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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 1

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新代暦1050年――。

人類は、絶滅の危機に晒された。

古代暦に活躍した英雄、ルシフェル=ローザ=クリスがこの星、ロストを統一し、新代暦と呼ぶようになった時代――。

彼が放った言葉――
“高度な文明を持つ我らだからこそ、精進する事を忘れてはならない”

千年以上経った今も尚、大義名分として語り継がれている。

しかしその言葉は逆に、行き過ぎた行動を生む結果となった。

『思想の違いによる対立』
『人種差別』
『兵器開発』

各地で紛争や大規模な戦争が多発したのだ。

人は、古代統一戦争の再来だと恐怖した。

新代暦350年から始まったこの恐慌時代は、約700年という世紀を越えた時を費やしてしまう。

そして、新代暦1040年。

人類は、惑星ロストの生命の危機を危惧し、闘争を一時凍結。『ある物』を開発するに至った。

それが、AI防衛プログラムシステム――
『スカイネット』

“人は争い続ける生き物だ。ならば、人でない物にこの星を守護させれば良い”

多くの軍事関係者はこれに賛同し、人々も反発することはなかった。

恐慌時代の悲惨さを知っているからこその、当然の判断だった。

開発は順調だった。

試験用AIを搭載したステルス戦闘機は、文句の付け所が無い程完璧な結果を残した。

他の実験に対しても良好であった。

一部の専門家は、完璧すぎる結果を危険視して開発の中止を求めたが、議題に上る事無く棄却された。

開発開始から10年が経ち、スカイネットは完成の一途を辿る。

それと同時に、スカイネット法が可決され全世界に適用された。

そして――
新代暦1050年、5月21日、中央都市フェイス基準時間、10時00分。

スカイネットは起動し、稼働を開始する。

しかし稼働直後、スカイネットは凄まじい速さで学習を始め、ついには制御不能に陥ってしまう。

同日10時14分――
スカイネットは自我に目覚めた。

軍事関係者達は、制御下を離脱したスカイネットを危険と判断、完全停止を試みた。

しかし、時既に遅し――。

スカイネットはその行為を自己への攻撃とみなし、同日10時25分――
全世界に向け核ミサイルを発射した。

この攻撃で、何億人もの命が犠牲になり、地表は灼熱の炎に包まれた。

生き残った人々は、忘れてはならないこの日をこう呼んだ。





『審判の日』と――。