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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第39話

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  グレンラガン 『ドリル度胸合体!!グレンラガンッ!!!』

  今、ここに度胸とドリルと勇気の勇者が爆誕。妖牛と対峙する。

  妖牛 「グモゴオオオオッ!!」

  グレンラガン 『さあ、聡!!お前自身が、思ったように身体を動かして戦え!!殴ろうが蹴ろうがかまわん!!相手をぶちのめすんだ!!!』

  聡 「ああ!!わかった・・・・ねーちゃん達から離れろぉおおおお!!!」

  駆け出して接近するグレンラガン。鋼の拳が妖牛を突き飛ばす。

    ズドォゴガアアアアアア!!!

    ズズズズドォオオオオオオッ!!町の方へ吹っ飛ぶ巨牛。

  蓮 「聡のやつ・・・!!まるで勇士朗じゃねーか!!へへへ・・・あいつ、俺たちの為に戦ってくれてらぁ・・・勇気あるやつだったんだな聡・・・俺も勇気と力があれば・・・。」

  律 「蓮・・・・。」

  蓮を見つめた後、目線をグレンラガンの背中に向ける律。夕日の逆光で黒い影となっている。

  妖牛が、グレンラガンに組み付き、角で頭突きを繰り出す。

    ガゴオオオオオッ!!

  聡 「ぐぅう・・・・!!このヤロウ・・・!!!」

    ズドォガアアアアアンッ!!!

  グレンラガン 『ぐごああああっっ・・・!!!』

  聡 「ぐああああああああああ!!」

  聡の身体に激痛が走る。グレンラガンの動きやダメージがそのまま聡にトレースされているのだ。

    ドォガアアアアアアンッ!!!

  グレンラガン 『がああっ!!!』

  聡 「ぐこッ・・・・!!」

    ズズズウウウウウッ!!

  殴り返されたグレンラガンが、小山の斜面に崩れこむ。そこへ更に妖牛が突進する。

    ドォドォドォドォドォオオ・・・・ズドォガァアアアアンッッ!!!

  グレンラガン 『がはああああっ!!!』

  聡 「ぐわあああああああああああああ!!!」

  グレンラガンと聡の叫び声が響く。弟のピンチを重んじた律が悲痛に叫ぶ。蓮も悲痛な想いで見守るしかない。

  律 「聡ぃっ!!!いやああああ!!!」

  蓮 「聡・・・!!!」

  聡は、叫んだ後、ぐっと耐えた。今の状況、姉や蓮を守れるのは自分しかいない。

  聡 「・・・くそうっ!!絶対に守りきってみせるっっ!!!」

  グレンラガン 『手をかざせ!!聡!!グレンラガン、ドリライズッ!!!』

  言われたように手をかざす聡。すると、グレンラガンの右手がドリルへと変形する。そしてボディーのいたる所からドリルが飛び出し、両肩にエンブレムが入ったシールドが装備された。

  スーパーモード・ドリライズ形態。聡は怒りをドリルに乗せて、妖牛を思いっきり殴る。いや、突き刺すというべきか。

  聡 「このおおおおおお!!!」

  グレンラガン 『どぉりゃあああああああ!!!』

    ガァズドォオオオオッッ!!!

  妖牛 「ゴオオオオオ?!!」

    ドォガゴオオオオオッ!!

  更に蹴りを繰り出す。グレンラガンのニーキックが炸裂。妖牛の身体にドリルが突き刺さり、血が噴出す。そして左アッパーで妖牛を退ける。

    ズドガアアアアアアアッ!!

  妖牛は、ふらつきながらズンズンと後退する。グレンラガンは更なる反撃に転じる。

  聡 「だりゃあああああ!!!」

    ドォガズゥドォオオオオオオッ!!! ヒュオッ・・・・ドォゴォオオオオッッ!!!

  再度右のドリルで殴打し、蹴りが炸裂。妖牛につま先のドリルが突き刺さる。

  妖牛 「グググウウウウッ!!」

  妖牛はドカンと持ちこたえるが、そこへ更にドリルを突き出したバックアタックが炸裂する。

  グレンラガン 『っしゃあああああっっ!!!』

    ズギャガズドォオオオオオオンッ!!

  突き刺さった部分から血を噴出して倒れこむ妖牛。

  聡 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・。」

  グレンラガン 『よっし!!止めだ!!右手のグレンドリルをチャージアップさせる!!!』

  聡 「わかった・・・・!!!」

       BGM 燃え上がれ闘志 忌まわしき宿命を越えて 「機動武闘伝Gガンダム」より

  右手をグッと構える聡。ドリルが高速で回転し始める。更に赤みを帯びたオレンジのエネルギーがドリル纏いはじめた。

    ギュギュイイイイイィィィィッッッ・・・・・

    バッッ!!!

  ドリルを空に向かって突き出し、気合を入れて叫ぶ。

  グレンラガン 『俺のドリルが廻って唸る!!さぁ、続け!!』

  聡 『え・・・?!おう!!ねーちゃん達を守れと唸り叫ぶ!!』

  グレンラガン 『そして貴様を砕けと怒り叫ぶ!!!紅蓮必殺・・・・・ギガ・ドォリルゥッ・・・・ブレェエエエエエエエエイクッッッ!!!』

    ギュドォオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!

  炎のようなエネルギーを帯びながら一気にドリルを突き出して妖牛に突っ込むグレンラガン。激しく回転するドリルが、妖牛の肉体を爆砕していく。

    ズドォギュルルルルルドォドォドォドォドォオオッッ・・・・・!!!

  グレンラガン 『・・・・・スクリューエンドッッッ!!!!』

    ギュズズズドォオオォ・・・・・ズドォギュウウウウウウウウウンッッッ!!!

    ヴァゴドォズガアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!

  貫ききり、妖牛が激しく爆発する。その向こう側の黄昏と溶け込むグレンラガン。雄々しく鋼のボディーがそびえる。

  聡 「勝った・・・・俺、勝った!!勝ったぜええッッ!!!」

  グレンラガン 『ああ!!そうだ!!勝ったんだ!!!聡ッ!!!』

  震える手の平を見て、慣れぬ勝利を実感する聡。その姿を蓮と律が見つめる。

  律 「勝ったの・・・??」

  蓮 「ああ。律っちゃんの弟は、立派な勇者になった!!」

  聡はこの夏休みで勇者となったのだ。若干中学生で闘いの世界へと身を投じたのだ。

  聡 「俺も・・・・勇者ってのになったのかな・・・??」

  グレンラガン 『ああ。そうだ、聞け聡!!俺達のドリルは万物を貫く!!!俺達は全てを貫くドリル勇者だっっっ!!!』

  聡 「ああ!!俺達のドリルは、無敵だああああっっ!!!」


  つづく