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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第36話

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  第36話 「連続襲来」


  避暑準備の為、紬は舞人と共に東京都内のショピング街に訪れていた。夏本番という事もあり、ギラギラと太陽が照りつける。

  2人は手を繋ぎながらショッピング街を歩く。舞人は、一応世間にとっては有名人に近い為、サングラスを着用している。

  舞人 「ホント、暑いな!こうも太陽が照り付けていると、紬さんの肌が焼けてしまう!」

  紬 「日焼け対策はしてあるから心配しなくても大丈夫よ?」

  舞人 「そうかい?紬さんのその美しい肌が焼けてしまうと思うと心配になってしまった!」

  紬 「もう、舞人君たら!」

  舞人 「ははは・・・・今年は何処に避暑しにいくんだい?」

  紬 「今年もフィンランドに行くつもりよ。舞人君は来ないの?」  

  舞人 「ああ、ごめん。BLW関連の事件に備える為に、国内からでるわけにはいかなくなってしまった・・・。」

  紬 「そう・・・今年は舞人君と避暑地で過ごしたかったな・・・・。」  

  いつになく淋しげな表情を浮かべる。

  舞人 「紬さん・・・・そうがっかりしないで。俺達は何処にいても繋がっているさ!」

  紬 「舞人君・・・・・それもそうね!私達は確かに繋がってる!」  

  ぎゅっと舞人の手を握る紬。2人は高級ブランドショップへと足を運んだ。



  一方、警視庁本部。BLWの捜索についての会議が行なわれていた。

  冴島 「・・・・であるからして、BLW関連の事件は人為的に行なわれていることが今回の調査で立証された。BLWが発生したと思われる場所は共通して、市内の下水道内であり、不審なアタッシュケースが見つかっている。この中からBLWの体液も検出されている・・・・。」

  その映像とデータをモニターに映し出す。アタッシュケースに付着した体液。発生直後に破壊されたと思われる下水道の映像。

  冴島 「これについて近日中に警視庁指揮の下、これまでに出現が確認されている県の県警とも連携し、関東地下の本格的な捜索を実施する。これについて異議はあるか?」

  すると1人の警察官が異議を申し立てる。

  警察官A 「はい!今回の一件でいきなり県を上げての捜索はどうかと思いますが・・・。」

  するとそれに便乗するように上層部クラスの警察官が賛同する。

  警察官B 「それについてですが、証拠は見つけてもその証拠を置いていく者がいつ、何処で現れるのかがまったく判明していない・・・・それにいざ本格的な捜査をするとなると、かなりの規模の人員が必要となる・・・それじゃまるで捜査する人員が彼らのエサのように感じてならない。」

  すると要が意見を主張する。

  要 「一刻も早く市民の生活を安心させる為にも、やるべきだと自分は考えます!これはバイオテロ以外のなにものでもありません!!」

  警察官C 「だからとて、デストリアンの一見もある。両立はできるのかね?M.P.D.BRAVEはよくやっているようだが・・・。」

  それからしばらく賛否両論の意見や皮肉を加味した意見が飛び交う事となった。

  結局、現時点での捜索は見送りとなった。会議を終え、要がM.P.D.BRAVEの本部へと戻り、一息つける。

  要 「ふぅ・・・全く・・・冴島警視総監以外の上の連中は何もわかっちゃいない・・・・。」

  ブラックコーヒーを片手に、ジェイデッカー達のドックへと移動する。

  会議に疲れきった様子の要に話しかけるJポリスモードのジェイデッカー。

  ジェイデッカー 『隊長、会議はどうなったのですか?』

  要 「賛否両論の意見が飛び交った結果、地下捜索は見送りになった。」

  ごくっと缶コーヒーを飲む要。

  ジェイデッカー 『そうでしたか・・・少々悔しいものですね。これまでの間に、数多くの人々が犠牲になってきている・・・とやかくいって長引かせている場合ではないというのに・・・・。』

  要 「全くだ・・・・冴島さんは今回の会議でもよくやってくれていた。だが、多数決ばかりはどうにもならない・・・おそらく、得体の知れない者を捜索する事を恐れているんだ・・・。」

  ジェイデッカー 『・・・よく我々は、事後処理の瓦礫の撤去等をさせてもらいますが、その時に亡くなられた市民の遺体を多く見てきました。これからもそうなのでしょうが・・・こんな日は一刻も早く終わらせなければならない・・・・。』  

  要 「ジェイデッカー・・・。」




  市内のプール。純と憂とで梓達が遊びに来ていた。きゃっきゃとはしゃぐ中、既に梓の肌はは小麦色に焼けている。

  梓 「えいやっ!」

  梓が投げたエアーのボールが舞い、純がキャッチ。そして憂の所へとエアーボールが投げられる。

  純 「はいいいっ!憂いくよー!」

  憂 「はぁあい・・・・うんしょ!えい!」

  周囲でも家族連れや友人同士、カップル等のグループがはしゃぐ中で、桜高2年の三人組はプールを堪能。クロールでプールの端からはしまで軽い距離を競争する。泳ぎきったのは憂だ。

  憂 「ふー、ついたー!」

  ソレに続いて梓と純がほぼ同時に梓と純が着く。

  純 「憂、結構速いねー!体育でもいい記録出してたよねー?」

  梓 「憂ってホント何でもそつなくこなせちゃうよね!」

  憂は謙遜して応える。  

  憂 「そんなことないよ〜・・・流石に水泳部の人達には敵わないから。」

  梓 (唯先輩って、全部憂にいい所を吸収されちゃったんじゃ・・・?!)  

  憂の出来の素晴らしさに、梓の脳裏にかつて律が思ったことと同じ事が流れる。

  純 「さー!私らの拠点にもどろー!いこうぜー!」

  再び元いたところへと往復する三人。空からはきらっと、眩く夏場の太陽が照りつける。

  そして、今度はウォータースライダーを滑る。勢いよく流れる水に乗って3人は高速で流れる。

  梓 「にゃああああ!!はやい〜!!」

  純 「きゃっはー!!きっもちー!!」

  憂 「きゃああああ!!」

  そのまま勢い良く三人は飛び出し、プールの中に飛び込んだ。

    ばっしゃああああん!

  はしゃいだ後、梓は浮き輪に乗りながら自分達の拠点の近くのプールの中で語らう。

  憂 「梓ちゃん、この前お姉ちゃん達とまた合宿にいったんでしょ?」

  梓 「うん。俊さん達も一緒に同行して川で遊んだりしたよ。その最中にまた怪物が出てきちゃってね・・・それでまた別の日にムギ先輩の別荘に行ったんだよ。」

  純 「うらやましー・・・・てかまた怪物?!!よく遭うな・・・梓。」

  梓 「けど、川に出たのはいつものじゃなくて・・・何ていうのかな・・・妖怪??みたいなやつだった!」

  純 「妖怪って・・・・でもまー、アンビリバボーな現実が起こってるんだ・・・不思議じゃないかもなー。」

  妖怪の存在を妙に納得する純。梓は紬の受け入れを軽く話す。