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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 番外編1

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  澪 「そうだよね・・・何処の星かはわかんないけど・・・けど、その星からわざわざ地球に来てくれたおかげで被害が最小限に止まってるんだよね?」

  勇士朗 「うん・・・そして俺に闘う力をくれた・・・。」

  勇士朗は自分の手の平を見つめ、グッと握る。澪は潮風に吹かれる髪を掻き分けて海を見つめ続ける。

  澪 「今日も何も起こらなくてよかったなぁ・・・それに・・・。」

  勇士朗 「それに?」

  澪 「今までの合宿で一番充実できた気がする!練習も遊びも!本当楽しかったよ!勇士朗君達にもご飯とか作ってもらちゃったしさ!結構おいしかった!」

  勇士朗 「そ、そう?ありがとう。あいつらにも言っておいてあげるよ。」

  澪 「それとは別に花火じゃ流石にやりすぎだなって思ってケド・・・男の子ってああいうものなのかな?」

  勇士朗 「そうだね・・・まあ、いい意味でアホがちょうどいいんだ!男って!変な話、下ネタの一つ二つでも爆笑の笑い話になるし・・・ああ、ゴメン!こんな事言っちゃって・・・。」

  それから色々な事を喋った。お互いの緊張がほぐれた為か自然体に話題が飛び交う。ひと段落して澪が心底の思いを吐露した。  

  澪 「今日みたいに何も起こらない日が・・・ずっと平和な日が・・・来ればいいな。」

  勇士朗 「俺が、いや、俺達が来させるさ!警視庁の要さん、旋風寺舞人、唯ちゃんの従兄の勇さん、そして光・・・俺達勇者が生物災害を止めてやる・・・!!!そして必ず・・・平穏な日々が毎日来る日を呼び覚ます!!!」

  力強い勇士朗の言葉がベランダに響いた。改めて胸のうちの決意を言い放った勇士朗に澪は再び視線を向けた。

  澪 「勇士朗君・・・・。」

  勇士朗も澪に視線を向けて「うん」とうなずく。澪はくすっと笑ってみせた。そして二人は再び月夜に照らされる海の風景に目を送る。広大な母なる海から吹く風が二人の髪をなびかせる。

  勇士朗 「卒業しても・・・またいきたいな・・・合宿!」

  澪 「そうだね!卒業しても・・・・また一緒に・・・。」


  36話へつづく・・・