新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第37話
第37話 「紬搭乗!」
♪ BGM 「レッツ・マイトガイン!!」
舞人の合図と共に紬をのせたロコモライザーが飛び立つ。そしてライナーズがそれに並走する形で横に就いた。
ロコモライザーの後部のジョイントが変形を開始。下半身を半回転させながら機体が前進。その左右に、腕に変形したライナーズが就き、ロコモライザーの左右からジョイントが飛び出す。
レーザーセンサーが接合部に放たれ、両腕がそれに導かれるように合体する。
舞人 「マイトガイン、起動っ!!」
舞人がレバーを引き、マイトガインの両手首が蒸気を噴出させながら飛び出す。そして胸部が正面へと倒れ、頭部が持ち上がる。
メインカメラが光り、拳同士を激突させて正拳突きを決めるマイトガイン。
BLW‐02変種 「クキュカアアアア!!!」
D‐24 「ギャガガガガグウウッッ!!!」
ドギャガガゴオオオッッ!!! ズドダガギャアアアアン・・・
激突しあうデストリアンとBLWに割って入るマイトガイン。2体がそちらの方へと振り向いた。
ズシンッ・・・
マイトガイン 『銀のつばさにのぞみを乗せて、灯せ平和の青信号!!勇者特急マイトガイン、紬嬢を乗せて定刻どおりただ今到着!!!』
紬 「わぁ〜・・・変形してる時に乗るの初めて!すごい、すごい!!」
状況が解ってか否か、変形最中のマイトガインに乗れたことに紬は感動していた。マイトガインは紬に予備の座席のシートベルトの着用を促す。
マイトガイン 『紬嬢、これより戦闘になります!!シートベルトを着用し、衝撃に備えてください!!』
紬 「わ、わかったわ!」
サブシートのベルトを付ける紬。ベルトの着用を確認した舞人は戦闘に打って出る。
舞人 「しっかり掴まってて!いくぞ!!マイトガイン!!動輪剣だ!!」
マイトガイン 『動輪剣!!』
マイトガインは左腰の動輪剣を取り外し、両手に握り締めて切先を2体へ向ける。
舞人は動輪剣のエネルギー制御を開始する。カチカチッと計器類を操作する舞人。後ろからその姿を紬が息を呑みつつ見守る。
舞人 「動輪剣、刀身エネルギー充填開始!!」
鍔の車輪が高速で回転。動輪剣の刀身が光り始め、エネルギーを帯び始める。だが、その間に2体が攻撃をかけてきた。
ヴィギュァッ、ドォヴァァアアッ!!!
ギュウィイイッッ、ドォアアアアアアアアアアアッッ!!!
ドォガギャアアアアアアアアアンッッ!!!
2体が放った破壊光がマイトガインを襲う。だが、間一髪で青白い炎を噴射させながらハイジャンプしてかわした。ブースターで姿勢制御しながら着地する。
マイトガイン 『2体同時では分が悪いな・・・・!!舞人!!トレーラー特急とアームズ特急を呼ぶぞ!!』
舞人は旋風寺総本社のドックに通信を繋ぎストライクボンバーとフレアダイバーを呼ぶ。
舞人 「・・・こちら舞人!!ストライクボンバー!!フレアダイバー!!応援を頼む!!」
ドックに待機中のストライクボンバーとフレアダイバーがそれに答えて出撃する。
ストライクボンバー&フレアダイバー 『了解!!』
ゲートが開き、トレーラー特急とアームズ特急が出撃していく。
BLW‐02変種がマイトガインに向かって首を伸ばし、頭突き攻撃を繰り出す。
BLW‐02変種 「カキュゴオオオ!!」
ドォゴアアアア!!
マイトガイン 『くぅっ・・・!!』
舞人 「っ・・・!!」
紬 「きゃあああ!!!」
吹っ飛ばされたマイトガイン。ビルに激突する。
ズドゴガォォオンッッ!!
マイトガイン 『パワーが、上がっている・・・?!』
これまでの戦闘データを瞬時にダウンロードするマイトガイン。BLW‐02変種が鎌首をもたげて噛み付こうと構える。その時、D‐24が上部の槍状の部分をBLW‐02変種の腹に突き刺した。
ズグシュンッ!!
BLW‐02 「クケギャカカカカアア??!」
そのままBLW‐02を持ち上げて、勢いよく投げた。ビル群を叩き潰すように落下するBLW‐02変種。
今度はおぞましい動きでマイトガインに接近してくる。起き上がったマイトガインは動輪剣で迎え撃つ。
舞人 「来るぞ!!」
マイトガイン 『どうやら面前のもの全てが奴の排除対象のようだ!!』
D‐24 「ギャギュガアアア!!!」
ギュァッ!!
2本の槍をマイトガインに突き出すD‐24。これをマイトガインがグッと構えて動輪剣で受け止める。
ガギャイイイイイイン!! ギギギギッギギィィ・・・・
マイトガイン 『・・・・はあぁあああッッ!!』
・・・・・キャキイィィインッッ!!
互いの刃が捌きあう。何度も突くように攻撃を繰り出すD‐24。マイトガインは動輪剣で弾き返しながら後退する。
ギュオッ、ギャキンッ!! ゴオッ、ガシュキイインッ!! ギュァッ、ガアアン!!
マイトガイン 『攻撃の・・・隙を・・・なかなか・・・与えては・・・・くれんな!!』
ガアアン、ギャイン、キュガキンッ、ガシュインッ、ギャキイインッ・・・・!!!
舞人 「押され気味か!!チャージ中でうまくエネルギーが充填しきれていなかったか!!」
紬 「舞人君・・・!!」
この時、表示されていた動輪剣のエネルギーは、54.8%だった。舞人は再びエネルギーを上げようとコントローラーに手を伸ばして操作する。
遠方で体勢を持ち直したBLW‐02変種が首を伸ばし、一声叫ぶ。そして激突する2体に破壊光弾を撃ち放つ。
BLW‐02変種 「キュコカアアア!!」
ギュドォアアアアッ!!
ズドォガァアアアアアアアアアアア!!
D‐24 「ガグォオオオオ??!」
マイトガイン 『何ぃ??!』
舞人 「ぐあああ?!!」
紬 「きゃああああ!!?」
吹っ飛ばされる両者。その時、上空にJトランスポーターが到着し、Jローダーが投下された。大型パトカー・Jポリスも投下され、変形したJローダーとドッキングする。
ジェイデッカー 『ブレイヴ・アップ!!ジェイデッカー!!!』
舞人 「あれは?!ジェイデッカー!!!」
マイトガイン 『来てくれたのか?!』
ジェイデッカーに続いて、レイバーズも降下していく。
Jトランスポーター内で吉崎がオペレートを開始する。今回は、Jバギーを出さずにJトランスポーターの機内で指揮を執る。今回のエリアはビルの密集地帯であり、効率的にJトランスポーターが降下するには難しかったのだ。
吉崎 「ジェイデッカー、レイバーズ、戦闘エリアに突入します!目標はデストリアン1体、BLWの変種が1体です!現在、マイトガインと交戦している模様!!」
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第37話 作家名:Kブレイヴ