新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 番外編1
第35話番外篇 〜真夏のバカンス〜
コンビニに出勤する姫子と涼。出勤途中で一緒になり、肩を並べて道中を歩く。若干姫子の足の方が足が速い。涼もペースに遅れないよう歩を進める。
涼 「姫ちゃん・・・ちょっと歩くの速くない?」
姫子 「そう?普通に歩いてるつもりだったけど・・・まぁ、私はソフトボール部だったからね。足腰は鍛えられてるから!涼君は今帰宅部だけど、中学の時は何やってたの?」
涼はもにょもにょしながら答える。
涼 「えと・・・うんと・・・パソコン部・・・。」
姫子 「じゃあ、運動部はやってないんだぁ・・・。」
涼 「う、うん・・・情けないよね・・・。」
劣等感が激しい一言を漏らす涼。彼女がスポーツをやっていて彼氏が文化部。これ以上情けないことはない。そういう先入観が涼を包んでいた。だが、姫子の母性がいとも簡単にソレを取り払う。
姫子 「別に私はそんな事思わないよ。運動部だろうと文化部だろうと関係ないって!それに今はこうしてバイトしてるじゃない。そうやって行動してるだけでもエライと思うよ!」
涼 「姫ちゃん・・・。」
姫子 「自身もってポジティブに行こうよ!ね!バイトじゃ失敗しても頑張ってるじゃない!」
涼 「そ、そうだね・・・ありがと・・・。」
若干下に目線を落として照れる涼。かつ姫子についていこうとチョコチョコと足を速める。姫子はそんな涼が可愛くて仕方がなかった。彼女の母性本能が燻る。
姫子 (ホント、可愛いコ!ほっとけないな・・・あ!)
すると、いつも一緒に来るはずの蓮がいない事に疑問が過ぎる。
姫子 「話は変わるけど、蓮君はどうしたの?」
涼 「あ、また軽音部の人達と別荘に行って来るからよろしくって言ってた!」
姫子 「あの人また行くの?!まったく・・・・この後店長と交代で私たちだけか・・・でも、いっか!二人でガンバろ!」
姫子はポジティブな笑みで涼に笑いかけた。涼も憧れの女性の笑みにドキンとなる。涼もテレながら笑顔でうなずいた。
涼 「うん!」
琴吹家の別荘地。前回、巨怪の介入で練習が気持ち的にままならなかった為、軽音部メンバーは改めて合宿に来ていた。無論、万が一の為に勇士朗達も同行している。
初めて来る琴吹家の別荘地。一般イメージの別荘を超越し、3階建ての豪華な屋敷である。この家こそが例年借りられなかった別荘だった。
唯 「うわぁ・・・!!!」
律 「な・・・??!」
蓮 「ぐわはあああああ!!!でぇけええええええ!!!」
蓮が言い放って以降、一同は何も言えず圧巻する。そこへ平然と紬が横から軽く紹介する。
紬 「ここの別荘は、去年に来れなかった一番大きい別荘よ。是非くつろいでって〜。」
勇士朗 (くつろげと言われても・・・・。)
光 (こんな豪邸みたいなトコじゃ・・・。)
俊 (くつろごうにも、持て余す!!!)
早速、澪達は別荘内のスタジオへと足を運んだ。機材のセッティングを梓と紬とで始める。だが、例年通りに唯と律の姿がない。おそらくは遊ぶ気満々でいるのだろう。
梓 「澪先輩、また唯先輩達いませんよ・・・去年みたいに遊ぶ気満々で先に外へ行っちゃったんですかね・・・。」
ギターのチューニングをしながら梓が澪に言う。澪も半ば溜息混じりで今年こそは練習を貫く気持ちを吐き出す。
澪 「全くぅ・・・今年が最後だってのに!今年という今年は朝から晩までやるんだから!」
梓 「はいですぅ!!この前は変な怪物出てきちゃいましたし・・・今回という今回は絶対にやりましょう!!」
紬 「それじゃあ、私は二人を探しに行ってくるわね!2人はちょっと準備してて!」
澪 「ああ、わかった!こっちはやっとくよ!」
紬は唯と律を捜しに部屋を後にする。勇士朗と俊は同じ部屋に入って部屋全体を見回す。
勇士朗 「この前のところよりも広いな!」
俊 「ああ!!この広大な部屋に海の見えるベランダ!実にいい!!」
勇士朗と俊がベランダのウィンドウを空けると、潮の匂いが溶け込む風が入ってきた。その風はセッティング中の澪達にも吹きあたる。
澪 「うぁ・・・!意外と涼しいなぁ!」
梓 「ですね!でも、ギターとベースは繊細ですから、潮風は余り好ましくないですね。」
澪 「確かにな・・・それもそうだ。」
ギターとベースは精密な機器と言っても過言ではない。多少とはいえ潮風も楽器達にとっては余りいいものとは言えない。梓が窓を開けた俊にその事を伝える。
梓 「あ、俊さん!ギターとかベースって精密なんです!潮風とかも余りいいとは言えませんので閉めてもらっていいですか?」
俊 「え?!あ、そうか!!悪い、今閉める!!」
俊は慌ててウィンドウを閉める。その時ふと勇士朗は光と蓮もいない事に気づく。
勇士朗 「ん?そういえば俺達の方も2人いないぜ。」
俊 「あいつらも遊びに行ったんだろ?」
一方の光と蓮。各部屋を明けは閉め、開けては閉めと回っていた。
ガチャ!
光 「うひょおおおお!!」
蓮 「イッツ・グレイト!!」
ガチャ!
光 「広いなああああ!!おい!!!」
蓮 「ぎょはああ!!」
これまでかというほどに各部屋が広い。光と蓮は狂喜乱舞しながら次々とドアを開けていく。
ガチャッ!!
蓮 「あ・・・。」
蓮が次の部屋を開けた瞬間、下着姿の唯と律が目に飛び込んできた。この部屋で水着に着替えようとしていたのだ。
白目になって硬化する唯と律。ぶぴっと鼻血を出す光と蓮。その刹那、唯は胸を押さえて叫び、律は近くにあった箒を蓮にブン投げた。それはものの見事に蓮の顔にジャストミートした。
唯 「きゃああああ!!えっちー!!」
律 「ぎゃあああああああ!!!」
ブンッッ・・・ドォゴォッ!
蓮 「はぶべー!!」
更に色んなものがマシンガンのごとく飛んでくる。流れ弾(?)が光の頭に当たる。この騒ぎを唯と律を捜していた紬が見つけて駆け寄る。
ゴッッ・・・!!
光 「のおお??!」
紬 「ど、どうしたの?!」
蓮 「え?あ・・・・非常〜にいいモノを見ましたっ!!」
光 「ゆゆゆ唯ちゃんの下着姿・・・!!!」
紬 「え???」
ドォゴォオオッ!!
蓮 「がぺるっ!!」
律が蓮に開封前のカンを投げつけて止めを刺す。部屋の方向に紬が目を送った。荒く息をしながら投げのフォームをした律がいた。奥で唯が蹲っている。
紬 「りっちゃん!」
結局、唯と律は服を着て練習部屋に連れてこられた。事情を聞いた澪は光や蓮にではなく律達に叱責した。
澪 「全く・・・そんなことだろうと思った・・・こっそり遊びに行こうとするからそうなったんだ!ある意味自業自得だ!」
律 「ちぇー!」
コンビニに出勤する姫子と涼。出勤途中で一緒になり、肩を並べて道中を歩く。若干姫子の足の方が足が速い。涼もペースに遅れないよう歩を進める。
涼 「姫ちゃん・・・ちょっと歩くの速くない?」
姫子 「そう?普通に歩いてるつもりだったけど・・・まぁ、私はソフトボール部だったからね。足腰は鍛えられてるから!涼君は今帰宅部だけど、中学の時は何やってたの?」
涼はもにょもにょしながら答える。
涼 「えと・・・うんと・・・パソコン部・・・。」
姫子 「じゃあ、運動部はやってないんだぁ・・・。」
涼 「う、うん・・・情けないよね・・・。」
劣等感が激しい一言を漏らす涼。彼女がスポーツをやっていて彼氏が文化部。これ以上情けないことはない。そういう先入観が涼を包んでいた。だが、姫子の母性がいとも簡単にソレを取り払う。
姫子 「別に私はそんな事思わないよ。運動部だろうと文化部だろうと関係ないって!それに今はこうしてバイトしてるじゃない。そうやって行動してるだけでもエライと思うよ!」
涼 「姫ちゃん・・・。」
姫子 「自身もってポジティブに行こうよ!ね!バイトじゃ失敗しても頑張ってるじゃない!」
涼 「そ、そうだね・・・ありがと・・・。」
若干下に目線を落として照れる涼。かつ姫子についていこうとチョコチョコと足を速める。姫子はそんな涼が可愛くて仕方がなかった。彼女の母性本能が燻る。
姫子 (ホント、可愛いコ!ほっとけないな・・・あ!)
すると、いつも一緒に来るはずの蓮がいない事に疑問が過ぎる。
姫子 「話は変わるけど、蓮君はどうしたの?」
涼 「あ、また軽音部の人達と別荘に行って来るからよろしくって言ってた!」
姫子 「あの人また行くの?!まったく・・・・この後店長と交代で私たちだけか・・・でも、いっか!二人でガンバろ!」
姫子はポジティブな笑みで涼に笑いかけた。涼も憧れの女性の笑みにドキンとなる。涼もテレながら笑顔でうなずいた。
涼 「うん!」
琴吹家の別荘地。前回、巨怪の介入で練習が気持ち的にままならなかった為、軽音部メンバーは改めて合宿に来ていた。無論、万が一の為に勇士朗達も同行している。
初めて来る琴吹家の別荘地。一般イメージの別荘を超越し、3階建ての豪華な屋敷である。この家こそが例年借りられなかった別荘だった。
唯 「うわぁ・・・!!!」
律 「な・・・??!」
蓮 「ぐわはあああああ!!!でぇけええええええ!!!」
蓮が言い放って以降、一同は何も言えず圧巻する。そこへ平然と紬が横から軽く紹介する。
紬 「ここの別荘は、去年に来れなかった一番大きい別荘よ。是非くつろいでって〜。」
勇士朗 (くつろげと言われても・・・・。)
光 (こんな豪邸みたいなトコじゃ・・・。)
俊 (くつろごうにも、持て余す!!!)
早速、澪達は別荘内のスタジオへと足を運んだ。機材のセッティングを梓と紬とで始める。だが、例年通りに唯と律の姿がない。おそらくは遊ぶ気満々でいるのだろう。
梓 「澪先輩、また唯先輩達いませんよ・・・去年みたいに遊ぶ気満々で先に外へ行っちゃったんですかね・・・。」
ギターのチューニングをしながら梓が澪に言う。澪も半ば溜息混じりで今年こそは練習を貫く気持ちを吐き出す。
澪 「全くぅ・・・今年が最後だってのに!今年という今年は朝から晩までやるんだから!」
梓 「はいですぅ!!この前は変な怪物出てきちゃいましたし・・・今回という今回は絶対にやりましょう!!」
紬 「それじゃあ、私は二人を探しに行ってくるわね!2人はちょっと準備してて!」
澪 「ああ、わかった!こっちはやっとくよ!」
紬は唯と律を捜しに部屋を後にする。勇士朗と俊は同じ部屋に入って部屋全体を見回す。
勇士朗 「この前のところよりも広いな!」
俊 「ああ!!この広大な部屋に海の見えるベランダ!実にいい!!」
勇士朗と俊がベランダのウィンドウを空けると、潮の匂いが溶け込む風が入ってきた。その風はセッティング中の澪達にも吹きあたる。
澪 「うぁ・・・!意外と涼しいなぁ!」
梓 「ですね!でも、ギターとベースは繊細ですから、潮風は余り好ましくないですね。」
澪 「確かにな・・・それもそうだ。」
ギターとベースは精密な機器と言っても過言ではない。多少とはいえ潮風も楽器達にとっては余りいいものとは言えない。梓が窓を開けた俊にその事を伝える。
梓 「あ、俊さん!ギターとかベースって精密なんです!潮風とかも余りいいとは言えませんので閉めてもらっていいですか?」
俊 「え?!あ、そうか!!悪い、今閉める!!」
俊は慌ててウィンドウを閉める。その時ふと勇士朗は光と蓮もいない事に気づく。
勇士朗 「ん?そういえば俺達の方も2人いないぜ。」
俊 「あいつらも遊びに行ったんだろ?」
一方の光と蓮。各部屋を明けは閉め、開けては閉めと回っていた。
ガチャ!
光 「うひょおおおお!!」
蓮 「イッツ・グレイト!!」
ガチャ!
光 「広いなああああ!!おい!!!」
蓮 「ぎょはああ!!」
これまでかというほどに各部屋が広い。光と蓮は狂喜乱舞しながら次々とドアを開けていく。
ガチャッ!!
蓮 「あ・・・。」
蓮が次の部屋を開けた瞬間、下着姿の唯と律が目に飛び込んできた。この部屋で水着に着替えようとしていたのだ。
白目になって硬化する唯と律。ぶぴっと鼻血を出す光と蓮。その刹那、唯は胸を押さえて叫び、律は近くにあった箒を蓮にブン投げた。それはものの見事に蓮の顔にジャストミートした。
唯 「きゃああああ!!えっちー!!」
律 「ぎゃあああああああ!!!」
ブンッッ・・・ドォゴォッ!
蓮 「はぶべー!!」
更に色んなものがマシンガンのごとく飛んでくる。流れ弾(?)が光の頭に当たる。この騒ぎを唯と律を捜していた紬が見つけて駆け寄る。
ゴッッ・・・!!
光 「のおお??!」
紬 「ど、どうしたの?!」
蓮 「え?あ・・・・非常〜にいいモノを見ましたっ!!」
光 「ゆゆゆ唯ちゃんの下着姿・・・!!!」
紬 「え???」
ドォゴォオオッ!!
蓮 「がぺるっ!!」
律が蓮に開封前のカンを投げつけて止めを刺す。部屋の方向に紬が目を送った。荒く息をしながら投げのフォームをした律がいた。奥で唯が蹲っている。
紬 「りっちゃん!」
結局、唯と律は服を着て練習部屋に連れてこられた。事情を聞いた澪は光や蓮にではなく律達に叱責した。
澪 「全く・・・そんなことだろうと思った・・・こっそり遊びに行こうとするからそうなったんだ!ある意味自業自得だ!」
律 「ちぇー!」
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 番外編1 作家名:Kブレイヴ