新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第38話
第38話 「姉の帰郷」
ググググ・・・ディカキャアアアッ!!
ファイバード 『ぐあッ!!』
キングエクスカイザー 『クソがッ!!』
D‐23が、両者の拳と剣を鉄鋼のような腕の甲で受け止める。それを瞬時に捌き、拳を押し当てていたファイバードに殴りかかる。
D‐23 「グルゥガアアアアアッ!!!」
ドォガゴオオオオオッ!!
ファイバード 『ぐああああああ!!!』
カイザーソードを押し込んでいたキングエクスカイザーに、至近距離から破壊光弾を放つ。
ギュゴオオオッ!!
ズドォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
キングエクスカイザー 『ぐうううっっ!!せやあああああ!!!』
ズガギャアアアアアアッッ!!!
D‐23 「グルゥウウウウ・・・!!!」
激しい爆発に耐え、そのまま反撃に移るキングエクスカイザー。D‐23の胸部に斬撃が入った。
だが、D‐23は横に殴打してキングエクスカイザーを倒す。
ゴォッ・・・ドォガアアアアアアッ!!
キングエクスカイザー 『ぐがああッ!!』
ズウウウウウン・・・・
そこへファイバードが、フレイムキャノンを放って牽制する。
ファイバード 『フレイムキャノンッッ・・・!!!』
ビギュドォオオオオッ!!! ビギュドォオオオッ!!! ビギュドォオオッ!!!
ズドォドォドォガアアアアアアアアアッ!!!
オレンジの火線が胸部に直撃しながら爆発を起こす。
D‐23 「ギュガアアアアアアア!!」
だが、爆煙の中から顎を開口させたD‐23が破壊光弾を放つ。
ギュドオオオオオオオオ!!!
ズドォガギャアアアアアアアアア!!!
ファイバード 『ぐおあああああああああ!!!』
直撃を食らって吹っ飛ばされるファイバード。
起き上がったキングエクスカイザーが再度斬撃を入れる。
キングエクスカイザー 『しゃああああッ!!!』
ズガシュウウウゥウンッッ!!!
D‐23 「ギャグウウッ!!」
一旦間合いを置く為に後退するキングエクスカイザー。
キングエクスカイザー 『厄介なヤローだな?!ええ?!』
ゆっくりと起き上がるファイバード。
ファイバード 『ぐっ・・・・一気にギャザウェイアタックで潰しましょう!!』
キングエクスカイザー 『ギャザウェイアタック・・・・??』
ギャザウェイアタックは勇が融合合体する以前に繰り出したタッグ技であるため、勇自身は解らなかった。エクスカイザーが中で助言する。
エクスカイザー 〈勇!ギャザウェイアタックとは互いの技を同時に出して敵を殲滅する技だ!!ファイバードと文字通り力を合わせて奴を斃すんだ!!〉
キングエクスカイザー 『そういうことか・・・・よっしゃ、任せな!!』
理解した勇は、ファイバードの提案に乗って技を繰り出す。ほど奔るズパーク。ファイバードも額を輝かせながら右手の手の平にエネルギーを帯びる。
キングエクスカイザー 『いくぜ!!サンダァアアアア・チャアアアジアアアアアップ!!!』
ファイバード 『フレイム・チャージアアアアップッッ!!!』
雷光とフェニックスのオーラが2体のバックに浮かび上がる。
カイザーソードを前に横向きでかざし、サンダーエネルギーを注ぎ込むキングエクスカイザー。
ヴィギュァアアアアアアッッ!!!
手の平に帯びた球体エネルギーを胸部のサンスライサーのレンズに押し込む。
片腕で天にカイザーソードをかざす。
キングエクスカイザー 『サンダァアアアアア・フラァアアアアアアアッシュッッ!!!』
ヴィギュオオオオオオオオオオオオォ・・・
サンダーエネルギーの刃が天に向かって奔る。
サンスライサーのレンズ部分にフレイムエネルギーがチャージされていく。
ヴィリュギギギギギギイイィィ・・・・
キングエクスカイザーがD‐23目掛けて一気にカイザーソードを振り下ろす。
キングエクスカイザー 『はぁあああああああッッ!!!』
ズディギャシャアアアアアアアアアアアッッッ!!!
サンダーエネルギーの刀身がD‐23を斬り裂き、破砕し続ける。
ジュシュドォオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォ・・・・
そして、ファイバードがサン・ブラスターを撃ち放つ。
ファイバード 『・・・・・・サン・ブラスタァアアアアアアアアアアアッッッ!!!』
ヴィギュヴァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!
サンダーエネルギーの刀身の横を突き進んでいくサン・ブラスターのエネルギー過流。斬り裂かれているD‐23を更に破砕させて撃ち砕く。
ズドォドォドォドォヴァシュドォゴゴギャアアアアアアアアアアアァァァァッッッ!!!
D‐23は大爆発を起こして砕け散った。爆炎をバックにそれぞれが戦闘を終了させる。キングエクスカイザーのライオンが咆え、ファイバードのフェニックスのエンブレムが消える。
「ゴォオオオオオオン!!」
ピキュウィイイィンッ!
元に戻った勇士朗と勇。二人は道路脇で向き合いながら自己紹介し合う。周囲では警察やレスキュー隊が展開している。
勇 「そうか、君がファイバードだったのか。改めて言うぜ、俺の名は平沢勇。市内の工場で働いている。」
勇士朗 「火鳥勇士朗です。桜ヶ丘工業高校の3年です。」
握手する二人。早速唯の話題が出る。
勇 「なんか唯がいつも世話になってたみたいだな・・・あいつは天然で変わったトコある子だけどこれからもよろしくしてくれ。それと、初めて学校にデストリアンが襲来したときに唯達を守ってくれたんだよな?マジでサンキューな!!」
勇士朗 「いえ、自分がそう行動したかったから・・・その・・・当然の事をしたまでですよ!」
勇 「ははは・・・・これからは共に闘おうぜ!!巨大生物とな!!」
勇士朗 「はい!!あ・・・ケー番、交換します?」
勇 「おっとそうだな!」
互いにケータイを出して赤外線通信で交換し合う。
勇 「・・・・・っし!またなんかあったら連絡クレ!」
勇士朗 「はい!またよろしくお願いします!あと、今回は闘いに参加してなかったんですけど・・・・もう一人俺のツレで闘える奴がいるんです。光っていうんですけど・・・。」
勇 「ああ、光の事か!!ダグオンの事なら俺も立ち会っているから知ってるぜ!!」
勇士朗 「あ!!そうか・・・あいつ唯ちゃんと付き合い始めたから・・・!」
エクスカイザー 『私も彼がダグテクターを使った事は唯から聞かされている。そうか・・・・勇と勇士朗が会うのは初めてだったんだな。』
道路脇に止まっていたエクスカイザーが、二人に話しかけた。
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第38話 作家名:Kブレイヴ