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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第39話

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  第39話 「爆誕!!グレンラガン!!」


  律の家の近所。今朝方から救急車とパトカーがパトライトを光らせて展開していた。交通事故が発生し、神社に車が突っ込んでいたのだ。

  周囲では、野次馬が朝早くから集まり始めていた。大抵は主婦や早起きの老人たちだ。

  それらの民衆をちらちらと見ながら交通整理に当たる警察官が愚痴をこぼす。

  警察官 「やれやれ・・・朝方から交通事故起こすなっての・・・。」

  突っ込んでいた車両は意味深な祠を砕くように事故を起こしていた。その祠には「牛」の文字が記されているのが確認できる。

  警察官の目にその光景が目に留まった。

  警察官 「あーあー・・・何かたたり起こるんじゃないかぁ?確か・・・牛神(ぎゅうしん)神社っていう神社だよな・・・?あー・・・・仕事終わったら焼肉食いに行くかな〜。」

  警察官が祠の方から目を逸らすと、崩れた祠からドリルのようなものがコロンと落ちた。


  夏休みの一定期間中、香澄は実家にしばらく居る事となっていた。自分の部屋でノートパソコンと睨めっこしながらキーボードを打ち続けている。

  香澄 「うーん・・・・。」

  カタカタと素早い音が聞こえては止み、聴こえては止む。香澄は、パソコンで歌詞を打っていた。

  香澄 「君と来たあの場所で・・・・・今までの想いを・・・・カタチにして・・・・うーん。」  
  歌詞作りは簡単そうで容易ではない。頭を抱えては打っている。

  香澄 「はー・・・いい歌詞浮かばないなー・・・。」

  すると部屋をノックする音が聞こえた。

  香澄 「なーにー?」

  勇士朗 「俺、ちょっと出かけてくる。」

  香澄 「あいよー。いってらっしー。」

  勇士朗 「うーい。」

  勇士朗は自転車で待ち合わせ場所へと向かう。しばらくして香澄は歌詞作りに行き詰まり始める。

  頭をかきながら、歌詞作りを放り出して出かけようと行動。クルマに乗って出かけた。

  香澄 「・・・・あああ!!私もどっかいこーっと!!」

    バタムッ! ギュキキキキンッ! ブオオオオッ!

  香澄 「せっかくの快晴なんだからどっかいかなきゃあっ!!」



  待ち合わせ場所へと着く勇士朗。本日は澪とではなく勇士朗フレンズ達との約束だった。澪は夏期講習の為に遊べなかったのだ。

  勇士朗 「おーっす。」

  蓮 「よおっ!!」

  俊 「おう。」

  涼 「ういっす!!」  

  蓮、俊、涼が何気なくあいさつする中に、見慣れない女子の姿があった。

  姫子 「はじめまして!」

  勇士朗 「あ・・・はじめまして・・・。」

  その女子は、唯の隣の席の立花姫子だった。蓮が、ぽかんとする勇士朗に紹介する。

  蓮 「えーっとな、俺のバイト仲間の立花姫子さんだ。ちなみに澪ちゃんと同じ桜高生だぞ!」

  姫子 「よろしく!秋山さんとはクラスも一緒なのよ。」

  勇士朗 「あ!マジで?!そうなんだ!ん・・・?」

  すると涼がなにやら照れくさそうにもじもじとし始める。その涼の仕草を疑問に思う勇士朗。その仕草を見た蓮がにやけながらその理由を答えた。

  蓮 「イシシシっ・・・・実は姫ちゃん、涼坊の彼女さんでもあるんだ!つい最近、姫ちゃんが告ってさー!!付き合い始めたわけだー・・・おい!彼氏!!もじもじしてんじゃねーっ。」

  頼りなさそうな涼と頼れるお姉さん的な姫子。余りにものデコボコっぷりに驚く勇士朗。だが、同時に微笑ましくも思えた。

  勇士朗 「ええ?!」

  涼 「も、もう蓮先輩!そういうのはボクが言うコトッスよ〜・・・。」

  姫子 「蓮君!あたしの可愛い彼氏いじめないでよ〜!涼君の言うとおりよ!!そういう事言う?ふつー!!」

  蓮 「うぐ!」

  確かに蓮はデリカシー的に問題のある発言をしてしまった。蓮がずいずいと言う事ではない。俊も賛同して蓮の片に手を置く。

  俊 「彼女の言うとおりだ!今のお前の発言、問題ありだ!」

  蓮 「俊・・・!!うぐ・・・・スマンッ!!2人とも!!」

  止む得ず手を合わせて自分のダメップリを詫びた。

  姫子 「もう!当然よ!!当然っ!!ねー?涼くん☆」

  涼 「えへへへ〜。」

  涼の頭をなでなでする姫子。涼は、いかにも幸せそうな表情でデレッとなる。

  蓮 「このやろーっ、俺より先に〜!」

  俊 「別にいーじゃねーか。カワイイ後輩なんだろ?大人げねーぞ?」

  俊が少し痛いことをつく。だが、蓮は反撃する。

  蓮 「さっきから強気だな〜?今日は誰の為にカラオケ行くんだ〜??」

  俊 「ぐ・・・てめ・・・!」

  今日は、俊と梓の距離を縮めようという魂胆でカラオケに行くことになっていたのだ。発案は、蓮と律だ。

  俊 「しかし・・・・お前もいつ進展するんだか??」

  姫子 「え?!蓮君も好きなヒトいるの?!」

  蓮 「うう!!」

  俊も蓮に反撃。するとその話題の当事者達が到着した。

  律 「おーい!おっくれちゃった〜!ごめんごめーん!」

  梓 「すいませーん!」

  俊 「おおっと!噂すれば俺達のパートナー候補が・・・。」

  蓮 「おいおいおい!!」

  姫子 「蓮君って田井中さんが・・・。」

  蓮 「だああ!!そろそろ聞こえるから黙ろうな!!な?!!」

  姫子 「ふふふっ、蓮君がねー?」

  妙に盛り上がる蓮に「?」マークを浮かばせる律。

  律 「??何盛り上がってんだ?」

  蓮 「いいや、なんでもねー!さぁ、行こうぜ!」




  その頃、澪と和は夏期講習へと赴いていた。その夏期講習の休み時間に和は、澪に恋ばなを持ちかけた。

  和 「ねぇ、澪。」

  澪 「何?和。」

  和 「修学旅行のとき話したと思うんだけど、私さ、唯の従兄の勇さんが好きなんだぁ。肝心の唯に話してもすぐにこの話するの忘れちゃうのよね・・・あ!私と勇さんがくっつくようにするって言う話しね!やっぱり唯じゃ話を取り持つのが不器用だから・・・。」

  澪 「とはいっても他に接点がなー。ま、まあ・・・私もいるんだけどね・・・好きな人。」

  和 「復活祭やお茶会とかで呼んだ火鳥君っていう人でしょ?」

  澪 「うん・・・初めのころに比べたら結構距離が縮まってる感じがする!今でも緊張しちゃうけど、大分自然に話せるようになったよ。ついこの前、勇士朗君のお姉さんと3人で出かけてきたよ!」

  和 「いいーなー・・・でも今は大学に向けての勉強もしなくちゃいけないし・・・。」

  澪 「た、確かにな・・・あははは・・・進路か・・・。唯と律はまだ決めてないんだよなー。」

  和 「この前はミュージシャンとか言ってたけど・・・。」

  そのミュージシャンという言葉で急遽香澄がアーティストであるコトを思い出す澪。少しテンションが上がる。