がり、二つの頭が口を開く。すると得意の溶解液を撃ち放ち始めた。
ヴィドォ、ヴィドォッ!! ヴュヴュドォッ、ヴュヴュドォッ!!
ヴァヴァヴァジュウウウゥ・・・ジュジュジュウウ・・・
ジェイデッカー 『ぐお・・・!!装甲が・・・!!』
吉崎 「ジェイデッカー、溶解液による攻撃を受けました!!左腕、右肩、右側胸部、前部腰アーマー部に着弾、装甲が若干溶解!!戦闘に支障はありません!!」
要 「ジェイデッカー、一旦距離をとれ!!レイバーズは後方から援護射撃だ!!」
ジェイデッカー&レイバーズ 『了解!!』
ジェイデッカーがウィングスラスターを使って一旦後退。その隙にBLW‐03の背部にレイバーズが射撃する。
ガァン、ガァン、ガァン、ガァン、ガァンッッ!!!
ディドォゴォオオ!! ディドォゴォオオ!!
ズズズズズドォドォドォドォゴゴゴオオオオオッ!!!
BLW‐03変種 「ギャゲエエエエッ!!!」
後ろへ振り向き、レイバーズに注意を向ける。
その隙にジェイデッカーはJバスターを左手を添えながら構え、銃口をBLW‐03に向ける。
ジェイデッカー 『隊長!!』
要 「ああ!!吉崎、Jバスターをキャノンモードに移行だ!!レイバーズは攻撃を加えながら左右に後退しろ!!」
レイバーズ・吉崎 「了解!!!」
吉崎がモードを変更し、Jバスターがキャノンモードに切り替わる。
吉崎 「Jバスター、キャノンモードへ移行・・・・・Jバスター・キャノン、アクティブ!!」
ジェイデッカー 『移行了解!!Jバスター・キャノン・・・ロック・オン!!!』
ピピピピピピ・・・ヴィー!
ジェイデッカーのロック・オンカーソルがBLW‐03を捕らえる。そして、エネルギーチャージが開始される。銃口にエネルギーが充填していく。
ヴィギュイイィ・・・・・・・・
吉崎 「Jバスター、エネルギー充填率160%!!いけます!!」
ジェイデッカー 『シュートッッ!!!』
ズゥギュヴァアアアアアアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!
ドォヴァズギャシャアアアアアアァァ・・・・ズギャドォヴァゴォオオオオオオオオッ!!!
一気に撃ちだされた高出力のビーム過流がBLW‐03の肉体を破砕させる。身体の一部が蒸発して爆発した。
吉崎 「周囲に特異生体反応無し、目標の駆逐を確認!!」
ジェイデッカー 『目標駆逐完了!!これより通常モードに移行する!!』
戦闘が終了し、M.P.D.BRAVEと旋風寺勇者特急隊が合流する。要と舞人が互いに向かい合って敬礼を交わす。
要 「舞人!本日の協力、感謝する!!」
舞人 「こちらこそ!それに戦闘を引き受けるのは、こちらとしても義務があり、当然の事をしたまでですよ!!」
要 「そうだったな。我々はお互いに特殊生物に対向する為の任務を任されている身だったな!」
それぞれのロボットが人命救助等の事後処理作業に取り組む中、互いのリーダーが今回の件を談話する。
要 「・・・・・今まで根本がつかめない状態が続いていた。だが、先日の調査で人為的に行なわれているのは確実に言えるようになった!!」
舞人 「それは何故?!」
要 「BLWが発生した穴を調査した所、どの穴の終わりにも共通して下水道に行き着く。勿論あんなヤツが地下に発生するわけだからな・・・下水道自体の破損も激しい。事件の度に水道局が大忙しになっている。そして下水道と同時にもう一つの共通点がある!!これがミソだ!!各現場に共通して指紋がふき取られたアタッシュケースがあったんだ!!」
舞人 「アタッシュケース・・・!!つまり・・・何者かが放っていて、下水道内で急速に成長している事になる・・・これは、一種のバイオテロだっ!!!」
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第34話 作家名:Kブレイヴ