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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第35話

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  第35話 「遭遇!!怪異生命体」


  とある県で開催される夏フェスの会場。数多くのプロのバンドアーティストを中心にライヴが随所で二日間行なわれる夏の音楽の大イベントだ。

  その会場にさわ子と要の姿が見受けられた。  

  さわ子が、要の腕を引っ張りながら会場の入り口を目指す。

  さわ子 「さあっ、誠人君!ここからは戦場よ!!」

  要 「ええ?!せ、戦場?!」

  これまでのさわ子とは全く違うキャラに動揺する要。ちなみに彼はこの二日の為に休暇を取ったのだ。

  さわ子 「そうよ!しっかり心構えて!!」

  要 「ああ、わ、わかったよ・・・・。」

  たじろきながらも内心元気いっぱいなさわ子といられる時間が幸せなものと捉える要。

  各会場内でライヴが始まる。観客達の熱気は勿論の事、圧倒的なまでの巨大な音響が響き渡る。

  要 「す、すごい迫力だ・・・!俺、初めてだよ、こういう会場に来るのは!」

  さわ子 「でしょ?私は毎年来てるのよ。ほら、もっとのってのって!!」

  要 「ああ・・・。」

  ぎこちなくリズムに乗る要。対してさわ子は馴れたものでリズミカルに乗る。



  その頃、勇士朗達は軽音部の合宿に同行していた。案の定、始めから遊びモードに入る。

  川ではしゃぐ唯と律。光と蓮も便乗してはしゃぎまくる。女子勢は男なら目をむかずには入れないほど魅力的な水着を着ていた。

  律 「きゃっはー!きっもちー!!」  

  唯 「水、冷たいねー!!」

  光 「唯ちゃんの水着かわいい〜。」

  唯 「そ〜?えへへー似合ってる?」

  光 「似合ってる、似合ってる!それに、意外と胸もあるし!」

  唯 「もう!光君のえっちっ!!」

    ばしゃああああん!!

  唯が顔を赤くしながら思いっきり川の水を光の顔面にぶっ掛けた。

  光 「きゅぱああああ!!」

  蓮 「おりゃおりゃ!!」

    ざばざばざばああああああん!!

  それに便乗して蓮が3人に水を掛けまくる。

  唯&律 「きゃー!」

  この光景をパラソルの下で見物する勇士朗達。紬はケータイで舞人とメールで会話している。ちらーっとだけ紬の胸のボリュームを見ながら俊ははしゃぐ光達のコメントをする。

  俊 「(おお〜・・・迫力スゲーな・・・!)本当はしゃぐの好きだなー。」

  梓 「俊さんは混じったりしないんですか?」

  俊 「俺は、はしゃいだりするのは性に合わないんだ・・・。」

  梓 「そうなんですか・・・でもせっかくですし泳ぎましょうよ?」

  梓は立ち上がって、俊を川に誘う。意中の梓に誘われてしまえば俊も行かずに入られなくなってしまう。

  俊 「お、おう・・・じゃあ、いこうかな・・。」

  俊は梓に誘われて川に向かいだした。紬はこの光景をホンワリと見ていた。

  紬 「梓ちゃん積極的ね〜・・・。」

  澪 「そ、そうか?」

  紬 「ええ!私ももっと見習わなきゃ!」

  澪はいつしかの修学旅行のときを思い出す。紬が偶然居合わせることが出来た舞人に抱きついた時のことだ。

  澪 「いや、十分ムギは積極的だと思うぞ。」

  紬 「そうかな〜・・・ところで二人は泳がないの?」

  勇士朗 「え?」

  澪 「どうしようかな・・・?」

  勇士朗は立ち上がって澪を泳ぎに誘う。距離が縮まった事もあり、勇士朗も積極的に動くようになってきていた。

  勇士朗 「いこうか、澪ちゃん!」

  澪 「あ・・・うん!ムギも入ろうよ?」

  紬 「ええ!そうね!そうするわ。」  

  周囲にセミや鳥の声が響く中、メンバー全員が川に入ってはしゃぎ始めた。

  勇士朗はふと澪の水着姿に目を移す。

  勇士朗 (うぉっ・・・・澪ちゃんて半端なくスタイルいいなぁ〜・・・・胸もでかい・・・。)

  男の目線としてはかなり刺激的に映る澪のスタイル。澪が勇士朗の目線に気づく。

  澪 「どうしたの・・・?」

  勇士朗 「あ、いや、その・・・澪ちゃん、水着似合ってるなーって・・・。」

  澪 「本当?これ、前の合宿の時に買ったやつなんだぁ!」

  嬉しげに微笑む澪。勇士朗の視点での可愛さ綺麗さが増す。

  勇士朗 「うん、似合ってる・・・・。」

    ばしゃああああああん!!

  勇士朗の顔面に突如水が激しくぶっかかる。蓮だった。

  蓮 「おうおう!勇士朗!!セクシーな澪ちゃんにみとれてんじゃねー!!エロしろーめ!!」

  勇士朗 「な〜に〜?!!こいつぅ〜・・・!!!」

  顔が真っ赤になる勇士朗。澪も恥ずかしげな気持ちになってもじもじし始める。

  律 「胸のボリュームこっちに分けんかい!!」

    ばしゃああああああ!!

  澪 「っ・・・・・りぃ〜つぅ〜・・・・!!!」

  律も便乗して澪に水をぶっかけた。澪は律に睨みをきかせる。何気に二人揃って同じポーズで友人に睨みをきかせていた。

  光&唯&紬 「それそれぇぇ!」

    ばしゃばしゃばしゃあああああああ

  天然三人組が水を巻き上げまくる。それに巻き込まれる俊と梓。

  俊 「ぬおおおお!」

  梓 「きゃー、冷たいです!」

  さらに蓮が勇士朗に水を掛けまくる。

  蓮 「おりゃああ!」

    ざばあああ!!

  勇士朗 「このヤロウッ!!」

    どばどぉおおおおおおおおおおお!!

  蓮 「うわ!ばか!!ぎゃわあああああ!!」

  通常ではありえない大量の水が蓮にぶっかかる。ファイバードの力をムキになって出してしまったのだ。

  勇士朗 「あ、わりい・・・。」

  蓮 「あほおおお!!」

  周囲は一瞬唖然となったが、たちまちどっと笑いがたちこめる。




  一方、再び夏フェス会場。大いに盛り上がった後、一息入れる為に焼きそばを買って食べる要とさわ子。

  要 「しかし・・・凄い迫力だな。なんかこう・・・初めは圧倒されてしまっていたけど、のってくるとテンションが上がる感じがすごいわかる!アーティストのサウンドがたまらない!」

  さわ子 「でしょでしょ?これ食べ終わったら私のイチオシのバンド見にいこうよ!」

  要 「ああ!それにしても、こういうところで食べる焼きそばは、うまく感じるな!」

  さわ子 「私は誠人君とこうしていられるだけで幸せ!」

  要 「ははは・・・なんか照れるな・・・そう言われると・・・。」

  二人はさわ子のイチオシバンドの会場へ出向く。そこはパンク系のロックバンドの会場で、さわ子にとっては現役時代に回帰する気分だった。

  さらには付き合ったからには素の自分をさらけ出すというさわ子の覚悟の上でもあった。

  重低音の激しいギターやベースのサウンドが鳴り響く。ヴォーカルの声のサウンドが激しい歌詞を響かせる。

  さわ子 「キャッほおおオーッ!!」

  激しくヘドバンしまくるさわ子。要は圧巻されてしまう。